このセクションの例では、メソッド タイミングをアプリケーションに実装して役立つ情報を得るための方法を説明します。

タイミングの有効化と既定のプロパティ値の受け入れ

次のセクション ("メソッド タイミングのプロパティ") で説明するように、global.properties ファイルは、メソッド タイミングを設定する多くのプロパティの既定値を定義します。これらの値は、local.properties ファイルのプロパティを定義し直すことによって変更できます。

この例では、メソッド タイミングを有効にし、global.properties ファイルで定義されたプロパティの既定値を受け入れたときに、メソッド タイミングがサンプル アプリケーションでどのように機能するかを説明しています。

メソッド タイミングを計測するには、次のステートメントを追加することによって、サンプル アプリケーションが存在するサーバー上の local.properties ファイルを編集します。

## メソッド タイミングのセクション
timing.enabled=true

結果は、次の一覧のとおりです。この一覧を読む以外に、global.properties ファイルに定義されているメソッド タイミングのプロパティを参照することもできます。これらのプロパティについては、"global.properties ファイルで定義されたプロパティ"で説明します。

指定されたクラスおよびメソッドのタイミングの有効化

前述のとおり、アプリケーションにおけるパフォーマンスのボトルネックを見つける適切な戦略は、アプリケーションを 2 度実行することです。まず、現在のメソッド タイミングを使用して、アプリケーションによって使用されるすべてのメソッドの統計を得ます。次に、実行時間の大部分を占めるメソッドの一覧を使用して、もう 1 度アプリケーションを実行します。2 度目は、最初のパスの実行時にメソッド タイミングによって呼び出されたメソッドの統計を提供するプロパティを定義します。この 2 番目のパスは、呼び出されたメソッド タイミングを使用します。

これらのパスの実行時に取得された統計を使用して、どちらのメソッドが実行時間の大部分を使用するかを判断できます。