1 つの JRun サーバを 1 つの外部サーバに接続するのは簡単です。ただし、外部 Web サーバにさらに別の JRun サーバを接続する場合は、特別な手順を実行する必要があります。
たとえば、admin JRun サーバおよび default JRun サーバのほかに、テスト/品質管理用の QA JRun サーバと実際の運用に使用される Production JRun サーバが必要であるとします。この場合、複数の JRun サーバを、同じコンピュータ上の 1 つの Web サーバに接続して実行します。この事例を図に示すと、次のようになります。
このセクションでは、IIS や Apache など、1 つの Web サーバ、1 つ の JRun プログラム、および複数の JRun サーバがすべて同一のコンピュータ上に必要であると想定します。
JRun は 3 つのファイルを使用して、1 台のコンピュータ上で 1 つの外部 Web サーバに接続されている複数の JRun サーバに対して設定を行います。それらのファイルは次のとおりです。
これらの各ファイルでの変更については、以降のセクションで説明します。2 つ目の JRun サーバを Web サーバに追加する手順については、"Web サーバの接続"を参照してください。
JRun と Web サーバが同一のコンピュータ上にある場合、Web サーバのコンフィギュレーション ファイル内の jrun.rootdir および jvmlistプロパティによって、コネクタがすべての JRun サーバと通信するように設定できます。
たとえば、Apache コンフィギュレーション ファイルは次のようになります。
JRunConfig jrun.rootdir "/opt/JRun/.."
JRunConfig jvmlist default,production,qa
jrun.rootdir プロパティを使用して、jvms.properties ファイルを検索します。jvmlist プロパティは、jvms.properties の一覧に示されたサーバを確認するために使用されます。
jvms.properties ファイルによって、各 JRun サーバのルート ディレクトリが JRun に提供されます。次に例を示します。
default=/opt/JRun/servers/default
production=/opt/JRun/servers/production qa=/opt/JRun/servers/qa
各 JRun サーバのルート ディレクトリを取得すると、JRun では local.properties ファイルを検索できるようになります。各サーバのファイルが読み取られ、JCP の設定情報 (バインド アドレスとポート) が調べられます。
## jcpservices
jcp.endpoint.main.bindaddress=127.0.0.1 jcp.endpoint.main.port=55555
JRun と Web サーバが同一のコンピュータ上にない場合、JRun では Web サーバのコンフィギュレーション ファイル内の proxyhost、proxyport、および rulespath プロパティを使用して、各 JRun サーバの local.properties ファイルが検索されます。詳細については、"単純な分散環境での JRun の実行"を参照してください。
複雑な分散環境で JRun をインストールする場合、JRun アーキテクチャとポートの使用についてよく理解しておくと役立ちます。詳細については、"JRun ポートについて"を参照してください。
このセクションでは、複数の JRun サーバを同一コンピュータ上の 1 つの Web サーバに接続する方法を説明します。
必ず、jvms.properties ファイルに新規 JRun サーバのルート ディレクトリを 手作業で加えて更新します。
コネクタ ウィザードを実行すると、接続モジュールがインストールされ、JRun サーバの local.properties ファイルと Web サーバのコンフィギュレーション ファイルが更新されます。
JRunConfig jvmlist default,production,qa
jvmlist プロパティにサーバが複数存在すると、JRun では Web サーバのコン フィギュレーション ファイル内の rulespath、proxyhost、および proxyport プロ パティが無視されることに注意してください。その代わり、"設定の詳細"で説明 しているように、JRun によって各サーバの local.properties ファイルからこの 情報が取得されます。