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【コラム1】ドリルダウン/ドリルイン/ドリルアクロスの設定、及び使用方法

この記事では以下を紹介しています。
・概要
・ドリルの2つのカテゴリ
・ドリルダウンについて
・ドリルダウンの設定方法
・ドリルインについて
・ドリルインの設定方法
・ドリルアクロスについて
・ドリルアクロスの設定方法


ユーザーは特定のレポート項目を選択した際に以下のようなレポートを表示させるよう設定することができます。


・関心のあるデータに焦点を当て、新たな観点で見ることのできるレポート:ドリルダウン/イン/関連のあるレポートの範囲内で、特定のレポート項目のみを抽出したレポート:ドリルアクロス

 概要

GoodDataにて、以下のような機能を使うことで、レポートデータに関する新たな観点をユーザーに提供することができます。
本機能は、ユーザーがレポート内のMetric項目、もしくはAttribute項目を選択した際にリンク先レポートとして設定するものです。
この設定が完了すると、項目を選択することで、元レポートの上に、ポップアップした状態で設定したレポートが表示されます。
ポップアップで表示されるレポートは通常、選択したレポート項目に関連した詳細なデータとなります。


ドリルダウン・ドリルイン・ドリルアクロスレポートはEditor権限、またはAdministrator権限のユーザーが設定でき、設定したレポートはどの権限のユーザーも閲覧することができます。
ドリルダウン・ドリルイン・ドリルアクロスレポートとして設定したレポートは、ユーザーがレポートデータを閲覧した際に次に必要とするであろうレポートをリンク先として設定するのに役立ちます。


以下の例では、レポートのAttribute項目である“Web Meeting”をクリックすることで、Web Meetingを新たなAttribute項目であるPriorityで分類したレポートが表示されます。

 


図1 レポートのMetric
やAttributeの項目を選択することで、同様のデータに関する新たな観点を提供する別のレポートが表示されます。

 

リンク先のレポートの上のパンくずリストで、元のレポートからのレポート遷移を確認することができます。
パンくずリストはレポートデータを年度毎、四半期毎、月毎、日毎などの連続したAttribute項目を掘り下げたレポートを閲覧する際に役立ちます。
パンくずリストのレポート項目を選択することで以前表示したレポートに簡単に戻ることができます。

 

図2 パンくずリストによって元のレポートから新しいレポートへの遷移を確認することができます。

 

ドリルダウン/ドリルイン/ドリルアクロスレポートは様々な図表形式で表示させることができます。
表、折れ線グラフ、棒グラフ、積み上げ面グラフ、円グラフetc...
また、データの種類によって他にもいくつかの使用可能な図表があります。
面グラフ、散布図、ウォーターフォール・チャート、ブレット・チャート、ファネル・チャート
※GoodDataで利用可能な図表の種類の詳細につきましてはこちらをご参照下さい。"

 

図3 ドリルダウン/ドリルイン・ドリルアクロスレポートの図表形式は右上のアイコンを選択することで切り替えることができます。

 

ダッシュボードに戻るにはダイアログの上端の[X]をクリックします。

 ドリルダウン

ドリルダウンレポートはあるAttribute項目を選択した際、そのAttribute項目でフィルターした後、新たなAttribute項目で元のレポートのMetricをブレイクダウンしたレポートとなります。

以下の例では、受注金額(Metric)が年度(Attribute)によってブレイクダウンされています。
2012をクリックした際、ドリルダウンの設定により、受注金額を四半期ごとにブレイクダウンしたレポートが表示されます。ドリルダウンレポートでは選択したAttribute項目である年度以外の四半期データがドリルダウンレポートを表示させる過程で自動的に取り除かれます。

 

図4 ドリルダウンレポートは2012というAttribute項目をクリックした際に、2012年度に絞り込んだ四半期ごとの受注金額が表示されます。

 

一般的に、リンク先で表示されるドリルダウンレポートは元のレポートと同様のAttribute階層を掘り下げたレポートを表示するために設定します。
これにより、ユーザーはあるレポートのMetricの仔細な情報を得ることができます。
ex.) 年度別、4半期別、月別、日別
業種別>会社別>部署別>プロダクトチーム別>従業員別

 ドリルダウンの設定方法

Editor、及びAdministrator権限ユーザー向け

 

ドリルダウンは、ローカルの設定とグローバルの設定の2種の設定方法があります。

 

特定のレポートでのみ有効なドリルダウンを設定する場合(ローカル):Editor、及びAdministrator権限ユーザー向け

1.編集モードで、ダッシュボードレポートを選択し、歯車のアイコンをクリックします。

2.[Drilling]タブより、[+ Add Drilling]をクリックします。

3.[When I click on]の下のドロップダウンリストより、指定したいAttributeを選択します。 この設定により、指定したAttribute項目をクリックすることで、ドリルダウンレポートが表示されます。

4.[Show me]の下のドロップダウンから元レポートのMetricをブレイクダウンするのに使用する新しいAttributeを選択します。

5.ドリルパスをさらに追加する際には、[Add more…]をクリック、設定を適用しダッシュボードに戻るには[Apply]をクリックする。

 

プロジェクト全体で有効なドリルダウンを設定する場合(グローバル):Administrator権限ユーザー向け

1.[Manage]ページの、サイドバーより[Attributes]をクリックします。

2.詳細情報を取得したい任意のAttribute名をクリックします。

3.[Drill Down]の下の[Select Drill Attribute]のドロップダウンリストより、元レポートのMetricをブレイクダウンするのに使用する新しいAttributeを選択します。

 

注:新規のレポート定義では元のAttributeが役割を果たします。元の選択されたAttributeは新規レポートではフィルターとなります。

 ドリルイン

リンク先で表示されるドリルインレポートとドリルダウンレポートは機能的には類似していますが、ドリルインレポートはAttribute項目ではなく、Metricを選択した際に表示されます。
(例:棒グラフの棒、折れ線グラフのある点、表のある数値を選択すること)

 

下の図の例にて表示されるドリルインレポートは上の図の例で示したドリルダウンレポートと同様ですが、ドリルダウンレポートがAttribute項目を選択した際に表示されるのに対し、ドリルインレポートはMetricを選択した際に表示されます。

 

注:Editor権限ユーザーの観点から、ドリルインドリルパスはアプリケーション内での設定方法が異なるためです。これは下に細かく掘り下げられています。

 

 

図5 ドリルダウンレポートは2012というAttribute項目と関連付けられたMetricをクリックした際に表示され、その結果、2012年度に絞り込んだ四半期ごとの受注金額のレポートが表示されます。

 ドリルインの設定方法

Editors、及びAdministrators権限ユーザー向け

 

ドリルダウンと同様、ドリルインはダッシュボードレポートに対してローカル設定が可能です。
ドリルインはレポートの設定に追加することができ、それにより、レポートが他のプロジェクトで使用される可能性のある際、使用可能です。

 

ダッシュボードレポートのMetric項目をクリックした際に表示されるドリルインレポートの設定方法:

1.編集モードで、ダッシュボードレポートを選択し、歯車のアイコンをクリックします。

2.[Drilling]タブより、[+ Add Drilling]をクリックします。

3.[When I click on]の下のドロップダウンリストより、指定したいMetricを選択します。 この設定により、指定したMetricの項目をクリックすることで、ドリルインレポートが表示されます。

4.[Show me]の下のドロップダウンから元レポートのMetricをブレイクダウンするのに使用する新しいAttributeを選択します。

5.ドリルパスをさらに追加する際には、[Add more…]をクリック、設定を適用しダッシュボードに戻るには[Apply]をクリックする。

 

レポート設定より、ドリルイン設定を行う場合、

1.[Reports]ページの、レポートリストより、ドリルイン設定を行うレポートを選択します。

2.[<< Show Configuration]をクリックし、レポート設定画面を開きます。

3.[Drill In]の下の[Drill In Settings]をクリックします。

4.ドリルインを設定したいレポートのMetric名の下にあるドロップダウンリストより、該当のMetricをブレイクダウンするのに使用する新しいAttributeを選択します。

5.[Select]、及び[Save]をクリックします。

 ドリルアクロス

ドリルイン/ドリルダウンレポートが同様のMetricに関するレポートである一方、ドリルアクロスレポートは完全に異なるMetricやAttributeを含む可能性のあるレポートを設定することが可能です。どのようなレポートをリンク先レポートとして指定したかによって異なり、設定したレポートはMetricやAttributeをクリックすることで表示されます。

 

下の図の例において、ユーザーは、同様のMetricである受注金額を設定した新たなレポートが表示されるよう設定しました。そのため、ドリルアクロスレポートはAttribute項目である2012をクリックした際に表示され、レポート内のすべての値を2012年度でフィルターしたものとなります。このように、下の例のリンク先のドリルアクロスレポートは、ドリルダウンレポートと同様のレポートが表示されますが、該当のレポートを元のレポートと紐づける項目が異なるため、設定方法は異なります。

 

図6 リンク先レポートにてリンク元レポートと同様のMetricを使用したレポートが表示されるように設定したため、リンク先で表示されるドリルアクロスレポートは、ドリルダウンレポートと同様になります。

 

次の例では、リンク先のドリルアクロスレポートとして全く新しいレポートが表示されるよう設定されています。
ここでは、年度ごとの受注金額が表示されているレポートのAttributeである2012年度をクリックすると、2012年度のトップ5の営業成績レポートが表示されます。

 

図7 Attributeの値である2012年度をクリックすることで、トップ5の営業の受注金額が表示されます。

 ドリルアクロスの設定方法

Editor、及びAdministrator権限ユーザー向け

 

ドリルアクロスはダッシュボードレポート内でローカル設定のみが可能です。

ダッシュボードレポートのMetric項目を選択した際に表示されるドリルアクロスレポートの設定方法:

1.編集モードで、ダッシュボードレポートを選択し、歯車のアイコンをクリックします。

2.[Drilling]タブより、[+ Add Drilling]、もしくは[Add more…]をクリックします。

3.[When I click on]の下のドロップダウンリストより、指定したいAttribute、もしくはMetricを選択します。 この設定により、指定したAttribute項目、もしくはMetric項目をクリックすることで、ドリルアクロスレポート表示されます。

4.[Show me]の下のドロップダウンをクリックし、[Reports]タブに切り換えた後、ドリルアクロスレポートとして表示させたいレポートを選択します。

5.ドリルアクロスレポートの設定をした後、[Apply]をクリックし、設定を適用、[Save]をクリックし、ダッシュボードに反映させます。

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