皆様こんにちは。「みんなの声」隊員その1、ボマと申します。
このページは、わが社でテキストマイニングのエンジンを売ってまして、
「・・折角クチコミ解析出来るエンジン会社で持ってんだし、コレでなんかできない?」
という発想のもと、私ことボマはじめ隊員メンバーがあくまで個人的に気になった世の中のあれやこれやの出来事を勝手にテーマとして採用。世間の人達はその出来事に一体どんな反応を示したものか、Twitterやブログにあがってきた発言、「みんなの声」を拾って、あーだこーだ分析してみよう、とそういった主旨で始まった企画です。
さて、初回の調査ですが。
すこし時間が遡って去年の暮れのネタになります。
最新トピックも追々やってきますので、ここはひとつ長い目で見てやって頂きたく。
2010年暮れ、具体的には2010年12月26日(日曜日)の夜。
ボマは自宅リビングでこの回で最後となるM-1を見てました。
(まともに全部見るのは実はこれが初めてで。)
個人的にはスリムクラブにツボりました。
ただ、調査対象はM-1でもスリムクラブさんでも、笑い飯さんでもなく。
このM−1放送中に流れたとてつもなくシンプルな任天堂さんのCMについてなんですね。
それは年明けに発売されるWiiの新作RPG「The Last Story」のCM。
家庭用ゲームのCMなんです。
しかしそこには派手な演出や音楽もほとんど無し。
テレビ画面にはいたってシンプルに
『明日の14時』、
『USTREAMで』、
『新作ゲーム”THE LAST STORY”のプレゼンを』、
『ディレクターである坂口博信氏が行います』。
といったことを伝える文字とアナウンスが流れるのみ。
新作ゲームの面白さそのものについては何も触れず、
そこのところはたっぷりみっちりUSTREAMでお送りしますよというある種非常に男前な告知のみを、ラストM-1という高い視聴率が予想される番組中のTVCMに敢えてぶつけてきたワケです。
これは反応が大きかった。
「なんだアレは」と。
Twitterをさらってみると、CM放映直後からM-1そのもののネタでなく、告知CMが短く流されただけのこの新作ゲームの話題がすぐに現れ、急騰。
興味深いのは、それまでにも同タイトルのCM放送は流されていたにも関わらず、この一見風変わりな多分このゲームのCMの中で最もシンプルなメッセージのみのものを流した直後から、Twitter上に本作タイトル含めた関連キーワードが極端な量、話題にあがってきたことです。
完全にこの 告知→USTREAM という手法がハマったという感じがします。
ボマの記憶ではこれまでにも、任天堂さんはNintendo3DSの面白さをWiiチャンネルで社長自らが説明するという手法を用い(その告知をTVCMで流し)、任天堂ユーザに対するプレゼンを実施されていたかと思います。
ただ、この時はネット環境に繋げたWii本体がないと視聴ができなかった。
そこが今回はUSTREAM。
Wii本体を持っていなくとも、PCやスマートフォンといった多くの環境で今回のプレゼンを見ることが出来たワケです。
翌27日。
14時からのUSTREAMプレゼン配信を前に、Twitter上では話題・ネタがわんさと盛り上がりを見せ、いよいよ始まったプレゼン配信中もTweetが増え続けます。
この27日は月曜日。月曜日の14時にここまでの盛り上がりは驚異的ではないでしょうか。
ボマは普通に会社だったので、仕事してましたが。
USTREAMの視聴者数も結構な数にのぼってます。
USTREAMでの熱いプレゼンを視聴した人々からは
「予約する」
「遊びたい」
「買う」
などポジティブなTweetが多く現れます。
RTも多く、一定のPositiveなクチコミ効果を産んだと見て間違いないでしょう。
TVCMは告知に使い、興味を惹かせてUSTREAMを見に来たお客さんに対して「超」気合いの入ったデモやプレゼンでハートを鷲掴み。
このコンボ、この手法、アリなんじゃないでしょうか。少なくとも自身ゲーム好きなボマとしてはエラいテンションがあがりました。何かお祭りがはじまったみたいな。
ゲームショウ会場などに足を運ばせずとも、
それに近しい濃密なアピールを行うこと。
その点について、今回成功されているように思います。
しかも、このプレゼンの場にコンペはいない。
メディアクリエイトさん調査の家庭用ゲームソフト週間販売ランキングによると、1月27日に発売された「The Last Story」初週の販売本数は11万本を突破。その週(期間:2011年1月24日〜30日)の売上ランキング1位を獲得されたとのこと。
個人的には、この結果に大きく繋がったプロモーションだったのでは
ないかな、と感じてます。
TVCM告知→USTREAM誘導
こうなってくると、
既存媒体では単に告知、売り込みはUSTREAMで、という手法が今後もっともっと見られるようになるかもしれませんね。
新聞の折り込みチラシからUSTREAMへ、とか。
配られたティッシュからUSTREAMへ、とか。(ないか)
今後の各社USTREAM活用に益々注目です。