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導入事例 多摩大学様

講義ライブラリーの構築に Adobe Connect を活用

多摩大学 経営情報学部 
教授(マーケティング)
豊田裕貴氏

多摩大学経営情報学部では、「問題解決力を身につける」をモットーに学生の指導に当たっている。その典型的な講義が「問題解決学総論(入門)」。この講義の特徴は、毎回異なる専任の教員が、問題解決力についてオムニバスで担当するところにある。自分の伝えたい内容を一回分の講義にまとめることで、内容の詰まった、迫力がある講義となっており、受講者から人気が高い。この講義には、履修者以外もみられるようにと、Adobe Connect が導入され、毎回の講義を録画し、ライブラリーにするという試みがなされている。

■多摩大学の取り組みなど

 多摩大学経営情報学部は、単に講義を一方向で教えるのではなく、少人数による双方向教育を取り入れていることが特徴です。ただし、少人数教育は、学生にとって、接することが出来る教員数が限られるなどというデメリットもあります。その点から、講義にオムニバス講義を導入するなど、なるべく多くの教員に接することが出来る工夫を採用しています。そこにAdobe Connectを導入することで、より多くの教員の講義に接する機会を増やすことを試みています。

■導入のきっかけ

  元々は普通のビデオカメラでの撮影とその保存という方法を考えていましたが、どうライブラリー化するかや、視聴制限をどうかけるかなど様々な問題を解決しなければならず、一時挫折しました。そんなときに、Adobe Connectを知り、無償体験をしてみたところ、撮影、配信、管理などを一元的に出来ることを知り、導入を決定しました。

■導入で感じた利点

 まずは、先ほど触れたとおり、撮影から保存、配信まで一元管理が出来るところが魅力です。ただし、使ってみて分かったのは、単に動画を配信すると言うことではなく、ノート(ポッド)などを使って、メモを残せる点でした。画時にコーディネーター(受講者)がメモをポット上のノートに取りながら聞く様子を録画することで、動きのある画面になります。見ている側は単に録画画面を見ていると飽きるらしいのですが、「動きがあると集中しやすい」という意見が聞かれ、受講者にも好評でした。なお、実施してみると、教員から「他の教員の講義を録画したものも見たい」というリクエストが多く上がってきました。大学の講義は、なかなか他の教員の講義を見ることはないのですが、もちろん、聞いてみたいという気持ちがあります。Adobe Connectを用いれば、簡単に他の教員の講義を相互に見ることが出来ます。教員の教えるスキルをFD(Faculty Development)研修などで学ぶよりも、聞いてみたい講義を一受講者として自分たちも経験してみる方が、簡単かつ効果的だと思います。その点でも、Adobe Connectの導入は役に立ちました。

自分の講義が録画配信される点で、写りを気にする人も居ましたが、WEB会議と違ってアップではありませんし、Adobe Connectで配信される画素数(解像度)はいわゆるハイビジョンではありません。それに、見る側もノートPCで見ることが多く、あまり写り方を気にする必要がなかったというのも、録画に際し抵抗が少なくなった一因だと思います。

大学の講義は、アドリブで話す部分が多く、ライブ配信については、躊躇される先生が多数おられました。その点もあり、今回は録画したものを配信という形にしましたが、講義の場合、必ずしもライブで配信する必要があるわけでもなく、ライブラリー化で十分活用することが出来ました。

ライブ配信ではなく、ライブラリー化したメリットは、学生にもあります。昨今は就活が忙しく、学生が移動している時間が多くなっています。Adobe Connectならば、iPhoneなどモバイル端末でも録画を見られますから、移動の合間にでも、ライブラリーで受講できるというのは魅力です。まだまだ正式導入は出来ていませんが、今後、就活しながら学外での受講で単位が取れるなどの仕組みを検討しています。

学生にとっても、Adobe Connectは興味深い仕組みで、豊田ゼミの演習では「Adobe Connectを一つのメディアとして考え、プロモーションに応用出来る方法を考えよう」といったテーマも研究しています。高度なICT技術を使いながら勉強することで、文系の学生でもICTの可能性を体感できるのは魅力です。

■今後の展望

  この四月から導入した仕組みのため、まだまだお試しのレベルでありますが、講義形式への導入だけではなく、ゼミや研究会での応用でも利用者の評価が高く、より積極的に展開を考えています。それ以外にも、オープンキャンパスをWebinarとして発信する、外部の講師に(実務家が会社から)講義してもらえるなど、使っている側の工夫次第でいろいろなことに使える点が、Adobe Connectの魅力だと思います。使ってみると、マニュアルは簡単な部分だけ読めば、あとは、使いながらマスターできます。要はいかにワクワクしながら使っていけるかが使いこなすコツですね。 なお、使ってみてのコツとしては、録画するならば、LANは有線ケーブルの方が安心と言うことです。会社や学校の無線LANの状況によっては、瞬断があり得ますが、その場合には録画が切れてしまうことがあります。大切なコンテンツの場合、有線LANかビデオカメラでの予備の録画をお勧めします。

以上(2012年8月取材)

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