要求のチェーン化

JRunConnector サーブレットを使用すると、サーブレット エンジン インスタンスから別のサーブレット エンジン インスタンスに渡される要求をチェーン化できます。サーブレット エンジンを使用すると、JRun サーバから別の JRun サーバへ、または非 JRun サーブレット エンジンから JRun サーバに要求を渡すことができます。

この機能は、複数の JRun サーバにアクセスする中心点が必要な場合に役立ちます。

JRunConnector サーブレットを使用するには、次の手順を実行します。

ターゲット サーバの設定の確認

まず、ターゲット JRun サーバの設定を取得します。次の表では、それらの設定について説明します。
プロパティ
説明
proxyhost
ターゲット JRun サーバの IP アドレスです。
proxyport
ターゲット JRun サーバ上で動作する JCP プロセスのポート番号です。これは、コネクタ ウィザードの実行時に指定したポート番号です。
send-path-info
JRunConnector によってすべての URI 情報を渡す (false) か、URI のパス情報のみを渡す (true) かを指定するブール値です (オプション)。既定値は false です。URI およびパス情報の詳細については、『JRun によるアプリケーションの開発』を参照してください。

呼び出す側のサーバの設定の定義

呼び出す側のサーバ (JRun 以外のサーブレット エンジンの場合もあります) 上で、次の設定を作成します。

ターゲット JRun サーバは、proxyhost/proxyport の組み合わせで一意に識別されます。ターゲット JRun サーバごとに、サーブレット定義/ URL マッピングのペアを別個に指定します。

ターゲット JRun サーバの設定の定義

前の例では、呼び出す側のサーバ上のサーブレット URL マッピングとして /hr を使用しました。ターゲット JRun サーバでは、次に示す複数の方法でこのマッピングを処理できます。

補足情報

JRunConnector はサーブレットなので、RequestDispatcher を使用して別のサーブレットから呼び出すことができます。たとえば、呼び出す側のサーバ上でセキュリティや帯域幅の分析などの処理を行ってから、適切なターゲット JRun サーバに要求を転送する場合に利用することができます。