プロパティ ファイルの階層について

JRun のプロパティ ファイルは、システム、グローバル、ローカル、およびアプリケーションの 4 階層から構成されています。グローバル レベルの設定値は、ローカル レベルの設定値によって上書きされる場合があります。さらに、ローカル レベルの設定値は、アプリケーション レベルの設定値によって上書きされる場合があります。システム レベルの設定値が上書きされることはありません。ユーザが設定値を上書きしない場合は、上位レベルのプロパティ ファイルから下位レベルのプロパティ ファイルに値が継承されます。

次の図は、JRun の設定値の 4 つのレベルを示します。

システム レベルの設定値は実行時に計算されます。これらの設定値は、プロパティ ファイルの編集や JMC の使用によって上書きすることはできません。次のような設定値があります。

jrun.server.rootdir
jrun.server.name
jrun.rootdir (UNIX のみ)

Windows 95/98/NT/2000 での jrun.rootdir システム設定値は、JRun のインストール ユーティリティによって設定され、Windows レジストリ内に格納されます。

グローバル プロパティは、global.properties ファイルと、一般的なプロパティ ファイル (pass.properties、jvms.properties、users.properties など) から構成されます。これらのファイル内にある設定値は、JRun のインストール先にあるすべての JRun サーバに適用されます。たとえば、JRun の各インストール先には、JMC にアクセスするためのパスワードが格納されているファイルが 1 つずつあります。

local.properties ファイルは、JRun のインストール先で JRun サーバ レベルでの設定を提供します。これらのファイルには、グローバル レベルおよびシステム レベルからプロパティが継承されますが、ファイル内にローカル値が含まれている場合は、継承されたプロパティが上書きされます。

webapp.properties ファイルは、Web アプリケーション レベルでの設定を提供します。これらの設定によって、ローカル レベルおよびグローバル レベルの設定が無効になります。JRun でこれらのファイルが作成されるのは、ユーザが JMC を使用してアプリケーション特有のプロパティを設定した場合のみです。

web.xml ファイルは、サーブレットおよび JSP の仕様によって定義されます。このファイルには、アプリケーション レベルとコンテナ レベルの両方の設定があります。詳細については、該当する仕様を参照してください。

たとえば、次のように割り当てられているとします。

/default/local.properties                         webapp=default_invoker
/admin/local.properties                         webapp={default}
global.properties                         webapp=invoker

結果 :

webapp プロパティは、admin サーバの場合は invoker に設定され、default サーバの場合は default_invoker に設定されます。