スクリーン ライターの使用

ログ出力をスクリーンに表示すると、プロジェクトの開発やテスト段階で非常に役立つ場合があります。JRun のデバッグ メッセージの表示のほかに、ログ メソッドをコードに追加し、コンソールにリアル タイムに表示できます。

このセクションでは、スクリーン ログ ライターを使用してログ メッセージをコンソール ウィンドウに出力する方法を説明します。Windows NT/95/98 と UNIX では手順が異なります。

このセクションでは次の用語を使用します。

Windows NT/95/98

スクリーン ログ ライターを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. スクリーン ログ ライターを有効にする JRun サーバーの local.properties ファイルを開きます。
  2. java.exe プロパティを変更して、{default} または javaw.exe の代わりに
    java.exe へのパスを指定します。
    # Java Virtual Machine へのパス。ランチャは、必要に応じてシステム PATH を
    使用します。
    # 4/17/01 に java.exe に変更しました。
    java.exe=C:\\jdk1.2.2\\bin\\java.exe
    
  3. java.System.out および java.System.err プロパティを追加または変更して、参照を行わないようにします。
    # Primordial 出力およびエラー ストリームの転送
    # 標準出力およびエラーがこれらのファイルに転送されないようにするには、
    # -console 引数を指定して JRun を実行します。
    # 8/2/00 に、スクリーン ロガーが有効にならないように変更しました。
    #java.System.out={jrun.rootdir}/logs/{jrun.server.name}-out.log
    #java.System.err={jrun.rootdir}/logs/{jrun.server.name}-err.log
    java.System.out=
    java.System.err=
    
  4. logging.threadedlogger.listeners プロパティを追加し、screenlogger および使用するその他のライターを指定します。
    # 4/17/01 にスクリーン ロガーを追加しました。
    logging.threadedlogger.listeners=screenlogger,filelogwriter
    

    ライターは明示的に指定する必要があります。global.properties で指定された ライターを有効にする場合は、{default} を使用しないでください。

  5. プロパティ ファイルを保存します。
  6. JRun サーバーをアプリケーションとして再起動します。

メモ

スクリーン ログ ライターは、Windows NT 上で JRun を Windows サービスとして 実行している場合は動作しません。JRun を NT サービスとして実行している場合は、
[コントロール パネル] の [サービス] でサービスを停止し、[スタート] >
[プログラム] > [JRun 3.1] > [JRun サーバー] をクリックしてください。別の DOS コ ンソールにログ エントリが表示されます。スクリーン ログ ライターの出力例につい ては、"標準出力"を参照してください。


Unix/Linux

スクリーン ログ ライターを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. スクリーン ログ ライターを有効にする JRun サーバーの local.properties ファイルを開きます。
  2. logging.threadedlogger.listeners プロパティを追加し、screenlogger および使用するその他のライターを指定します。
    # 4/17/01 にスクリーン ロガーを追加しました。
    logging.threadedlogger.listeners=screenlogger,filelogwriter
    

    ライターは明示的に指定する必要があります。global.properties で指定された ライターを有効にする場合は、{default} を使用しないでください。

  3. プロパティ ファイルを保存します。
  4. JRun サーバーを停止します。たとえば、次のコマンドを発行します。
    jrun -stop default
    
  5. 次の例に示すように、-console 引数を使用して JRun を再起動します。
    jrun -console -start default
    

    現在のコンソールにログ エントリが表示されます。

標準出力

JRun をバックグラウンドで実行しながらコンソール ウィンドウを開いたら、次のページをブラウザで開いて、デモ サーブレットにアクセスします (ポート番号は異なる場合があります)。

http://localhost:8100/demo/index.html

コンソール ウィンドウの出力は、ログ ファイルの出力と同じです。次に例を示します。

09/20 11:14:18 info (JRun) invoker:init
09/20 11:14:18 info (JRun) SimpleServlet:init
09/20 11:14:23 info (JRun) CounterServlet:init
09/20 11:14:26 info (JRun) SnoopServlet:init

ログ設定によって、詳細レベルが異なる場合があります。

java.System.out プロパティと java.System.err プロパティを使用すると、
System.out メッセージと System.err メッセージが servername-out.log
servername-err.log に出力されます。ただし、JRun のログ アーキテクチャはこれらのファイルには使用されません。