当社は 1984年に 設立され 、道路、橋、飛行場、超高層ビル、発電所などのインフラ構築と管理のためのCADやプロジェクト管理のなどのソフトを開発、販売しております。現在50カ国、社員数3,000人でビジネス展開しており年間6億ドル売上高があります。
当社では、ウェブやビデオコンテンツ、ソーシャルメディアなど様々な方法を活用して お客様への情報提供 を行っています。その一環としてインターネット経由で手軽に参加できる Webセミナーの開催を推進しています。これまで、首都圏で年数回開催される展示会に出展していましたが、移動時間や交通費など、地方のお客様にとって負担が大きくなってしまうことが課題となっていました。
一方、米国本社では3年前から Webセミナーを活用しており、米国全土から数百名の参加者を集めるなどの成果を挙げていました。そこで、 日本を始め各国もそれにならい、インターネット経由で手軽に参加できる Webセミナーを開催することになりました。
Webセミナーを開催できる製品は様々なベンダーのものがありましたが、以下のポイントから最終的にAdobe Connectを採用しました。
当社では 、 Adobe 社がホスティングしているSaaS版※を利用して、100人までの中規模な Webセミナー開催が可能なライセンスと (Adobe Connect Named Host Meeting×5) 、一つの会議室で500人まで参加できるライセンス(Adobe Connect Named Host Webinar 500) を利用してい ます。
Webセミナーの運営(集客からコンテンツ制作、 Webセミナーでのプレゼンテーション等)は最低2名で行っており、 セミナーは 1回 30分程度で まとまるよう 企画しています。
セミナー開催時には、 セミナー 中に参加者から質問を受け付けられるよう、チャット機能利用しています。 セミナー後半でチャットに届いている質問に対してその場で回答し、 その場で回答できない場合は後日メールで回答するようにしています。 また、アンケート機能を使って、セミナー終了時に参加者にアンケートへの回答をしてもらいます。
当社は、展示会等で集めたお客様リードに対して定期的なメールマガジンや、ソーシャルメディアを使った 情報発信をしています 。その際にライブで Webセミナーを 告知し 、セミナーの申し込みを受け付けます。
Webセミナー開催 後は、参加者情報やアンケート情報を現在利用しているSFAやMAなどのシステムに取り込み、ホットリードについては営業に情報が引き継がれて営業を行います。
展示会などに出展し製品情報を紹介、参加者のコンタクト情報を収集しリード顧客のデータベース化をします。
展示会参加で集まったコンタクト情報に対してウェブセミナーを実施
ホットリードのお客様へ営業
※MA:マーケティングオートメーション
※SFA:営業支援システム
Webセミナーを実施してみると、オフィスにいながら手軽に参加でき短時間で最新情報を得られること、また、
首都圏 で開催するセミナーや展示会への来場が難しい遠方のお客様などから大変好評でした。
昨年は、1年間に40回ほど Webセミナーを行い平均参加率は60%以上でしたので、比較的参加率は高かったのではと感じています。また、有益な製品情報収集の場であるということで何度も参加いただくリピーターのお客様もでてきました。
Webセミナーは、インターネットにつながる環境にあれば、自分のパソコンから 気軽にセミナーに参加 いただけるので 、地方在住で展示会になかなか来られないお客様や、最新の製品情報を知りたいお客様へタイムリーな 情報を発信 できます。 チャット機能やアンケート機能を使えば、参加者からのフィードバックもすぐに得ることができ、お客様とのコミュニケーションを密接にすることができます。その他、実施した Webセミナーを 録画 することで、 セミナーへ参加できなかったお客様に対して録画したセミナーを提供する事も可能です。
従来の展示会や イベントへの出展、定期メルマガ、ソーシャルメディアに加えて、今後もリードナーチャリングのコミュニケーションのツールとしてAdobe Connectを使った Webセミナーを活用していきたいと 思います。
※Adobe ConnectはAdobe社のデータセンターでホスティングしているSaaS版、お客様でハードウェアなどの環境をご用意いただきAdobe Connectのソフトをインストールして環境構築をして使って頂くOn Premise版があります。
以上(2017年12月取材)