Web サーバ設定ツールの実行

Web サーバ設定ツールを実行する場合は、SSL について設定した JRun サーバのプロキシサービスを指定します。Web サーバ設定ツールによって、Web サーバおよび JRun サーバ間の接続に SSL を使用するように Web サーバコネクタが設定されます。

メモ:  Web サーバ設定ツールを使用して Web サーバが設定されている場合に SSL を有効にするには、Web サーバコネクタ設定ファイル (jrun.ini、httpd.conf、obj.conf など) を開き、ssl プロパティを true に設定します。

クラスタを設定する場合は、クラスタのすべての JRun サーバについて、プロキシサービスの SSL を有効にする必要があります。SSL を有効にしない場合は、JRun サーバのすべてのプロキシサービスの SSL を無効のままにしてください。

詳細については、JRun 管理者ガイドを参照してください。

Web サーバに Web サーバ設定ツールをインストールするには

  1. ご使用の Web サーバプラットフォームに適した JRun インストール手順を実行します。

    詳細については、第 2 章、「JRun のインストール」を参照してください。

  2. [セットアップの種類] ウィンドウで、[カスタム] を選択します。
  3. Web サーバ設定ツールをインストールするように選択し、インストール先の場所を指定します。
  4. インストールを終了します。
  5. 次のいずれかの方法で Web サーバ設定ツールを起動します。

    メモ:  <JRun のルートディレクトリ> は、JRun 4 がインストールされているディレクトリです。

    コマンドラインから Web サーバ設定ツールを実行する手順については、 「コマンドラインオプション」 を参照してください。

    JRun Web サーバ設定ツールのウィンドウが表示されます。

    次の図は、JRun Web サーバー設定ツールのウィンドウを示しています。

  6. [追加] をクリックします。

    [Web サーバ設定の追加] ダイアログボックスが表示されます。

    次の図は、[Web サーバー設定の追加] ウィンドウを示しています。

  7. [JRun サーバ] リストボックスで、設定する JRun サーバ名またはクラスタ名を選択します。クラスタ内の個々のサーバ名は表示されません。

    メモ:  JRun サーバまたはクラスタは必ずしも Web サーバシステム上にある必要はありません。

  8. [Web サーバプロパティ] 領域で、Web サーバ情報を入力して [OK] をクリックします。

    特定の Web サーバに関する JRun の設定手順については、該当するセクションを参照してください。

コマンドラインオプション

コマンドラインから Web サーバ設定ツールを実行するには、次のシンタックスを使用します。

java -jar <JRun のルートディレクトリ>/lib/wsconfig.jar [コマンドラインオプション]

次の表は、コマンドラインオプションを示しています。
オプション
定義
-ws 
<IIS|apache|NES|iPlane
t|Zeus>
Web サーバの種類
-dir <ディレクトリ名>
Apache conf、NES、または Zeus confg ディレクトリ
-site <サイト名>
IIS Web サイト名
(Web サイト名にスペースが含まれている場合は、引用符を使用してください。)
すべての Web サイトについてグローバルフィルタマッピングまたはアプリケーションマッピングを設定するには、"All" (英語バージョンのみ) または "0" を指定します。
-host <IP アドレス|DNS ホ
スト>
JRun サーバのアドレス (デフォルト=localhost)
-server
JRun サーバ名 (デフォルト=default)
-cluster
JRun クラスタ名
-l
ログインコネクタの詳細ログを有効化
-a
ネイティブの OS メモリ割り当てを有効化
-map
IIS アプリケーションマッピングリスト (スペースなし) (.ext1 [,.extn])。
-map に IIS が指定されていない場合は、フィルタが指定されます。
-bin <ファイル名>
(オプション) Apache バイナリファイル。指定されていない場合は、デフォルトの検索アルゴリズムによって、apache.exe (Windows) または httpd (UNIX) 実行可能ファイルが検索されます。
-script <ファイル名>
(オプション) Web サーバを起動および停止するための Apache コントロールスクリプトファイル
-service
Apache の Windows サービス名 (Windows 対応の Apache の場合のみ、デフォルト=Apache)
-v
Web サーバ設定ツールからの詳細出力
-norestart
We サーバのステータスを変更しません。たとえば、Web サーバを起動、再起動、または停止しません。
-list
設定済みのすべての Web サーバをリストします。
-list -host <サーバのホ
スト>
指定されたホスト上のすべての JRun サーバをリストします。
-r
設定 (-ws および -dir、または -site) を削除します。
-u
設定されたすべてのコネクタをアンインストールします。
-info
JRun バージョン情報を表示します。
-h
すべてのパラメータをリストします。

オプションでプロパティファイルを使用するには、次のコマンドを入力します。

java -jar <JRun のルートディレクトリ>/lib/wsconfig.jar -f <プロパティファイル>

次の表は、プロパティファイルタグのリストを示しています。
プロパティファイルタグ
相当するコマンドライン
ws
-ws
dir
-dir
site
-site
host
-host
server
-server
cluster
-cluster
map
-map
service
-service
bin
-bin
alloc
-a
verbose
-l
debug
-v
remove
-r
list
-list
uninstall
-u

ファイルのパス名にスペースが含まれている場合は、ファイルパス名を引用符で囲みます。Windows 形式のパス名では、次のように円記号を追加します。

ws=apache
dir="c:¥program files¥apache group¥apache¥conf"
host=localhost
server=default
l=true

JRun と外部 Web サーバ間の接続の確認

外部 Web サーバ上で Web サーバ設定ツールを実行したら、JRun と Web サーバの間の接続を確認します。

接続を確認するには

  1. Web サーバが動作していることを確認します。
  2. Web サーバホストで Web ブラウザを開き、URL http://<Web サーバのホスト名> を指定します。

    メモ:  この手順では、外部 Web サーバがデフォルトのポート (80) で接続をリスンしていることを想定しています。このポートでリスンしていない場合は、http://<Web サーバのホスト名:Webサーバのポート番号> と指定します。

    JRun と外部 Web サーバ間の接続の設定が正常に行われたことを示す、接続先の Web サーバのデフォルトページが表示されます。

Web サーバ設定ディレクトリ構造

デフォルトでは、<JRun のルートディレクトリ>/lib/wsconfig 内に次のディレクトリとファイルが作成されます。
ディレクトリとファイル
説明
1, 2, ..., n
設定済みサーバごとに 1 つのディレクトリが含まれています。任意の順番で設定削除できるように、番号は連続していない場合があります。
wsconfig.log
Web サーバ設定ツールのインストールのログが保存されています。
wsconfig.properties
Web サーバ設定ツールが Web サーバ設定情報を保持するために使用するデータベースが含まれています。

次の表は、<JRun のルートディレクトリ>/lib/wsconfig/n ディレクトリ内のファイルを示しています。
ファイル
説明
.dll または .so (Windows)
.so (その他のすべてのプラットフォーム)
ネイティブのコネクタが含まれています。
jrunserver.store
Web サーバ設定ツールが Web サーバをクラスタリングするときに使用する情報が含まれています。
README.txt
Web サーバ設定情報が含まれています。
jrunxxxx.log (IIS のみ)
Web サーバ設定ツールのログ情報が保存されています (IIS のみ。IIS 以外の Web サーバについては、該当する Web サーバログに保存されています)。
jrun.ini (IIS のみ)
設定情報が含まれています。

詳細については、JRun 管理者ガイドを参照してください。

Web サーバ設定情報の削除

Web サーバ設定ツールを使用して Web サーバを設定したら、その設定を削除しないかぎり Web サーバを設定し直すことはできません。

次のいずれかの方法で Web サーバ設定を削除できます。