Red5proインストールマニュアル(Ubuntu20)

株式会社サムライズ
http://www.samuraiz.co.jp/


改訂履歴

版数

日付

1.0

2022/07/06


~~~ 目次 ~~~~

はじめに

STEP1 トライアルを申し込む

STEP2 トライアル版のモジュールのダウンロードリンクを取得する

STEP3 Linux 環境を用意しログインします。

STEP4 必要なモジュールの更新及びインストール

STEP5 Red5Pro のインストール

STEP6 自己証明書の作成

STEP7 Red5Pro の初期設定

 

1. Red5pro のサービス登録

2. Red5pro サービスの起動と停止

3. Red5pro へのアクセスとライブ配信・受信

3.1. Red5pro サイトへのアクセス

3.2. Live 配信を行う

3.3. Live を視聴する

3.4. カメラやハードウェアから直接Red5pro へLive 配信を行う

3.4.1. rtmp を使用して配信する

 


はじめに

本サイトではRed5Pro を検証する際のインストール及び動作する方法をご紹介します。

本検証は以下の環境を想定しています。

ハードウェア
●メモリ:実メモリ4G、Red5Pro はデフォルトで2GByte に設定されています。

ポートの開放
以下は通信に使用しますので、開放ください
受信:TCP 80,443,5080,8554,6262,8081,8083
受信:UDP40000-65535
受信:TCP:22 ※SSH を使用する場合

OS 及びアプリケーション
・Linux(Ubuntu20.04)
・Red5Pro
・OpenSSL

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STEP1 トライアルを申し込む

以下のサイトよりトライアルを申し込み下さい。

Red5Pro トライアル申し込み
https://inquiry.samuraiz.co.jp/inq_index.cfm?inq=0300000020

体験版のサイトおよびログインパスワードをメールにてご連絡します。

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STEP2 トライアル版のモジュールのダウンロードリンクを取得する

メールに記載されているサイトにブラウザでアクセスします。

体験版のサイト

ログイン後「Download」メニューを選択します。

以下の「Download」を右クリックし、「リンクのコピー」を行います。

※このURL は後ほど使用しますので、保存をお願いします。

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STEP3 Linux 環境を用意しログインします

物理サーバもしくは仮想環境のLinux 環境を作成下さい。本手順ではUbuntu20.04 を使用しています。

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STEP4 必要なモジュールの更新及びインストール

サーバに以下のモジュールをインストールします。

sudo apt install net-tools
sudo apt-get install ssh
sudo apt-get update
sudo apt-get install -y openjdk-11-jdk unzip libva2 libva-drm2 libva-x11-2 libvdpau1 jsvc ntp
sudo apt upgrade openssl

SSH は必TeraTerm などで外部PC からアクセスして作業する場合等、必要に応じてインストール下さ い。

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STEP5 Red5Pro のインストール

インストールモジュールのダウンロードと展開

サムライズより通知しましたRed5pro のポータルにアクセスします。

以下のコマンドにてモジュールをダウンロードします。

sudo wget <STEP2 で取得したURL>

外部インターネットの接続ができない場合は、STEP2 のサイトよりモジュールをダウンロードしサーバ に配置ください。

以下のコマンドにて/usr/local/red5pro フォルダへ展開します。

sudo unzip <STEP2 で取得したURL> -d /usr/local/red5pro

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STEP6 自己証明書の作成

Red5Pro のWebRTC を使用する場合、SSL の通信が必要になります。この項目では検証時に使用する 自己証明書の作成方法について記載しています。
※Red5Pro に使用する「red5keystore.jks」及び「red5truststore.jks」を作成します。

ファイルを保存するフォルダを作成します。

cd /usr/local/red5pro
sudo mkdir ssl
cd ssl

自己証明書を作成し登録します。

sudo openssl genrsa -out /etc/ssl/private/red5.key 2048

sudo openssl req -x509 -new -nodes -key /etc/ssl/private/red5.key -sha256 -days 3650 -out /etc/ssl/private/red5.pem

証明書の情報を求められますので入力します。
例:

State or Province Name (full name) [Some-State]: <任意の値>
Locality Name (eg, city) []:<任意の値>
Organization Name (eg, company) [Internet Widgits Pty Ltd]: <任意の値>
Organizational Unit Name (eg, section) []:<任意の値>
Common Name (e.g. server FQDN or YOUR name) []:<検証で使用するドメイン名>
Email Address []:<任意のメールアドレス>

keystore とtruststore を作成し作成した証明書を適用します。

sudo openssl pkcs12 -export -name server-cert -in /etc/ssl/private/red5.pem -inkey /etc/ssl/private/red5.key -out serverkeystore.p12

sudo keytool -importkeystore -destkeystore red5keystore.jks -srckeystore serverkeystore.p12 -srcstoretype pkcs12 -alias server-cert

sudo keytool -import -alias client-cert -file /etc/ssl/private/red5.pem -keystore red5truststore.jks

※コマンドは1行毎に実行します。

※password は作成時に指定した値を指定します。また、確認を求められるためデフォルト値が「no」の 場合は「yes」、「いいえ」の場合は「はい」を入力します。

以上で自己証明の作成は終了です。

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STEP7 Red5Pro の初期設定

SSL の設定やポートの変更などRed5pro の初期設定を行います。

cd /usr/local/red5pro/conf
sudo vi red5.properties

変更内容(red5.properties):

https.port=443

rtmps.keystorepass=<作成時に指定したパスワード
rtmps.keystorefile=ssl/red5keystore.jks
rtmps.truststorepass=<作成時に指定したパスワード>
rtmps.truststorefile=ssl/red5truststore.jks

SSL の有効化設定を行います。

cd /usr/local/red5pro/conf
sudo vi jee-container.xml

変更内容(jee-container.xml):

<!-- Non-secured transports for HTTP and WS -->
<!—bean ブロック内をコメントアウト
<bean > </bean>
-->
<!-- Secure transports for HTTPS and WSS -->
<-- ブロックのコメントを解除 -->
<bean ></bean>

※コメントは<!-- -->の範囲がコメントになります。

オフライン環境の場合、パブリックIP を設定します。

cd /usr/local/red5pro/conf
sudo vi webrtc-plugin.properties

変更内容(wbrtc-plugine.properties):

#force.public.ip=yourpublic.ip.address.here
force.public.ip=<サーバのIP アドレス>

#force.local.ip=local.private.ip.address.here
force.local.ip=<サーバのIP アドレス>

※IP はインスタンスの再起動などにより変更される可能性があります。

sh ファイルの権限を変更します。

cd /usr/local/red5pro
sudo chmod +x *.sh

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1. Red5pro のサービス登録

OS起動時に自動で起動するようにサービスに登録します。

サービス登録用のファイルを作成します。

sudo touch /lib/systemd/system/red5pro.service
sudo chmod 644 /lib/systemd/system/red5pro.service
sudo vi /lib/systemd/system/red5pro.service

以下のサイトの[Unit]の記載がある文字列をコピーして「red5pro.service」ファイルに設定します。

Defining Red5 Pro as a Service on Linux - Red5 Pro Server - Red5 Pro Docs

サービスに登録します。

sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable red5pro.service

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2. Red5pro サービスの起動と停止

Red5pro のサービスはsystemctl を使用して停止・起動を行います。


起動

sudo systemctl start red5pro

停止

sudo systemctl stop red5pro

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3. Red5pro へのアクセスとライブ配信・受信

ここでは、Red5pro サイトへのリクエスト方法や、サンプルのライブ配信の方法について記載していま す。

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3.1. Red5pro サイトへのアクセス

ブラウザを使用し以下URLをリクエストします。
https://<Red5pro サーバーIP>

また、以下サイトにて配信・受信のサンプルがありますので、併せてご使用ください。
https:// <Red5pro サーバーIP>/webrtcexamples/testbed-menu.html

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3.2. Live 配信を行う

Red5pro サイトにアクセスし、BroadCast メニューを選択します。以下の画面が表示されますので、Stream 名を任意で指定し「Start Broadcast」を押すことで配信されます。

配信画面

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3.3. Live を視聴する

Red5pro サイトにアクセスし、Subscribe メニューを選択します。以下の画面が表示されますので、再生ボタンを押すと再生されます。

受信画面
配信したストリーム名が表示されます。再生ボタンを押すと再生されます。

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3.4. カメラやハードウェアから直接Red5pro へLive 配信を行う

Red5pro ではrtmp とrtsp の2 つのプロトコルに対応しています。以下接続方法について記載します。

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3.4.1. rtmp を使用して配信する

OBSS Studio を使用する場合など、rtmp を使用する場合は以下設定を使用します。

プロトコル:rtmp
IP:Red5pro サーバのIP アドレス
Port:1935
ストリームキー:任意

指定例:rtmp://< Red5pro サーバのIP アドレス>:1935/live/
ストリームキー:stream1

以下の階層に「publisher.html」を作成します。

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