【コラム】Webセミナーと小規模のWeb会議との違い



帯域幅への負荷とコンテンツ配信上の問題の発生を防ぐために、Webセミナーで利用可能な機能を最低限に


実際のWebセミナーで、Webセミナーについている様々な機能(ビデオ、チャット、ファイル共有、ホワイトボードなど)の利用については注意しましょう。多くのWebセミナーの開催者は、数百人が出席する大規模なWebセミナーを小規模な社内会議と同じだと思われているようですが、その認識では間違いです。最近のWebセミナーにはさまざまな優れた機能を備えており、Webセミナーの効果を上げるためにその機能すべてをときには同時に使用したくなってしまいます。 アイスクリームのサンデーバーに、カウンターにあるトッピングをすべて乗せたくなるのと同じように。 こうした誘惑に負けてしまうと、Webセミナーの効果が良くないものになってしまう可能性があります。 
10人ぐらいのWeb会議で複数のライブストリーミングや、画面共有などの機能は有効かもしれませんが、500名の出席者がある大規模Webセミナーでは同じような体験を得ることは不可能です。以下にティップスを紹介します。



発表者のライブの映像を映し出すのではなく写真に:
動画ストリーミングは、帯域幅を非常に消費します。またカメラを向けられるのが苦手な発表者や、カメラ向けにどのように振る舞えばいいのかを分からない発表者は、カメラの方を見ず手元のノートを見ていたり、部屋をずっと歩き回っていたりします。このような発表者のカメラの前での動作は視聴者にとってあまり印象がよくありません。そこで発表者の動画の代わりに静止画像を表示してはどうでしょうか?そうすれば帯域幅に負荷をかけるなどの悩ますこともありません。


画面共有をする代わりにPowerPointまたはPDFをアップロード:
発表者のデスクトップ上の画面映像を参加者へリアルタイムにみせるのではなく、PPTやPDFをサーバへアップロードしてドキュメント共有をすれば、発表者、参加者のネットワーク帯域消費を軽減でき、参加者が遅延なく同じページを見られるようになります。


公開チャットの代わりにQ&Aの利用を検討:
適度にQ&A機能を使用すると、チャットの量を減らすことができ、その結果帯域幅への負担も軽減できます。 大規模なWebセミナーにおける公開チャットは、視覚的に (画面上に多くのチャットが流れるため) も意識的に (参加者の意識を占有するため) も、コンテンツへの注意をそらしてしまうことになります。 ときには参加者同士がWebセミナー参加の趣旨を忘れてお互いに自分たちのチャットを始めてしまう危険性もあります。公開チャットは、参加者のフィードバックを集めたり、参加者間でブレーンストーミングをしたり、参加者からの自由な質問を受けるためには、優れたインタラクティブなツールです。こうした本来の目的のために公開チャット使うには、適切な時間にだけ公開チャットを開き、終了したら公開チャットを使えなくするのがいいでしょう。

 

挙手オプション(主催者への参加者からのアニメーションを使った意思表示機能)を使わない:
この機能が必須でないなら、イベントの時間中は無効にした方がいいでしょう。参加者の注意がそれてしまう傾向がありますし、貴重な帯域幅の使用量を不必要に増加させてしまうこともあります。


投票機能は終了したら投票できなくする:
投票機能は、Webセミナーの運営にとってすばらしい相互作用機能ですが、不必要に開いていると参加者が操作したりして、帯域幅の使用量を不必要に増加させるため、なるべく回答の収集が終了したら、投票できなくするようにしましょう。


参加者リストは見せないようにするか発表者のみが閲覧できるエリアに移動:
Webセミナーでは参加者が多いため参加者リストは表示させない方がいいです。もし発表者が参加者リストを確認したいなら、Webセミナーのバックステージエリアを使って、参加者リストを発表者のみが閲覧できるようにできます。これにより帯域幅とCPUへの負荷を軽減することにもつながります。