分散環境での JSP の使用

複数のコンピュータで異なるファイル システムを使用することがあります。ユーザが JSP の URL を要求したとき、Web サーバの実際のパスは、実際にページを取得する実際のパスではありません。Web サーバの実際のパスを、JRun が要求への応答で使用するパスに変換する必要があります。

JRun の pathtrans プロパティを使用すると、要求を実際のパスにマッピング (パスを変換) することができます。global.properties ファイルのこれらのプロパティの既定値は次のとおりです。

### pathtrans.properties
webapp.pathcount=0
webapp.path0.from=/virtualdir
webapp.path0.to=/realdir

この設定は、JRun サーバと Web サーバが同一のコンピュータ上にある場合に有効となります。ただし、分散環境で JRun サーバが異なるコンピュータ上にあり、2 台のコンピュータが異なるファイル システムを使用している場合は、ユーザがマッピングを指定する必要があります。

pathtrans プロパティの編集

pathtrans プロパティを編集するには

  1. JRun の global.properties の pathtrans セクションを JRun サーバの
    local.properties にコピーします。ローカル Web サーバの local.properties はルール マッピング用にのみ使用されます。この変更は、JRun をホスティングするコンピュータ上で行う必要があります。Web サーバ マシンの local.properties のコピーは変更しません。
  2. webapp.pathcount をパス変換の回数 n だけ増分します。
  3. webapp.path[n].from ディレクトリが Web サーバを参照し、webapp.path[n].to ディレクトリが JRun コンピュータを参照するようにします。

    必要なすべての JSP を JRun コンピュータ上の webapp.path[n].to ディレクトリに 格納する必要があります。

pathtrans の例

次の例では、Linux 上の Apache ドキュメント ルート ディレクトリに JSP があります。pathtrans プロパティを使用して JRun に指示すると、/jsps 内の JSP に対する要求をすべて Apache /htdocs/jsps ディレクトリに再マッピングできます。次の例ではディレクトリ名が同じですが、異なっていても問題はありません。

### pathtrans.properties
webapp.pathcount=1
webapp.path0.from=C:¥Inetpub¥wwwroot2¥jsps
webapp.path0.to=/usr/local/apache/htdocs/jsps