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デジタルマーケティングコラム

【コラム6】この頃Google検索からの流入が劇的に減ってませんか!?

ある日、アクセス解析レポートを見ると、Google検索の順位が、Topではないレポートを目の当たりしてびっくりしたりしていませんか?
2年ほど前からGoogle検索の仕様が順次変更され、プロトコルがhttp->httpsにかわり、その上、リファラーへの検索語の提供も抑制されます。
Googleはインターネットの仕様に則っているだけだと言ってはいるんですが、今までアクセス解析の重要指標としていた検索語が取得できず、全く困ってしまいますね。


各アクセス解析メーカーのSaas型の製品では(Webtrends Ondemandも例外なく)、このことに対応して、最低限のGoogleからの検索数を集計し、検索語は“Not Provided”と表示するようになっています。
しかしながら、Onpremise版ではリアルタイムにプログラムを変更することができず、検索語を抑制されたGoogleからの訪問が検索レポートに集計できなくなっています。
そのため、今まで不動のTopだったGoogleが順位を下げ、Yahooなどのほかの検索エンジンにTopの座を明け渡しています。
これは、ある時ふっと気づき、なぜ入れ替わったか必死に理由を探すこととなります。
でも、そんなに突然傾向が変わることなんてないんです。
検索語がなければ、検索エンジンの流入とは数えられないんですよ。。。いくら仕様でもGoogleだけは罪ですよね!


でも、負けてはいけない!


Googleが検索語を送ってくれなくても、どのくらい検索エンジンから来たかぐらいは知りたいですよね、たとえ検索語が分からなくとも、メルマガからの流入か検索エンジンからの流入なのかは比較はしたい。。。しなきゃいけないですよね。


じゃ、どうやるってことですが
Webtrendsでは、解析時スクリプトでログの内容(どの部分でも)を解析前に変更することができます。
それを使って、https://www.google.co.jpからの流入の場合、Googleの検索キーワードパラーメータ”q”を付加してやることによって検索流入に集計できるようにします。
ちなみに、検索語は“Search-Phrase-Not-Provided”と出力されます。

 

【適用手順】
予めgoogle.co.jp-notsupplied-conversion.cdtファイルを作成します
(1)スクリプトのgoogle.co.jp-notsupplied-conversion.cdtファイルを下記ディレクトリに配置します。
<<Webtrendsインストールディレクトリ>>\storage\config\wtm_wtx\cdt
(2)適用したいプロファイルのプロファイルファイル名を取得し、下記ディレクトリの
そのファイル名.wlpファイルを見つけます。(変更はプロファイル単位となります)
(プロファイルファイル名は、プロファイル一覧で操作>要約を表示し確認します)
<<Webtrendsインストールディレクトリ>>\storage\config\wtm_wtx\datfiles\profiles
(3)プロファイルファイル名.wlpファイルを開き
[cdt]セクションの一番上に下記行を追加します。
(<<Webtrendsインストールディレクトリ>>は環境に合わせて変更してください)
hit-script = <<Webtrendsインストールディレクトリ>>\storage\config\wtm_wtx\cdt\google.co.jp-notsupplied-conversion.cdt
(4)wlpファイルを保存します。
(5)対象プロファイルの解析を行います



【google.co.jp-notsupplied-conversion.cdt】
(イタリックの部分をカットアンドペーストしgoogle.co.jp-notsupplied-conversion.cdtファイルを作成します)

[cdt-script]
name= GoogleReferrer
author= Dedima
version= 1.0
description= Looks for Google referrers with no q parameter and adds one with value Search phrase not provided'
[app/get] referrer=%ref%
[parse-regex] var= %ref% regex= '^https\:\/\/www\.google\.co\.jp/$' result=%rx%
[if] condition= (%rx% = 'no-match')
# Do Nothing
[else]
[app/set] var=referrer value= 'https://www.google.co.jp/?q=Search-Phrase-Not-Provided'
[end-if]


どうですか?
Googleの検索順位が元に戻りましたか?
検索語が分からなくなりましたが、検索エンジンからの流入量は把握できるようになりましたね。
SearchEngineOptimaizeは、SaaSでもソフトウェアでも今後は難しくなります。アクセス解析のほかの指標の組合せで、サイトへの訪問者のアクティビティについて面白いものはどんどん発信してゆきたいと思っております、今後とも、どうぞよろしくお願いします。

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