前のセクションでは、Java で作成したサーブレットの例を示しました。JRun には、Java のコーディングにほとんど依存しない、もう 1 つのサーブレットの開発方法がサポートされています。JSPによって、HTML とスクリプト コードの組み合わせを含むテキスト ファイルからサーブレットを作成できます。
JSP 内のスクリプト コードは、JSP 構文と、通常は JavaScript (ECMAScript のサブセット) または Java の組み合わせになります。JSP 構文、およびスクリプト言語の選択方法の詳細については、第 7 章 および 第 8 章 を参照してください。
JSP ファイルは、最初に要求された時点で、JRun によって Java ソース ファイルに変換され、続いて Java クラス ファイルにコンパイルされます。したがって、Java コードを 1 行も書かずに、実際の Java サーブレットを作成できます。JSP ファイルの実行時イメージは Java クラス ファイルになるため、Web サーバーは、Java で作成されたファイルと JSP として作成されたファイルの違いを認識できません。
JSP ファイルからは、Java で書かれたほかのサーブレット、または JSP ファイルとして実装されたほかのサーブレットを呼び出すこともできます。
次の例は、ブラウザ画面に “Hello World
” と 5 回表示する簡単な JSP ページを示しています。
<html>
<head> <title>Greetings</title> </head> <body> <% for(int i=0;i<5;i++) { %> <h1>Hello World!</h1> <% } %> </body> </html>
JSP のファイル名の末尾には、拡張子 .jsp
が付きます。JRun は JSP の要求を認識し、JSP を実行可能な Java サーブレットに変換します。JSP の開発方法の詳細については、第 7 章を参照してください。