これまでの記事の中で、ライブストリーミングにおける低遅延の重要性を説いてきましたが、実は低遅延と同じように重要なものとして「オートスケール」があります。
コンサートイベントを何百万人ものファンにライブで配信したり、国際サミットを世界各国に生中継する、といったようなライブストリーミングは、非力なサーバー1つで実現できるようなことではありません。
こうしたリアルタイムなライブストリーミングの大規模な配信を実現する為には、リクエストに応じてサーバーのインスタンスを増減させる「スケーリング」が必要になります。
「スケーリング」(インスタンスの増減)を自動で行うことを「オートスケール」と言います。Red5Proではクラウド上でオートスケールを利用することができます。GoogleやAWSのホスティングプラットフォームを使うときは、クラスターを設定することができます。このクラスターは、ノードグループ内のサーバノードを自動的に増減させるストリームマネージャーによって管理、制御されています。ちょっと複雑なので、もう少し詳しくみていきましょう。 1つ以上のアクティブなサーバーのグループはクラスターと呼ばれ、音声や映像といったデータのリアルタイムなやり取りを可能にします。オートスケーリングの流れが下の図です。 図で示されているように、スケーリングには、サーバーを拡張させる①スケールアウトと、縮小させる②スケールインの2種類があります。
そしてこちらが、動画が配信されまるまでのストリームマネージャーの稼働図です。
Red5Proでは、接続数がどんなに増加しても、同じパフォーマンスを維持しながら視聴者へのストリーミングを行う事ができます。そしてこうしたすべての処理が0.5秒以下で行われる為、大規模な配信でもリアルタイム性を維持することができます。