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デジタルマーケティングコラム

【コラム8-1】 ページ速度の業界標準値に関する考察 (1)イントロダクション

これまで、アクセス解析、行動履歴分析など、サイトへの訪問の傾向や、振る舞いの傾向を活用するための方法などについてお話させていただきましたが、今回は視点を大きく変えて、ユーザーエクスペリエンスの観点から、ページの表示速度や品質に関するお話をさせていただこうと思います。


まずは、標題の通り、ページ速度の業界標準という切り口で、皆様のWebサイトが、 業界的にはどの位の性能を実現していて、かつ、この先どうあるべきかを決めていく方法についてご紹介させていただきます。


お客様を訪問した際、よく聞かれるのが、「ページ速度の業界標準ってどの位なの?」というご質問です。
これに関しては、正直なところ、これだという絶対値があって、それを目指せば Page View 数も Conversion 数も改善していくというものではございません。


「お客様ごとに目指す値を、それぞれの観点でそれぞれの目的のために導き出していく。」


ありきたりと言えば、ありきたりですが、これが王道であり最大の近道であるのではと、私共は考えております。
多くのお客様では、いまだに肌感覚でご自分でブラウザを使って確認されていたり、ブラウザの開発キットやフリーのツールなどを使ってダウンロード時間を計測されているというのがほとんどかと思われます。
では、「それぞれの目的」、「それぞれの観点」、「それぞれの値」というものを導き出すためにどうすれば良いのか、ここからはそれを具体的に考えていきましょう。


今回は、「それぞれの目的」について整理して見ましょう。


■「それぞれの目的」


まず、目的の定義ですが、いたって簡単です。ページの表示速度が改善されたとき、何が実現されていたいかを考えましょう。


ページの表示速度が改善されると・・・


(1)ピークになると3倍以上の時間がかかっていたページが2倍以下に改善され離脱が減る。
(2)競合他社よりも、ピーク時の同種のページの表示速度が速くなり、そちらからの流入が増える。
(3)平均値、ゆらぎともに最小値をマークし業界の雄として名を馳せる。


ようになりたい等・・・。 という程度で充分です。


重要なのは、これらを視覚化し推進していくことです。
さらには、要件として細分化し、それに対する自分たちの現状を把握し、改善と確認を繰り返していく。
まさしく、PDCAのサイクルを構築していくということになります。


次回以降、(1)〜(3)をどうやって具体的な要件に落とし、何を計測し、どう対処していくべきかについて考えていこうと思います。


ユーザーエクスペリエンス編、今回はイントロダクションとして、テーマを投げかける内容としてかかせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

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