RDS マッピングの理解

ファイル マッピングを行うと、JRun Studio、サーバ、およびブラウザは、ローカル パスをサーバ パスと URL に正しく変換することができます。

次の節で、最も一般的なマッピング シナリオを紹介します。

ファイル マッピングの例

次のシナリオは、ローカル サーバまたはリモート サーバのどちらかに該当するローカル ファイルまたはリモート ファイルがあるときに、ファイル マッピングがどのように動作するかを示します。

ローカル パスの使用

ローカルの JRun サーバに対してデバッグを行うのが最も一般的なシナリオです。ほとんどの場合、この配列を使うと、サーバと JRun Studio の両方から同じ方法でディレクトリを参照することができます。

たとえば、ローカル パス C:\inetpub\wwwroot は、同じサーバ パス C:\inetpub\wwwroot と、URL パス http://215.180.21.1/ に変換されます。このシナリオでのマッピングの使用は、主に URL への変換を目的としています。マッピングの URL 部分によって、物理ファイルをブラウザ内に表示する方法が JRun Studio に指示されます。

この例では、マッピングを次のように作成します。

JRun サーバおよび Studio が同じマシン上にある場合

Studio のパス

C:\inetpub\wwwroot\

サーバのパス

C:\inetpub\wwwroot\

ブラウザ/URLのパス

http://215.180.21.1/

ドライブ マッピングの使用

開発者はしばしば、リモート サーバに対するデバッグを LAN 上で行います。多くの場合、ネットワーク ドライブ マッピングが使われます。

たとえば、リモート ドライブ X:\ がネットワークの共有ディテクトリ\\MYSERVER\WEBPROJECTS\ にマッピングされているとします。ここで、WEBPROJECTS は、ネットワーク サーバ MYSERVER 内の共有ディレクトリの名前です。

このシナリオでは、JRun Studio に表示されるファイルは次のようになります。

X:\App1\index.jsp

サーバには、次のディレクトリのように見えます。

C:\webprojects\App1\index.jsp

ブラウザでは、次の URL パスを使って表示されます。

http://215.180.21.1/App1/index.jsp

JRun Studio とサーバ間の通信を解決するには、App1 ディレクトリに関するマッピングを次のように作成する必要があります。

JRun Studio からドライブ マッピングを使ってリモート サーバにアクセスする場合

Studio のパス

X:\App1\

サーバのパス

C:\webprojects\App1\

ブラウザ/URLのパス

http://215.180.21.1/App1/

UNC パス/Network Neighborhood の使用

開発者は、リモートの JRun サーバに対するコードのデバッグを LAN 上で行うことができます。多くの場合、Network Neighborhood を使ってリモート サーバ上のファイルにアクセスします。たとえば、\\myserver\webprojects\ 上のファイルにアクセスすることができます。ここで、webprojects は、ネットワーク サーバ myserver 内の共有ディレクトリの名前です。

このシナリオでは、JRun Studio に表示されるファイルは次のようになります。

\\myserver\webprojects\App1\index.jsp

JRun サーバからは、次のディレクトリのように見えます。

C:\webprojects\App1\index.jsp

ブラウザでは、次の URL パスを使って表示されます。

http://215.180.21.1/App1/index.jsp

ファイルの保存場所が相手側にどのように見えるかを JRun Studio およびサーバに理解させる必要があります。したがって、App1 ディレクトリに関するマッピングを次のように作成する必要があります。

JRun Studio から UNC パスまたはネットワークを使って、リモート ColdFusion Server 上のファイルにアクセスする場合

Studio のパス

\\MYSERVER\WEBPROJECTS\App1\

サーバのパス

C:\webprojects\App1\

ブラウザ/URLのパス

http://215.180.21.1/App1/

リモート開発サービスの使用

外部のローカル エリア ネットワークを開発する場合は、リモート開発サービス (RDS) を使ってインターネット経由で JRun サーバ上のファイルにアクセスします。

このシナリオでは、JRun Studio に表示されるファイルは次のようになります。

RDS://MY_RDS_SERVER/C:/webprojects/App1/index.jsp

JRun サーバからは、次のディレクトリのように見えます。

C:\webprojects\App1\index.jsp

ブラウザでは、次の URL パスを使って表示されます。

http://215.180.21.1/App1/index.jsp

サーバ パスはローカル RDS パスから推測することができますが、やはりマッピングを作成する必要があります。特殊なケースでは、JRun サーバから Studio へのパスの変換があいまいになることがあります。したがって、App1 ディレクトリに関するマッピングを次のように作成する必要があります。

JRun Studio から RDS リモート ファイル アクセスを使って、リモート ColdFusion Server 上のファイルにアクセスする場合

Studio のパス

RDS://MY_RDS_SERVER/C:/WEBPROJECTS/App1/

サーバのパス

C:\webprojects\App1\

ブラウザ/URLのパス

http://215.180.21.1/App1/