『Adobe ColdFusion 2021』は、ColdFusionの特徴である高い開発生産性や下位互換性を維持しつつ、各種クラウド機能の活用により、より高いスケーラビリティと柔軟性を提供します。DevOpsやコンテナ化を支援するCI/CDパイプラインに簡単に統合できるさまざまなツールで生産性を最大化し、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれの場合でも、開発、テスト、本番環境全体にアプリケーションを一貫して、確実に、迅速に展開します。
ColdFusionの利⽤者は、中⼩規模から⼤企業まで様々な規模の組織向けにアプリケーションを開発しています。核となる企業向けのテクノロジーとの統合や、最⼩限の作業で最新のWebテクノロジーに簡単に統合できるのに加え、内部処理の最適化などは積極的に⾏われているにも関わらず、呼び出しのプログラム部の修正の発⽣が少なく下位互換性に優れているColdFusionを評価しています。
近年、クラウドサービスとして多種多様なITインフラが提供され、多くの企業で使用されています。ColdFusion 2021では、Microsoft AzureやAmazon Web Services(AWS)に接続して、ストレージやデータベース、メッセージング、キャッシュ、NoSQLなど、さまざまなサービスにすばやく接続することができ、インフラストラクチャをシームレスに管理し、ダウンタイムを削減します。複数のサービスに対して管理されたクラウド資格情報を利用したり、あるクラウドサービスプロバイダーから別のクラウドサービスプロバイダーにサービスを移動する際のアプリケーションの書き換え作業を最小限に抑えることができます。
また、JVM、GC、CPU使用率などのメトリックや、スレッドダンプの取得により、ボトルネックを特定するために必要となる情報を取得したり、負荷に応じてWebサーバーコネクタの設定が自動調整されるなど、アプリケーションが高いパフォーマンスを維持できるための機能が用意されています。
ColdFusion2021では、従来のオールインワインの製品体系から、アプリケーションで使用する機能に応じて必要なパッケージを追加する方式に変更されました。機能単位のモジュールに分割されたことにより、インストールの簡略化や不要のリソース消費の抑制につながります。パッケージの追加や確認は、Webまたはコマンドラインより行え、さらにアップデートなどのバージョン管理についてもパッケージ単位で対応し、従来と比べて細かなモジュールの管理が行えるようになっています。
SAMLを使用すると、ユーザーが複数のアプリケーションにまたがって単一の認証ポイントを使用でき、ユーザーレベルのアクセスを向上させることが可能です。ColdFusion 2021ではSAML認証を利用するためのサービスプロバイダ(SP)とIDプロバイダー(IDP) を一元で管理することができ、追加されたColdFusion関数と共に利用することができます。
AWS Lambdaを使用して、アプリケーションまたはRestサービスのColdFusionコードを実行できます。AWS Lambdaを使用して、Amazon S3やAmazonDynamoDBなどのAWSサービスのデータ処理トリガーの構築や、Amazon APIGatewayを使用したHTTPリクエストへの対応が新たに可能となりました
従来のHTMLに馴染みのある開発者との親和性が⾼いタグ形式、他のWeb開発⾔語やJavaScriptなどの経験者に向けたスクリプト形式のどちらの形式でも共通してColdFusionのプログラミングができるよう、⾔語が強化されています。また、配列・構造体・クエリ関数の機能強化や、多数の新たな関数が追加されています。関数コーディングの時間と労⼒を⼤幅に減らしつつ、堅牢で拡張性のあるWebアプリケーションの開発を⾏えるようになります。