デジタルマーケティングコラム
【コラム4】 SaaS形式のアクセス解析サービスなのに再解析ができる!
過去の設定の失敗、設定忘れを取り戻す
ビーコンログでアクセス解析を行う場合、Javascriptへのイベント設定および、集計のためのレポート設定を行うことになりますが、もし、レポート設定が間に合わない、レポートの設定が間違っていた場合、ソフトウェアの場合は再解析ができますがSaaSで提供されているサービスの場合はどうでしょうか?
今までのWebtrends Analytics Ondemandを例にすると
(1)過去はあきらめて、未来に向かって歩いてゆく
(2)収集されているログを有償で取得し、別の解析ソフトで解析をやり直す
(3)メーカーに、有償の再解析を依頼する
(2)の場合Webtrends Analytics Ondemandでは、ビーコンで取得されたログは、オプションを購入していただいている場合、自分のところにログを取得することが可能となっているので、過去においては、それを使って過去のログを自分のところで、再解析を行うことができました。
しかしながら、取得されたログは、Webtrends Analyticsのログ形式となっており、
Webtrends Analyticsソフトウェア版を持っていない限り、目視およびそれに準じた集計を行う必要がありました。
Webtrends Analyticsソフトウェアを持っていて、解析できたとしても
Webtrends Analytics Ondemandに解析データをアップすることはできません。
(3)では、別途コストをかけることに問題がなければ、再解析をすることができました。
Webtrendsの再解析への取り組み
Webtrends Analytics Ondemandでは、過去上記のBの方法のみしか再解析を行う方法を持っていなかったのですが、ユーザへのサービスレベルの向上のため以下のように、再解析をユーザが直接操作できるように、UIの変更を行ってきました。
・再解析メニューをUIに持っていない
・再解析メニューを追加し、以下の区別を行った
(無料)過去2日分の再解析の実施
(有料)過去90日分の再解析の実施
(開発元依頼:有料) 過去120日分の再解析の実施
・再解析のサービスレベルの向上
(無料)過去2日分の再解析の実施
(無料)過去90日分の再解析の実施
(開発元依頼:有料) 過去120日分の再解析の実施
これにより、Webtrends Analytics Ondemandユーザは、コストを気にすることなしに、自分のプロファイルを90日遡って、再解析を行うことが可能となりました。
【プロファイルの再解析設定画面】
【再解析設定画面期間指定リスト】
Webtrendsの再解析への取り組み
Webtrends Analytics Ondemandでは、
キャンペーンやページに対する変数の設定方法が、Javascriptを変更することなしに、Metaタグを使用することにより可能になっています。
そのためWebtrends Analytics Ondemandはページの修正期間を短くすることができ、そのうえプログラム(Javascript)を変更しないため、テストの期間もとる必要がありません。
しかしながら、ページに設定された変数をレポートする場合、レポートを作成する必要があり、適切なレポートを作成する必要があります。
短期間でページへの変数の設置を行うことが可能なため、どうしても作成されたレポートのチェックを行う時間をとることができない(また、テストのための不要なビーコンログを送信しレポートチェックを行えば、他の指標にノイズを含ませることになる)。
ソフトウェア版であれば解析対象のビーコンログが残っていれば再解析は可能であり、レポートを見ながら設定を修正することができた。ビーコンログでSaaS版のアクセス解析では、この基本機能が失われており、@で記載した、「今回は正常にとれなかったが、次回は…」という言い訳でやり過ごしてきました。
Webtrends Analytics Ondemandではユーザの意向をくみ取り、再解析を無料にし、積極的なアクセス解析を実施できる環境が整ったといえます。
また、最後のユーザ毎に90日の再解析が実施できる背景として、
Webtrends Analytics Ondemandが持つ解析リソースが十分であり、且つ、堅牢であるためです。