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ライブデバッギングとアプリケーション性能モニタリング

ライブデバッギングとアプリケーション性能モニタリング

はじめに

2021年6月よりサムライズは、イスラエルRookout社と日本国内におけるパートナー契約を締結し、同社のライブリモートデバッグサービスの販売・サポートを提供開始します。それにより従来のシステム性能を可視化するアプリケーション性能管理(以下APM)ソリューションとRookoutを併せる事で、アプリケーション実行状態をより深いレベルで確認することが出来るようになります。初回の今回はそんなAPMとデバッグツール、弊社のこれまでの取組などご紹介致します。

APMってなに?

APMとはApplication Performance Managementの頭文字を省略したもので、システムの稼働状態を可視化し、稼働しているシステムで何か問題が起こった場合にお知らせしてくれます。デジタル化が進んでいる今でこそ、数多くのAPMベンダーさんが製品をリリースし、国内でも多くのお客様が利用していますが、国内での利用が始まった2000年頃はまだまだベンダーの数も僅かでした。

WEBアプリケーションの急速な普及

2000年頃はJavaなどWEBアプリケーションが急速に普及し、JRunやAdobe ColdFusionが多くの企業様の基幹系システムやEコマースサイトなどで採用されました。さらにインターネットが普及し、アプリケーションがブラウザベースでアクセス可能になると、その手軽さ故にアクセス集中が発生し、結果としてページが表示されないなどの事象が散見されました。便利さゆえのシステムが、ページ表示に時間が掛かるだけではなく、ページが表示できなくなってしまうのは機会損失を発生させる原因になるだけでなく、企業のブランドイメージ低下を招く原因になります。そうした事象を回避するべく、APMツールが採用される事となりました。

Nice haveからMust haveなソリューションへ

今日では、APMは日本国内で急速に導入が拡大しています。個人消費者を対象とした通販やオンラインショップだけでなく、デジタル体験を提供するサイトや法人企業内における基幹系/生産系システムでも、提供サービスを止めることなく運用し続けるためのツールとして、もはや必要不可欠なツール(サービス)となっています。従来はこうした運用ツールといえば『有ったらいい(Nice have)』と言われていたものが、クラウド環境が普及し、物理環境中心のシステム構成が仮想環境へと大きく変化したことで、それらが『無くてはならない(Must have)』ものになり、システムトラブルが発生しても最小限のダウンタイムで復旧するためには、APMが必要な監視サービスであるというのは、多くのお客様にメリットを感じて頂けた証拠であると言えます。

アプリケーションの状態を把握する

APMは、システム全体を俯瞰しシステム性能の劣化(スローダウン)や、エラーが発生した際に気付き(アラート)を管理者に与えてくれます。本番環境で発生したアプリケーションの問題は、システム全体俯瞰するAPMで、ある程度の問題の目星をつけることが出来ますが、アプリケーションのソースコードレベルでの状態を把握することが出来ない為、結果的にはアプリケーション開発者による各種ログ調査が必要になっているのが現状です。しかしながら、該当する実行機能のログを取得する設定がされていないケースや、問題の再現を待つ事が多いのも事実です。

本番環境でデバッグ?

折角APMを導入してもなかなかアプリケーションの問題が解決に至らないケースを経験された方は少なくないと思います。そうしたアプリケーションの問題解決を支援するのがRookout社のライブデバッグサービスです。APMのコールスタック機能で、時間の掛かっているクラスやメソッドが特定され、エラーの例外処理が発生している箇所でどんな処理が実行されているかを、ソースコードにログ出力設定することなく、Rookoutでスナップショットとして実行状態を把握できます。

おわりに

サムライズでは、AppDynamicsDynatraceInstanaなど複数のAPMツールを提供しており、今回提供を開始するRookoutとの連携により、運用(モニタリング)から得られたシステム問題を開発にフィードバック可能なDebbug-Ops連携ソリューションをご提供致します。APMによる双眼鏡でのシステム全体俯瞰と、Rookoutによる顕微鏡でのアプリケーションのソースコードレベルのモニタリングでシステムのオブザーバービリティ(可観測性)を向上させ、システムトラブル早期解決を支援します。

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