ホームページ JSP の作成

JSP を使用すると、HTML、Java、およびスクリプトコードを含むダイナミックページを作成できます。初めてクライアントが JSP を要求するときにページは Java サーブレットに変換およびコンパイルされるので、JSP は高いパフォーマンスを実現します。実行時には、コンパイル済みサーブレットを実行します。

Compass Travel チュートリアルアプリケーション

Compass Travel チュートリアルアプリケーションでは、アドベンチャー旅コースの説明、予約情報、旅行予約を参照できます。アプリケーションのスタティックおよびダイナミックな部分を作成するには、HTML、サーブレット、JSP、Java Beans、および EJB を使用します。

チュートリアルレッスンを開始するには、レッスン1の「サーブレットのチュートリアル」を参照してください。この章では、チュートリアルのホームページに JSP コードを追加し、JSP を使用してデータベースから情報を検索する JavaBeans にアクセスします。

チュートリアルアプリケーションのホームページである home.jsp では、次の JSP 要素をコーディングします。

ページ全体の属性を定義し、JSP ページにテキストを挿入するJSP ディレクティブ
ページ出力をクライアントに送信する前に、データベースにクエリを実行し、サーバで評価される文を定義する JSP スクリプト要素

home.jsp では、顧客が予約できる旅行のリストを表示します。このレッスンでは、データベース情報にアクセスする、Java コードが埋め込まれた JSP の構築方法について説明します。

JSP コードを Compass Adventures ホームページに追加するには

テキストエディタまたは Java IDE で、<JRun のルートディレクトリ>/servers/Tutorial/compass-ear/compass-war にあるファイル home.jsp を開きます。
ファイルの所定の場所に、次のコードを追加します。
- JSP ページの import ディレクティブ
```
  <%@ page import="java.sql.*,javax.sql.*,javax.naming.*"%>
```
- ヘッダーおよび Welcome ページを呼び出す JSP include アクション
```
  <jsp:include page="header.jsp" flush="true"/>
  <jsp:include page="welcome.jsp" flush="true"/>
```
- フッターファイルテキストを挿入する JSP include ディレクティブ
```
  <%@ include file="footer.htm"%>
```
- アドベンチャー旅コースに関する情報のデータベースに対してクエリを実行する JSP スクリプトレットコード
```
  <%
  java.text.NumberFormat nf = 
java.text.NumberFormat.getCurrencyInstance();
  String sql="SELECT trip_id, name, teaser, price FROM trip";
  Connection connection=null;
  Statement stmt=null;
  ResultSet trips=null;

  try {    InitialContext ctx=new InitialContext();    DataSource ds=(DataSource) ctx.lookup("compass");
    connection=ds.getConnection();
    stmt=connection.createStatement();
    trips=stmt.executeQuery(sql);
    while (trips.next())  {
  %>
```
   <tr> <td class="contentBG"> <a href="tripdetail.jsp?tripId=<%=trips.getInt("trip_id") %>"> <%=trips.getString("name") %></a></td> <td class="contentBG"><%=trips.getString("teaser") %></td> <td class="contentBG"><%=nf.format(trips.getDouble("price")) %></td> </tr> <% } } catch (Exception e) { out.println(e); } finally { connection.close(); } %>
home.jsp を保存し、Web ブラウザで次の URL を開きます。
http://localhost:8101/compass/home.jsp
メモ： 8101 または tutorial サーバを作成したときに JRun によって割り当てられた Web サーバのポート番号を使用します ( を参照)。
アドベンチャー旅コース情報のテーブルが表示されます。

次のセッションでは、JavaBeans を使用する JSP の開発方法について説明します。

JRun 入門
JSP のチュートリアル