JavaBean へのアクセス

JavaBeans は JavaBeans API で指定された一連の設計基準に従う特定のタイプの Java クラスです。JavaBeans は特定のベースクラスまたはインターフェイスを継承しませんが、プロパティにアクセスするメソッドを提供する必要があります。JavaBean は EJB とは異なります。

Java 技術には、次に示す方法など、JavaBeans を使用できる方法にはいくつかあります。

次のチュートリアル手順では、JSP はビジネスロジックをカプセル化した JavaBeans にアクセスして、データベースからデータを検索します。JSP アクションをコーディングし、詳細な旅行情報を検索する JavaBeans のインスタンスの作成および参照を行います。

この手順では、次の JSP アクションを使用します。
要素名
目的
jsp:useBean
JavaBeans のインスタンスを定義します。
jsp:setProperty
1 つ以上の JavaBeans のプロパティ値を設定します。
jsp:getProperty
bean プロパティ値を文字列としてページ出力に書き込みます。

tripdetail.jsp では、TripBean JavaBeans のインスタンスを作成し、それを使用して選択した旅行の詳細情報にアクセスします。

JavaBeans のインスタンスを作成するには

  1. <JRun のルートディレクトリ>/servers/Tutorial/compass-ear/compass-war にある tripdetail.jsp ファイルを開きます。
  2. ファイルの所定の場所に、次の JSP コードを追加します。
    <jsp:useBean id="trip" scope="session" class="compass.TripBean"/>
    <jsp:setProperty name="trip" property="tripId"/>
    
  3. jsp:getProperty コードを確認します。このコードは、旅行名、説明、旅行代金、出発日、お帰り日を出力します。

TripBean JavaBean はデータアクセスロジックを提供し、データベースから旅行に関する情報を検索します。

このチュートリアルレッスンでは、J2EE アプリケーションの開発におけるアプリケーション分割およびロール分離の例を示しています。JSP のユーザーインターフェイスは Web 開発者が構築します。Java についての知識は不要です。ビジネスロジックは Java 開発者が記述します。ページがどのように表示されるかを考える必要はありません。このレッスンでは、useBean、setProperty、および getProperty タグの使用方法についても説明します。

次の手順では、JSP で使用されている JavaBeans の記述方法について説明します。

JavaBeans コードを検証するには

次の手順では、TripBean Java コードを再使用し、検索したデータを別の形式で表示します。

同じ JavaBeans を別の方法で使用するには

  1. Compass Adventures ホームページで、旅行の名前をクリックします。

    「旅行コースの詳細」ページが表示されます。

    この図は、「旅行コースの詳細」ページです。

  2. 「旅行コースの詳細」ページで、[旅の予約] ボタンをクリックします。

    予約ページが表示されるので、 URL で選択した tripID を参照します。

  3. <JRun ルートディレクトリ>/servers/Tutorial/compass-ear/compass-war にある reservation.jsp のコードを確認します。

    JSP の include アクションがファイル tripsummary.jsp を挿入します。

    <jsp:include page="tripsummary.jsp" flush="true"/>
  4. <JRun ルートディレクトリL>/servers/Tutorial/compass-ear/compass-war にある tripsummary.jsp のコードも確認します。

    このコードは、JSP アクションを使用して TripBean JavaBeans のインスタンスを作成および参照して、旅行の要約を表示します。

    <jsp:useBean id="trip" scope="session" class="compass.TripBean"/>
    

    予約ページでは、TripBean JavaBeans を再利用して旅行名、出発日、お帰り日、および旅行代金を取得し、別の形式でデータを表示します。

    この図は、異なる形式で表示された TripBean データを示しています。