動画のライブストリーミングにおいて「遅延」の発生はユーザーの離脱に繋がる為、「遅延」をなくすことが重視されていますが、そもそも「遅延」は、どこでどのように発生するのでしょうか。
本記事では、配信された動画が視聴者に届くまでの各プロセスごとに、遅延が発生する箇所や低遅延ライブストリーミングを実現するポイントを見ていきましょう。
ライブストリーミングの世界で使われる「遅延」とは、撮影された映像が視聴者の画面に表示されるまでの時間を意味します。
もちろん、動画が視聴者に届くまでにはデータの符号化や圧縮、再符号化など、あらゆる種類の変換が行われます。

映像の取り込みでは、カメラによって取り込まれた光をデータとして配信可能なピクセルに変換し、動画ファイルの形式に圧縮する処理を行います。この処理全体で、一般的には0.75ミリ秒かかると言われています。
画面に映像を表示させたり、スピーカーで音を再生することは、簡単なようですが複雑なプロセスです。
このプロセスでは、配信データのデコード及び、ビデオカード(グラフィック・カード)を介したレンダリング(場合によってはソフトウェア・レンダリング)によって意図した映像を正しく表示させます。
この過程におけるそれぞれのステップで少しずつ時間がかかります。各ステップでは数マイクロ秒といった少ない時間が加算されていくことで、最終的に遅延が発生します。