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HDS/HLS フェールオーバーのための
Varnish サンプルコード1/5

実際の配置シナリオに於いて、プレイバックはサーバー側の問題に直面しても可能な限り強固でなければなりません。今日の我々のアーキテクチャに鑑みて、配置されているバックエンドの冗長性の程度にかかわらずプレイバックは大きく2つの問題に相対する事になります。1つはライブネスであり、これはパッケージャーが無効なライブを報告するもので、もう一方はドロップアウトで、これはパッケージャーの断片リストに隙間がある状態です。


HDS/HLSフェイルオーバーは、HDS/HLSでのライブネス及びドロップアウト問題それぞれのサーバー側の解決方法です。


本稿は冗長なパッケージャーとVarnishを逆プロキシとする基本的なフェイルオーバーのセットアップについて述べます。また、それに加えてフェイルオーバー時にVarnishを用いた対応策として、Varnishの基本的な構成スクリプトの書き方について一歩一歩着実にユーザーをガイドします。

フェイルオーバー・セットアップ - 冗長性の付加

フェイルオーバー対応の典型的なサーバー側のセットアップは以下の通りです。

 


このセットアップでは、2つのパッケージャーがそれぞれpackeger1.example.comとpackerger2.example.comでホストされている状態です。エンコーダーは両方のパッケージャーにATCを有効化した同一のRTMPフィードを送信します。逆プロキシはorigin.example.comの代わりとして機能し、自身のHTTPコンテンツを2つのパッケージャのうち一方をソースとして利用します。


こうしたシステムに、新たに2つ要素を導入して冗長性を加えます。先ず、荷重分散とフォールト・トレランスを改善する目的でパッケージャーをもう1つ追加します。次にパッケージャーとCDN間に逆プロキシを追加します。逆プロキシはキャッシュとして、負荷分散装置として、そしてフォールト・トレランス機構としてなどシステムに於いてしばしば複数の役割を担っています。