JRun のインストール

ここでは、JRun のインストールおよび構成の基本的な手順を説明します。この手順は使用する Web サーバ、Web サーバのバージョン、および Web サーバのプラットフォームによって異なります。

インストールの際、既定では JRun アプリケーションをホスティングする 2 つの JRun Web Server (JWS) がインストールされることを知っておいてください (これを無効にすることができます)。これらの JRun アプリケーションには、JRun 管理コンソール (JMC) およびデモ アプリケーションが含まれています。これらのサーバに割り当て可能なポートがあることを確認してください。既定値は、8000 (admin サーバ) および 8100 (default サーバ) です。

JRun のインストールおよび構成の基本的な手順を次の表に示します。
手順
1 JRun をインストールします。
第 1 章
2 JRun が正常にインストールされていることを確認します。
第 1 章
3 Web サーバが JRun と通信できるように構成します。
第 2 章
4 Web サーバと JRun が通信していることを確認します。
第 2 章
5 JRun 管理コンソール (JMC) を使用して、JRun 構成を追加します。
第 3 章

JRun を分散型環境にインストールしている場合は、第 4 章を参照してください。

ここでは、JRun を次のシステムにインストールする方法について説明します。

以前のバージョンの JRun のインストール

JRun CD には JRun Version 3.1 のほかに、JRun Version 3.0 SP2a も含まれています。このため、現在使用しているアプリケーションが新しいバージョンの JRun と互換性がない場合は、以前のバージョンの JRun をインストールできます。詳細については、『JRun Version 3.1 機能および移行ガイド』を参照してください。

Windows 95/98/NT/2000 へのインストール

ここでは、Windows 95/98/NT/2000 システムに JRun をインストールする方法について説明します。

JRun をインストールするには

  1. JRun を Web サーバに接続する場合は、その前に Web サーバを停止します。
  2. 現在実行中の Windows アプリケーションをすべて終了します。
  3. JRun インストール ファイル setup.exe を実行します。

    JRun スプラッシュ画面が表示されます。JRun を CD からインストールしている 場合、スプラッシュ画面は自動的に表示されます。

    JRun をインストールするには、少なくとも JRE が必要です。JRE がない場合は、 [Java Runtime Environment 1.3] をクリックすると、Sun JRE 1.3 をインストール できます。JRE のインストールが終了したら、JRun のインストールを再開します。

    以前のバージョンの JRun (Version 3.02 SP2a) をインストールするには、[JRun Server の前バージョン] リンクをクリックします。この後のインストール プロセ スは同じです。

  4. [Allaire JRun Server 3.1] をクリックします。

    [JRun セットアップへようこそ] ウィンドウが表示されます。

  5. [次へ] をクリックします。

    [JRun ライセンス同意書] ウィンドウが表示されます。

  6. JRun ライセンス同意書に同意する場合は [はい] を、インストールを中止する場合は [いいえ] をクリックします。

    [はい] をクリックすると、[JRun 製品シリアル番号] ウィンドウが表示されます。

  7. Allaire から提供されたシリアル番号を正確に入力して、[次へ] をクリックします。

    JRun Developer 版または評価バージョンをインストールする場合、このフィールド は空欄 (既定の設定) にします。JRun の旧バージョンからアップグレードする 場合は、新しいシリアル番号を入力します。その後、旧 JRun バージョン 2.x のライ センス キーを入力するように要求されます。

    [JRun をインストールするフォルダ] ウィンドウが表示されます。

  8. JRun をインストールするフォルダを選択し、[次へ] をクリックします。

    メモ

    本書ではこのフォルダを JRun のルート ディレクトリ と呼んでいます。


    [セットアップ タイプ] ウィンドウが表示されます。

  9. インストールの種類を選択して、[次へ] をクリックします。次の表では、オプションについて説明しています。
    オプション
    説明
    完全
    使用可能なすべてのオプションをインストールします。サーブレット、JSP、EJB、JMS、JTA サポート、サンプル、および文書がインストールされます。一般の JRun 開発者はこのオプションを選択することをお勧めします。
    最小
    最低限の必須オプションをインストールします。このインストールには サーブレット、JSP、EJB、および JMS サポートが含まれます。文書およびデモ アプリケーションはインストールされません。アプリケーションを公開するサーバにインストールする場合は、このオプションを選択することをお勧めします。
    カスタム
    インストールするオプションを独自に選択できます。経験豊富な JRun 開発者は、このインストールを選択することをお勧めします。

    [カスタム] をクリックすると、[コンポーネントの選択] ウィンドウが表示されます。 JRun Professional 版をご使用の場合、EJB コンポーネントは利用できません。

    インストールするコンポーネントを選択して、[次へ] をクリックします。

    [プログラム フォルダの選択] ウィンドウが表示されます。

  10. JRun をインストールするプログラム フォルダ名を選択し、[次へ] をクリックします。
  11. 指定したファイルがインストールされます。[JRun サービスのインストール] ウィンドウが表示されます。

  12. JRun サーバを NT サービスとしてインストールするかどうかを選択し、[次へ] をクリックします。このボックスをオフにすると、JRun サーバはアプリケーションとして実行されます。NT サービスと Windows アプリケーションの違いについては、"Windows に関する検討事項"を参照してください。

    [セットアップ タイプ] ウィンドウが表示されます。

  13. Java の実行時環境を選択して、[次へ] をクリックします。

    メモ

    EJB を公開するには、JRE だけでなはく JDK 1.2 以降も必要です。最新の JDK は、 http://java.sun.com からダウンロードできます。


    Sun の JRE は、JRun の Windows バージョンに含まれているので、別途 JDK または JRE を用意する必要はありません。JRun から提供された JRE をインストールする には、インストールをキャンセルして、JRun スプラッシュ画面の [Java Runtime Environment 1.3] リンクをクリックします。JRE をインストールしたら、この インストール手順を再開します。

    JVM 1.1.8 を使用している場合は、インストールが終了したら "JVM 1.1.8 に関する 特別な検討事項"を参照してください。

    [JVM Advisor] が表示されます。

  14. [JVM Advisor] 内の情報が正しいかどうかを確認して、[次へ] をクリックします。

    [JRun 管理コンソール] の管理ポート ウィンドウが表示されます。

  15. JRun Web サーバ上にある JRun の管理 Web アプリケーションへのアクセスに使用する固有のポート番号を入力し、[次へ] をクリックします。

    JRun Web Server (JWS) はこのポートで受信して、JRun 管理コンソール (JMC) への アクセスを行います。既定のポート番号は 8000 です。推奨する範囲は 8000 〜 8099 です。


    メモ

    8100 〜 8199 のポート番号は選択しないでください。この範囲のポートは、default JRun サーバの JWS に使用されます。


    [JRun 管理コンソール] のパスワード ウィンドウが表示されます。

  16. JRun 管理者のパスワード (admin) を入力して確認し、[次へ] をクリックします。

    メモ

    パスワードにはスペースとアスタリスク (*) は使用できません。


    JRun インストーラで必要なディレクトリの作成およびシステム ファイルの設定 が完了すると、[JRun 製品情報] 画面が表示されます。

  17. オプションでます。Java アプリケーション開発に関する情報や JRun に関する通知の受信が必要な場合は、各チェックボックスをオンにして [次へ] をクリックします。

    [JRun のセットアップ完了] ウィンドウが表示されます。

  18. JRun と外部 Web サーバ (Apache や IIS など) との接続を設定するには、最初のラジオ ボタンを選択して [終了] をクリックします。JRun 管理コンソールが起動して、ログインするように要求します。ログインすると、コネクタ ウィザードが表示されます。

    ログインおよび構成の終了については、"JRun 管理コンソールの起動"を参照して ください。

    外部 Web サーバを後から設定するには、2 つめのラジオ ボタンを選択して
    [完了] をクリックします。[管理コンソール] が開きます。

UNIX および Linux へのインストール

ここでは、JRun を UNIX/Linux システムにインストールする方法について説明します。

JRun をインストールするには

  1. Web サーバを停止します。JRun を Web サーバに接続するには、この作業が必要です。
  2. 必要な JRE がコンピュータにインストールされていることを確認してください。JSP/サーブレットをサポートするには、JRE 1.1.6 以降が必要です。EJB をサポートするには、JRE 1.2 以降が必要です。Sun の JRE は、次の Web サイトから取得できます。
    http://java.sun.com
  3. 次のコマンドを使用して、jrun-31-unix-jp.sh ファイル、JRun インストール シェル スクリプトの実行許可を設定します。
    % chmod 755 jrun-31-unix-jp.sh
    
  4. 次のコマンドを使用して、JRun インストール スクリプトを実行します。
    % /bin/sh ./jrun-31-unix-jp.sh
    

    ライセンス同意書を読むように要求されます。

  5. Enter キーを押して、ライセンス同意書の各ページを表示します。

    ライセンス同意書に同意するように要求されます。

  6. 同意する場合は「y」、インストールを中止する場合は「n」を入力します。

    インストール先のディレクトリを入力するように要求されます。

  7. JRun をインストールするディレクトリを入力します。本書ではこのディレクトリを JRun のルート ディレクトリ と呼んでいます。既定値は、/opt/JRun です。

    実行するインストールの種類を選択するように要求されます。[標準] または [カス タム] のいずれかを選択できます。

    [標準] を選択すると、すべてのコンポーネントがインストールされます。[カスタム] を選択すると、次のオプションが表示されます。

    1. サーブレットおよび Java ServerPages
    2. Enterprise JavaBeans および Java Message Service
    3. すべて
    
  8. インストールの種類を入力します。

    選択したインストールに必要なファイルがすべて解凍およびコピーされます。 その後 JRE または JDK ディレクトリへの絶対パスを入力するように要求されます。

  9. JRE/JDK の場所を指定します。通常、JRE/JDK は /usr/java にインストールされますが、システムによっては別の場所にインストールされる場合があります。

    メモ

    JRE/JDK の 1.2 より前のバージョンを選択すると、JRun の EJB コンポーネントが 正常に動作しません。


    ライセンス キーを入力するように要求されます。

  10. Allaire から提供されたライセンス キーを正確に入力します。

    JRun Developer 版または評価バージョンをインストールする場合、このフィー ルドは空欄 (既定の設定) にします。JRun の旧バージョンからアップグレードする 場合は、新しいアップグレード キーを入力します。以前の 2.x のライセンス キーを 入力するように要求されます。

    JRun 管理者のパスワードを入力するように要求されます。

  11. パスワードを入力します。パスワードにはスペースとアスタリスク (*) は使用できません。

    ポート番号を入力するように要求されます。

  12. JRun Web サーバ上にある JRun の管理 Web アプリケーションへのアクセスに使用する固有のポート番号を入力します。JWS はこのポートで受信して、JRun 管理コンソール (JMC) へのアクセスを行います。既定のポート番号は 8000 です。推奨する範囲は 8000 〜 8099 です。

    メモ

    8100 〜 8199 のポート番号は入力しないでください。この範囲のポートは、default JRun サーバの JWS に使用されます。


    Java アプリケーション開発に関する情報や JRun に関する通知を受信するかどうか を指定するように要求されます。

  13. これらの情報を受信するかどうかを選択します。

    [Yes] を選択した場合は、名前と電子メール アドレスを入力します。

    JMC URL またはブラウザの demo URL を開くように要求されます。

    引き続き設定を行い、JRun を外部 Web サーバに接続するには、JMC の URL に アクセスします。設定の完了については、"JRun 管理コンソールの起動" を参照し てください。

    JMC を起動して、随時 JRun 実装を設定することができます。詳細については、 "JRun 管理コンソールの開始"を参照してください。