IIS 4.0/5.0 の接続

Windows NT の場合は Internet Information Server 4.0、Windows 2000 の場合は Internet Information Server 5.0 とともに使用するように JRun を構成できます。IIS に接続するには、JSP またはサーブレットを実行するディレクトリに IIS の実行許可を設定してから、JRun コネクタ ウィザードを使用する必要があります。このセクションでは、次のことを説明します。

ここでは、JMC 内からのコネクタ ウィザードの起動方法について説明します。コネクタ ウィザードを JRun インストールの一部として実行している場合は、このセクションを読む必要はありません。

Web サーバの高度な接続方法については、第 4 章を参照してください。

JRun の IIS 4.0/5.0 への接続

JRun と IIS 4.0/5.0 を接続するには

  1. [コントロール パネル] のサービス コントロール マネージャ ユーティリティで、World Wide Web Publishing Service を停止します。

    メモ

    Windows NT では、Microsoft 管理コンソール (MMC) の Web サービス スナップ インを使用してこの処理を行わないでください。


  2. インターネット サービス マネージャを開きます。

    Windows NT : [スタート] > [プログラム] > [NT 4.0 Option Pack] >
    [Microsoft Internet Information Server] > [インターネット サービス マネージャ] を クリックします。

    Microsoft 管理コンソール (MMC) が表示され、iis.msc スナップインが開きます。

    Windows 2000 : [スタート] > [プログラム] > [管理ツール] > [インターネット サー ビス マネージャ] をクリックします。

    インターネット サービス マネージャが開きます。

  3. 特定の仮想 Web サーバまたは Web サーバ全体でマウスの右ボタンをクリックし、[プロパティ] を選択します。

    プロパティのウィンドウが表示されます。

  4. [マスタ プロパティ] ドロップダウン リスト ボックスから [WWW サービス] を選択して、[編集] をクリックします。

    WWW サービス マスタ プロパティ アプリケーションが表示されます。

  5. [ホーム ディレクトリ] タブを選択します。
  6. [ローカル パス] フィールドに指定されているディレクトリの実行許可を設定します。ディレクトリが指定されていない場合は、すべての仮想 Web サーバに影響するグローバル プロパティを設定します。

    Windows NT : [アクセス許可] の [実行 (スクリプトを含む)] をクリックします 。

    Windows 2000 : [実行アクセス権] ドロップダウン リスト ボックスで、[スクリプ トおよび実行可能ファイル] をクリックします。

  7. [OK] をクリックして、この設定内容を適用します。[継承/優先] を変更するかどうかを尋ねられます。[OK] をクリックします。
  8. 次のいずれかの方法で JMC を起動します。
  9. JRun 管理者として JMC にログインします。
  10. アクセス バーの [コネクタ ウィザード] を選択します。
  11. 次の表に示すように、コネクタ ウィザードで必要な構成情報を指定します。
    コネクタ ウィザードの手順
    パラメータ
    説明
    手順 1
    JRun サーバ名
    IIS に接続する JRun サーバを選択します。通常は、default サーバを選択します。
    admin JRun サーバは固有の Web サーバを持ち、JRun インストールの管理にのみ使用されます。default サーバには、サーブレット、JSP、および Web アプリケーションを公開できます。
    Web サーバの
    種類
    ドロップダウン リストから [Internet Information Server] を選択します。
    Web サーバの
    バージョン
    ドロップダウン リストから、[4.0] または [5.0] を選択します。
    Web サーバの
    プラットフォーム
    ドロップダウン リストから [intel-win] を選択します。
    手順 2
    JRun サーバの
    IP アドレス
    IIS への接続に使用する JRun サーバの IP アドレスを入力します。IIS と JRun サーバの IP アドレスが同じであれば、既定値 127.0.0.1 をそのまま使用してください。
    JRun サーバの
    コネクタ ポート
    JRun サーバで IIS との通信に使用するポートを指定します。このポートと IIS の HTTP ポートを混同しないでください。既定値は 51000 です。
    手順 3
    IIS スクリプト
    ディレクトリ
    IIS の /scripts ディレクトリの場所を指定します。JRun のディレクトリ リーダーを使用するには、[参照] をクリックします。
    グローバル フィルタとしてのインストール
    このチェック ボックスをオンにすると、JRun に ISAPI フィルタがインストールされ、HTTP 要求でサーブレットを実行しようとしているかどうかが検出されます。
  12. JRun コネクタのインストールが完了したら、IIS Web サーバと default JRun サーバを再起動します。

    default JRun サーバがまだ起動されていない場合は、次の手順を実行します。

  13. 次の URL を使用して JRun デモ アプリケーションを実行し、JRun と IIS Web サーバの接続を確認します。
    http://localhost:80/demo/index.html
    

    この手順は、IIS が既定のポート 80 で接続を受信していることを想定しています。

    JRun のデモとサンプルのページが表示されます。

    デモ アプリケーションが実行される場合、JRun と IIS Web サーバの接続は正しく 構成されています。デモ アプリケーションが正しく実行されない場合は、"コネク タのトラブルシューティング"を参照してください。

IIS コンフィギュレーション ファイルへの変更

JRun コネクタ ウィザードでは、次のように IIS の実装を変更します。

JRun コネクタ ウィザードで使用されるレジストリやメタベースを変更したり、ファイルを編集しないでください。

JRun ISAPI フィルタの構成

IIS または PWS で HTTP 要求を受信する場合に、ISAPI フィルタでイベントに応答することができます。JRun コネクタ ウィザードの実行中に [グローバル フィルタとしてインストールする] を選択すると、Web サーバのメモリ内のほかの ISAPI フィルタに追加される DLL がインストールされます。jrun.dll ファイルの既定の場所は
c:¥inetpub¥scripts¥ です。

このセクションの説明はオプションです。JRun の既定の構成を使用する場合、JRun ISAPI フィルタを変更する必要はありません。ただし、ほかの ISAPI フィルタをインストールする場合は、変更が必要なこともあります。

JRun ISAPI フィルタの編集

[ISAPI フィルタ] ダイアログ ボックスを使用して、IIS 用の JRun ISAPI フィルタの名前および場所の追加、削除、および変更を行うことができます。

JRun ISAPI フィルタを編集するには

  1. インターネット サービス マネージャを開きます。

    Windows NT : [スタート] > [プログラム] > [NT 4.0 Option Pack] >
    [Microsoft Internet Information Server] > [インターネット サービス マネージャ] を クリックします。

    Microsoft 管理コンソール (MMC) が表示され、iis.msc スナップインが開きます。

    Windows 2000 : [スタート] > [プログラム] > [管理ツール] > [インターネット サー ビス マネージャ] をクリックします。

    インターネット サービス マネージャが表示されます。

  2. マシン名 の上でマウスを右クリックして、[プロパティ] を選択します。

    プロパティのウィンドウが表示されます。

  3. [マスタ プロパティ] ドロップダウン リスト ボックスから [WWW サービス] リスト ボックスを選択して、[編集] をクリックします。

    WWW サービス マスタ プロパティ アプリケーションが表示されます。

  4. [ISAPI フィルタ] タブをクリックします。

  5. フィルタを削除するには、使用可能な ISAPI フィルタの一覧から [JRun Connector Filter] を選択して、[削除] をクリックします。
  6. JRun フィルタ DLL の名前または場所を編集するには、使用可能な ISAPI フィルタの一覧から [JRun Connector Filter] を選択して、[編集] をクリックします。
  7. 新しい JRun フィルタを追加するには、[追加] をクリックして、新しいフィルタの場所を参照します。

    メモ

    新しいフィルタを追加する前に、古いフィルタを削除する必要があります。


  8. 変更を適用するには、[OK] をクリックします。
  9. Web サーバを再起動します。

JRun ISAPI フィルタへの優先順位付け

複数の ISAPI フィルタが同じイベント (または通知) に登録されている場合、それらのフィルタは IIS によって連続して呼び出されます。優先順位の高いフィルタは、優先順位の低いフィルタより先に実行されます。高、中、低といった優先レベルは、Internet Services Manager またはその他のメタベース エディタで変更できない読み取り専用のプロパティです。JRun の優先レベルは「高」です。

フィルタの優先レベルは変更できませんが、フィルタがほかのフィルタと同じ優先レベルを共有する場合は、イベントに応答するフィルタの順位を指定することができます。JRun ISAPI フィルタの優先順位を変更するには、次の手順を実行します。

JRun ISAPI フィルタの優先順位を変更するには

  1. インターネット サービス マネージャを開きます。

    Windows NT : [スタート] > [プログラム] > [NT 4.0 Option Pack] >
    [Microsoft Internet Information Server] > [インターネット サービス マネージャ] を クリックします。

    Microsoft 管理コンソール (MMC) が表示され、iis.msc スナップインが開きます。

    Windows 2000 : [スタート] > [プログラム] > [管理ツール] > [インターネット サー ビス マネージャ] をクリックします。

    インターネット サービス マネージャが表示されます。

  2. マシン名 の上でマウスを右クリックして、[プロパティ] を選択します。

    プロパティのウィンドウが表示されます。

  3. [マスタ プロパティ] ドロップダウン リスト ボックスから [WWW サービス] リスト ボックスを選択して、[編集] をクリックします。

    WWW サービス マスタ プロパティ アプリケーションが表示されます。

  4. [ISAPI フィルタ] タブをクリックします。
  5. 使用可能な ISAPI フィルタの一覧から [JRun Connector Filter] を選択します。
  6. 上向矢印をクリックして、JRun フィルタを一覧のほかのフィルタの前に移動します。
  7. [OK] をクリックして、この変更を適用します。
  8. Web サーバを再起動します。