JRun には、EJB のさまざまなタイプの使用例を示すサンプルが含まれています。このサンプルにアクセスするには、それに関連する指示を読み、サンプル固有の make
ファイルを実行してください。
JRun が提供している EJB サンプルは次のとおりです。
サンプル |
説明 |
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サンプル 2 Bean 管理パーシスタンス (第 7 章) |
リレーショナル データベースを使用した Bean 管理パーシスタンス (BMP) について説明します。この例では、組み込まれたリレーショナル データベースにアクセスします。 |
サンプル 3 コンテナ管理パーシスタンス (第 8 章) |
リレーショナル データベースを使用したコンテナ管理パーシスタンスについて説明します。 |
サンプル 4 トランザクション (第 9 章) |
複数のサーバ インスタンス間の分散型 2 フェーズ コミット トランザクション管理について示します。 |
サンプル 5 オブジェクト管理 (第 10 章) |
参照されるエンティティ オブジェクトが解放されず、ガーベッジコレクションが行われなくなった場合の、分散ガーベッジ コレクション機能について説明します。また、大量のオブジェクトを作成し、それをクライアントにコレクションとして返す方法や、カスタム RMI オブジェクトを作成する方法についても説明します。 |
サンプル 6 メッセージ (第 11 章) |
ポイントツーポイント (メッセージ キューイング) メカニズムとパブリッシュ/サブスクライブ (ブロードキャスト) メカニズムの両方に対する Java Message Service (JMS) サポートについて説明します。また、JMS と EJB の統合についても説明します。 |
サンプル 7 高度な Bean (第 12 章) |
ビジネス上の複雑な課題を解決するためにともに機能する、さまざまな種類の Bean (エンティティ、ステートフル セッション、およびステートレス セッション) の使用方法について説明します。デッドロック例外の対処方法や自動呼び出し機能についても紹介しています。機能としては、このサンプルは銀行から顧客へのローンの発行シミュレーションを行います。銀行数および利率や収益率は、deploy.properties ファイルで設定します。顧客数は、実行時にコマンド ライン引数で定義します。サンプル 7b は、リレーショナル データベースを通して Bean 管理パーシスタンスを使用しています。 サンプル 7c は、リレーショナル データベースを通してコンテナ管理パーシスタンスを使用しています。 |
サンプル 9 Servlets (第 13 章) |
EJB エンジンでサーブレットおよび JSP を使用する方法について説明します。 |
サンプル 10 JDK 1.1 クライアント (第 14 章) |
JDK 1.1 クライアントで EJB エンジンを使用する方法について説明します。 |
ここでは、EJB のサンプルの理解に役立つ情報について説明します。
EJB サンプルは EJB エンジンをスタンドアロン モードで実行するので、Bean の処理をコンソール ウィンドウに表示できます。EJB エンジンは、default JRun サーバのポート設定を使用して実行されるので、EJB サンプルの実行中は、default JRun サーバを実行できません。default JRun サーバを使用して EJB のサンプルを実行する方法については、"Make Standalone の使用"を参照してください。
"Bean" は、"Enterprise JavaBeans" のことを表しているものとします。
instance.store
フラットファイル データベースは、さまざまなサンプルで使用します。各サンプルを実行した後は instance.store
をクリアして、次にサンプルを実行するときに前のサンプルのデータが使用されないようにする必要があります。instance.store
をクリアするには、JRun のルート ディレクトリ/servers/default/runtime
ディレクトリに移動して instance.store
を削除します。
サンプルをわかりやすくするため、JRun のルート ディレクトリという表記を使用して JRun インストール ディレクトリを表しています。 JRun のルート ディレクトリは、実際のインストール環境の適切なパスに置き換えてください。
各サンプルを実行する前に JRun インストール ディレクトリに JRUN_HOME
環境変数を設定する必要があります。JRun のルート ディレクトリと JRUN_HOME
は同じものを指します。
メモ JRun のルート ディレクトリは通常、JRun のインストール ディレクトリを表します。
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EJB のサンプルは、サンプルの適切な実行環境を作成するために必要なファイルのコンパイル、パッケージ、および実行を行う make
ファイルによって操作されます。いくつかの基本的な make
コマンドがありますが、これについては第 6 章で概説し、さらに第 15 章で詳しく述べます。make
ファイルに似たバッチファイルが、Windows ユーザのために用意されています。make
コマンドを入力する代わりに、makew
コマンドを入力してバッチファイルを実行します。make
または makew
を実行する前に、JRUN_HOME
環境変数を設定してください。