【コラム】なぜWebセミナーなのか

今日、非常に効果的な3つのコンテンツマーケティング手法の1つとして、Webセミナーの人気が上昇し続けている理由と、その効果について見ていきましょう。


Content Marketing Institute (CMI) とMarketingProfsが発行するリサーチレポート「2013 B2Bコンテンツマーケティング指標、予算、トレンド」によると、62%のマーケッターがB2Bコンテンツマーケティングを行う手法としてWebセミナーを使用しています (前年から59%上昇)。さらに、マーケッターたちは、Webセミナーをすべての中で (動画と並んで) 3番目に効果的なコンテンツマーケティング手法だと評価しています。

Webセミナーが非常に効果的である理由について

参加者を引き込むことができる:
Webセミナーでは、実際の会場にいるようなライブ体験を参加者に与えることができます。参加者はリアルタイムに発表者へ質問することができたり参加者同士の会話ができたりと、双方向性にすぐれています。

 

リアルタイムのコンテンツ配信:
アップロードしたファイルやウェブサイトを前もってWebセミナー参加者に告知することができます。また、Webセミナーの開催中でも即座に資料を差し替えて見せたりして配信共有を即座に行うことができます。コンテンツは録画しておけば、後日閲覧する参加者も、ライブで配信されたものと同じコンテンツにアクセスできます。

Webセミナー参加度合いモニタリング
Webセミナーでは、他のコンテンツマーケティング手法には存在しない、綿密な参加者のリアルタイム行動の計測可能です。参加者の双方向性体験により、マーケッターは参加者についてのWebセミナー中のコンテンツへの関心度合、Webセミナーへの参加度合いのリアルタイムな情報を手にすることができます。

 

コストパフォーマンス
Webセミナーは、参加者にとってもマーケッターにとっても、コストメリットが高いです。参加者はライブのセミナーイベントに参加する会場への移動交通費を削減でき、マーケッターは幅広いオーディエンスへ最小限のコストでリーチできます。マーケッターはマーケティング戦略のさまざまなステージにおいてWebセミナーを取り入れることで、さらに費用対効果をあげることができ、録画したWebセミナーコンテンツとして利用できるのでリソースの有効活用が期待できます。


利便性:
Webセミナーでは、会場に出向く必要はなく、オフィスやその他の場所から、モバイル端末を使用して視聴することができます。Webセミナーの録画機能により、参加者はコンテンツを見返したり、見逃した部分を後で見たりといったことも可能です。

Webセミナーが有効なケースとして

前で述べたように、Webセミナーは効果的なコンテンツマーケティング手法であるとされていますが、Webセミナー活用がマーケティングで有効なケースとして以下の場合が考えられます。

 

  • 顧客との直接的なやり取りが必要な場合
  • 顧客との関係構築が重要な場合
  • プレゼン内容を覚えてもらいたい場合
  • 顧客の関心内容ごとにプレゼンを見せたり、プレゼン内容を変更したりするのが有効な場合
  • 製品やサービスが複雑で、デモやライブの説明が必要な場合
  • オンラインマーケティングイベントを実施してリッチなエンゲージメント体験を持続させたい場合

 

などです。

プレゼンテーマをベースに、Webセミナーの種類を検討

Webセミナーのテーマは以下のタイプに分類されます。

 

オピニオンリーダー型:
発表者が参加者に専門知識を伝達する、一般的なセミナー形態です。リード獲得、ブランド認知を図り、顧客との関係を構築するためのWebセミナーです。

 

教育型:
製品やサービスが新しいカテゴリーのものなら、顧客が気づいていない問題を、新製品がどのように解決してくれるかを教育する必要があります。その場合、Webセミナーの活用は有効です。

 

ソリューション型:
参加者へ気づきを与える場合です。 見込み顧客が抱える悩みを、解決するソリューション概要をみせることで、既存顧客が追加の製品購入をしたり、新しい顧客を取り込んだりする場合に有効です。

 

デモンストレーション型:
購入サイクルの後期において、製品やサービスのデモにより、製品のベネフィットを紹介するのが効果的です。

 

トレーニング型:
新しい顧客が製品やサービスを使用するのにトレーニングが必要な場合、顧客満足、顧客維持のため、Webセミナーは有効です。無料トライアルを設けている場合には、顧客へ無料のトレーニングを提供してサポートするのもいいでしょう。もしサポートしなければ、「トライアルユーザ」を「顧客」へ変える機会を無駄にしてしまうことになるからです。

 

様々なテーマのWebセミナーをマーケティングファネル上で行うことが可能です。

 

本コラムは『 The Content Marketer’s Guide to Webinars 』 (著:Shelby Britton女史)の参考訳となります。
原文は The Adobe Connect Blog よりダウンロードいただけます。