WebSite Pro への接続

このセクションでは、O'Reilly の WebSite Pro Web サーバを構成する方法について説明します。JRun と WebSite Pro が通信するには、ここで説明するすべての構成手順を実行する必要があります。Web サーバの高度な接続方法については、第 4 章を参照してください。

構成手順を開始する前に、WebSite Pro CD から WebSite Pro をインストールし、O'Reilly の Web サイトから WebSite Pro の最新のパッチをインストールしたことを確認してください。次に、JRun をインストールし、WebSite Pro 用のインストールに関するすべての手順に従ってください。

JRun を WebSite Pro に接続するには、次の手順を実行します。

ここでは、JMC 内からのコネクタ ウィザードの起動方法について説明します。コネクタ ウィザードを JRun インストールの一部として実行している場合は、このセクションを読む必要はありません。

サーブレットを実行するための URL 接頭辞のマッピング

WebSite Pro では、サーブレットを実行するために URL 接頭辞をマッピングするなど、サーバの構成を高度にカスタマイズすることができます。たとえば、
http://yourhost.com/servlet/SampleServlet 経由でサーブレットを実行するには、¥servlet¥ 用の Documents マッピングを WebSite Pro に追加する必要があります。

URL 接頭辞を JRun にマッピングするには

  1. WebSite Server Properties アプリケーションを起動します。
  2. [Mapping] タブをクリックします。

  3. [Document URL Path] および [Directory] フィールドを編集します。この手順により、¥servlet¥サーブレット名 URL 経由でサーブレットを実行できます。

    たとえば、[Document URL Path] フィールド内の ¥servlet¥ マッピングで、 [Directory] フィールド内の C:¥ProgramFiles¥Allaire¥JRun¥connectors¥wsapi ¥intel-win¥jrun.isa¥servlet¥ をポイントすることも可能です。ファイル名を [Directory] フィールドの最後に手作業で入力する必要があります。

    WebSite Pro で複数の ID を使用する場合は、"マルチホームおよび URL 接頭辞"で 説明しているこのパスの設定に関する追加情報を参照してください。

  4. 特定のサーブレットを URL にマッピングする場合は、ここで説明した手順と同じ手順を使用しますが、サーブレット名をパスの最後に追加します。次に例を示します。
    C:¥Program Files¥Allaire¥JRun¥connectors¥wsapi¥intel-win¥jrun.isa¥servlet¥SnoopServlet
    
  5. [OK] をクリックします。
  6. Web サーバを再起動します。

マルチホームおよび URL 接頭辞

WebSite Pro で複数の ID を使用する場合は、ID に割り当てられるニックネームを URL マッピングの前に追加する必要があります。ID を設定する際に、ニックネームを要求されます。

このニックネームは、[ID] タブの [URL 接頭辞] フィールドにも表示されます。

このニックネームは、Document URL Path マッピングの前に追加されます。たとえば、サーブレットを実行するために /devel ID をマッピングするには、[Document URL Path] に「/devel/servlet/」と入力します。

ファイル拡張子の JRun へのマッピング

指定した拡張子で JRun を起動できるように WebSite サーバを構成するには、2 つの手順が必要です。最初に、WebSite Server Properties アプリケーションを使用して、WebSite をセットアップする必要があります。次に、JRun 管理コンソールを使用して、そのマッピングを JRun に追加します。

ここでは、ファイル拡張子をマッピングするために WebSite を構成する手順について説明します。ファイル拡張子を JRun にマッピングする方法については、"サーブレットへの要求マッピング"を参照してください。

ファイル拡張子のマッピングを追加するには

  1. WebSite Server Properties アプリケーションを起動します。
  2. [Mapping] タブをクリックします。
  3. [List Selector] ボックスの [Content Types] を選択して、wwwserver/isapi にマッピングする拡張子のエントリを追加します。

    次の図は、.snoop 拡張子の例を示します。

  4. [List Selector] ボックスの [Associations] を選択して、次の図に示すように .snoop を jrun.isa ファイルの場所にマッピングするエントリを追加します。

  5. [OK] をクリックします。
  6. Web サーバを再起動します。

WebSite Pro と通信するための JRun の構成

ここでは、JRun と通信できるように WebSite Pro を構成する方法について説明します。

JRun と WebSite Pro を接続するには

  1. Web サーバを停止します。
  2. 次のいずれかの方法で JMC を起動します。
  3. JRun 管理者として JMC にログインします。
  4. アクセス バーの [コネクタ ウィザード] を選択します。
  5. コネクタ ウィザードで次の構成情報を指定します。
    コネクタ ウィザードの手順
    パラメータ
     
    説明
    手順 1
    JRun サーバ名
    WebSite Pro に接続する JRun サーバを選択します。通常は、default サーバを選択します。
    admin JRun サーバは固有の Web サーバを持ち、JRun インストールの管理にのみ使用されます。
    default サーバには、サーブレット、JSP、および Web アプリケーションを公開できます。
    Web サーバの
    種類
    ドロップダウン リストから [WebSite Pro] を選択します。
    Web サーバの
    バージョン
    ドロップダウン リストから WebSite Pro のバージョンを選択します。
    Web サーバの
    プラットフォーム
    WebSite Pro を実行しているプラットフォームを選択します。
    手順 2
    JRun サーバの
    IP アドレス
    WebSite Pro への接続に使用する JRun サーバの IP アドレスを入力します。WebSite Pro と JRun サーバの IP アドレスが同じであれば、既定値 127.0.0.1 をそのまま使用してください。
    JRun サーバの
    コネクタ ポート
    JRun サーバで WebSite Pro との通信に使用するポートを指定します。このポートと WebSite Pro の HTTP ポートを混同しないでください。既定値は 51000 です。
  6. JRun コネクタのインストールが完了したら、WebSite Pro Web サーバと default JRun サーバを再起動します。

    default JRun サーバがまだ起動されていない場合は、次の手順を実行します。

  7. 次の URL を使用して JRun デモ アプリケーションを実行し、JRun と WebSite Pro Web サーバの接続を確認します。
       http://localhost:80/demo/index.html
    

    この手順は、WebSite Pro が既定のポート 80 で接続を受信していることを想定して います。

    JRun のデモとサンプルのページが表示されます。

    デモ アプリケーションが実行されている場合は、JRun と WebSite Pro Web サー バーの接続は正しく構成されています。デモ アプリケーションが正しく実行されな い場合は、"コネクタのトラブルシューティング"を参照してください。

WebSite Pro コンフィギュレーション ファイルへの変更

JRun コネクタ ウィザードでは、WebSite Pro Web サーバのコンフィギュレーション ファイルを変更します。本書で詳しく説明されていない設定を変更する場合は、WebSite Pro Server Properties インターフェイスを使用してください。

コネクタ ウィザードでは、JRun local.properties ファイルも変更します。詳細については、"local.properties への変更"を参照してください。