JRun によるアプリケーションの開発
サーブレット メソッド パフォーマンスの監視

メソッド タイミングの機能

タイミング パラメータの値を指定することによって、メソッド タイミングがアプリケーションをどのように監視するかを設定します。タイミング パラメータの値は、JRun プロパティ ファイルで設定します。パラメータ値は、global.properties ファイルで定義します。

一般に、メソッド タイミングは、global.properties ファイルを編集するのではなく、アプリケーションを含んでいる JRun サーバーの local.properties ファイルを編集することによって、アプリケーションに実装します。サーバー上に 2 つ以上のアプリケーションが存在する場合、アプリケーションに関連付けられた webapp.properties ファイルでパラメータを定義できます。

メソッド タイミング機能には、現在のメソッド タイミングおよび呼び出されたメソッド タイミングという 2 つのレベルのメソッド タイミングがあります。現在のメソッド タイミングは、通常、アプリケーションの一部であるメソッドの実行を監視するときに使用します。呼び出されたメソッド タイミングは、現在のメソッド内のメソッド呼び出しの実行を監視します。メソッド タイミングの使用法を理解すると、これらのレベルの違いがはっきりわかります。

メソッドにおけるパフォーマンスの問題を検出するための一般的な戦略では、メソッド タイミングに別の設定を使用して、アプリケーションを 2 度実行します。

• 最初の実行は、現在のメソッド タイミングを使用して、アプリケーションの一部であるすべてのメソッドの実行統計を生成します。このパスの結果には、実行時間の大部分を占めるメソッドを分離する目的があります。
• 2 度目は、呼び出されたメソッド タイミングを使用して、最初のパスによって識別されたメソッド呼び出しの実行統計を生成します。このパスの結果を使用すると、ボトルネックの発生場所を判断できます。

たとえば、アプリケーションに、メソッドを定義するサーブレットが含まれていている場合、そのメソッド内のコードは別のメソッドを呼び出します。

method abc()

{
...
  ...xyz()...
...
}

メソッド abc の現在のメソッド タイミングはメソッドの実行所要時間を生成します。この実行時間には、xyz の所要時間も含まれます。メソッド abc に対して呼び出されたメソッド タイミングはメソッド xyz の実行所要時間を生成します。この結果は、実行時間が主にメソッド abc 内にあるか、またはメソッド xyz にあるかを示します。

次のセクションの例では、両方のタイミングを使用してアプリケーションに関する役立つ情報を得るための方法を説明しています。

JRun ロガーは、パフォーマンス出力を処理します。既定により、JRun はログ ファイルに出力を書き込みますが、クライアントまたは別のファイルに出力を書き込むように指示することもできます。

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