動画配信プラットフォーム Adobe Media Server

Adobe Coldfusion Adobe Media Server 製品に関するご質問・ご購入
HOMEコラム > Adobe Media Serverでのハング/クラッシュの問題のトラブルシューティング

Adobe Media Serverでのハング/クラッシュの問題のトラブルシューティング2/5

Adobe Media Server上でのファイバーの無効化

以下の指示は、この記事で説明されているすべての分析手順に共通です。Adobe Media Serverは、ファイバーなしで実行するように設定できます。


ファイバーを無効にする方法:

  1. テキストエディターでServer.xmlファイルを開きます。Server.xmlファイルは、root_install/confフォルダー内にあります。

  2. 2. Server.xmlファイルで、新しいタグをRoot/Serverに追加し、falseに設定します。追加が必要なセクションは、図1で強調表示されている部分です。


    <Root> <Server> <Fibers>false</Fibers> </Server> </Root>

    図1:AMSでファイバーを無効にするためのServer.xmlの変更

  3. サーバーを再起動します。

Windowsでのクラッシュ

Windowsでハング/クラッシュダンプを取得するには、ADPlusという名のユーティリティを使用します。MicrosoftのWindows用デバッグツールをインストールしてください。ADPlusは、プロセスIDではなくプロセス名で起動し、監視モードで実行する必要があります。クラッシュが発生すると、ADPlusは、ハング/クラッシュダンプを指定の出力フォルダー内に作成します。以下のコマンドを実行して、ハング/クラッシュダンプを生成してください。


adplus -crash -pn process_name –o output_path_crash_dump


例:

C:\Program Files\Debugging Tools for Windows>adplus -crash –pn AMSCore.exe –o c:\amsdumps C:\Program Files\Debugging Tools for Windows>adplus -crash –pn AMSCore.exe –pn AMSEdge.exe –o c:\amsdumps cscript adplus.vbs -crash -pn AMSCore.exe -o c:\amsdumps

このスクリプトは、いったん実行されると、AMSCoreでクラッシュが発生するかAMSCoreが終了されるまで待機します。そのため、AMSを途中でシャットダウンすると、falseダンプがシャットダウン中に生成されます。

出力ダンプフォルダーを継続的に監視して、コアのクラッシュを確認します。今後の分析のために、出力DMPファイルとAMSログファイルを当社にお送りください。こちらからバグを報告いただければ、当社からファイルの送付方法をご連絡いたします。AMSでカスタムプラグインを使用している場合は、PDBファイルもご用意ください。

Linuxでのクラッシュ

プロセスがクラッシュすると、Linuxは自動的にコアダンプを作成します。コアダンプを生成するのに適切な権限で実行していることを確認してください。また、ulimitがunlimitedに設定されていることを確認します。これを確認するには、以下のコマンドをシェルで入力してください。


ulimit


これにより、現在のシステム設定が表示されます。以下のコマンドを使用して、unlimitedに設定してください。


ulimit –c unlimited


または、root_install_folderにある「server」スクリプトを編集することもできます。以下を追加してください。


ulimit –c unlimited


これにより、コアダンプの制限設定が解除されます。デバッグシステム上で設定を確認するには、AMSを一時的にrootで実行します。


AMSをrootで実行するには、テキストエディターでams.iniファイルを開きます。ams.iniファイルは、root_install/confフォルダー内にあります。ams.iniファイルで、以下の値を設定し(図2を参照)、サーバーを再起動します。


SERVER.PROCESS_UID = 0 SERVER.PROCESS_GID = 0


図2:AMSをrootで実行するための設定変更


次にAMSプロセスがクラッシュしたときに、core.####ファイルが作成されます。文字列「####」は、クラッシュしたプロセスのプロセスIDになります。これは、クラッシュしたプロセルのAMSログから確認できます。今後の分析のために、コアダンプファイルとAMSログファイルを当社にお送りください。こちらからバグを報告いただければ、当社からファイルの送付方法をご連絡いたします。