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Adobe Media Serverでのハング/クラッシュの問題のトラブルシューティング3/5

Windowsでのハングの問題

Windowsでハングダンプを取得するには、ADPlusという名のユーティリティを使用します。MicrosoftのWindows用デバッグツールをインストールしてください。ただし、実行しているプロセスのアーキテクチャと同じアーキテクチャのADPlusを使用する必要があります。たとえば、64ビットマシンで32ビットプロセスを実行している場合は、32ビットのADPlusをインストールしてハングダンプを取得します。


ハングが発生していることを確認したら、そのハングプロセスのプロセスIDを特定します。以下のコマンドを実行して、ハングダンプを生成してください。


adplus –hang –p pid_of_hung_process –o output_path_hang_dumps


例:

C:\Program Files\Debugging Tools for Windows (x86)>adplus -hang -p 9828 -o c:\amshangs

 

そのハングプロセスのハングダンプを、60秒間隔で2つまたは3つ続けて取得します。


ハングプロセスのプロセスIDがわからない場合は、プロセス名を使用できます。
注:1つのプロセスで複数のインスタンスが実行されている可能性があり、このオプションを使用すると、インスタンスごとに別々のダンプファイルが生成されます。したがって、このオプションの使用はお勧めしません。


adplus –hang –pn process_name –o output_path_hang_dumps


Windows Explorerを使用して、出力フォルダーに移動します。今後の分析のために、出力DMPファイルとAMSログファイルを当社にお送りください。こちらからバグを報告いただければ、当社からファイルの送付方法をご連絡いたします。AMSでカスタムプラグインを使用している場合は、PDBファイルもご用意ください。

 

Linuxでのハングの問題

Linuxでハングの問題のトラブルシューティングを行うには、ハングダンプではなくスタックトレースが必要です。Linuxでスタックトレースを取得するには、ptraceという名のユーティリティまたは同等の機能を持つユーティリティを使用します。以下のコマンドを使用して、ptraceをインストールしてください。


yum install ptrace


ハングが発生していることを確認したら、そのハングプロセスのプロセスIDを特定します。次に、以下のコマンドを実行して、スタックトレースを生成してください。


pstack pid_of_hung_process > stack1.txt


stack1.txtファイルには、そのプロセスで実行されているすべてのスレッドのコールスタックが含まれます。
そのハングプロセスのスタックトレースを、60秒間隔で2つまたは3つ続けて取得します。今後の分析のために、これらのスタックトレースとAMSログファイルを当社にお送りください。そのために、こちらからバグを報告してください。ファイルの送付方法を当社からご連絡いたします。


場合によっては、コアダンプを取得するために、さらに分析が必要になります。これはシステムの動作に影響をおよぼす診断方法で、観測中はプロセスが停止されます。実行中のプロセスからコアダンプを生成するには、以下のコマンドを使用するのが最も簡単な方法です。


kill -6 pid_of_hung_process


以降の手順は、「Linuxでのクラッシュ」セクションで説明されている手順とほぼ同じです。

AMSCoreハング時の診断スクリプトの自動起動

ハング時の状況を再現することは、簡単ではない場合が多くあります。デフォルトで、AMSシステムは、ハングしたAMSCoreプロセスを認識してシャットダウンし、新しいAMSCOreプロセスを開始します。ただし、このハングしたコアが、すぐにシャットダウンされない場合があります。ハングしたコアがすぐに停止するようにAMSを設定するには、<FastCoreShutdown>プロパティを使用します。また、カスタム診断スクリプトを起動するようにAMSを設定して、ハングしたコアのハングダンプを取得することもできます。