タグ ライブラリを使用すると、JSP 内でカスタム タグを使用できます。タグ ライブラリを定義するには、JSP 内で taglib ディレクティブを使用します。タグ ライブラリの定義が完了すれば、このライブラリにあるタグにアクセスできるようになります。 
   JRun では、JRun のホーム ディレクトリ/servers/lib/jruntags.jar ファイルにタグ ライブラリの例が添付されています。JSP ファイルに次のステートメントを挿入して、このタグ ライブラリを JRun サーバー上で実行されている Web アプリケーション内で使用できます。
<%@ taglib uri="jruntags" prefix="tagLibPrefix" %>
ここで、tagLibPrefix は JRun タグ ライブラリで、タグのためにユーザが定義した接頭辞です。
   global.properties ファイルには、上記の taglib のディレクティブを使用している jruntags.jar ファイルを参照できるマップが含まれています。すべての JRun サーバー上の Web アプリケーションで、ユーザがカスタマイズしたタグ ライブラリを使用可能にするために、同様のマップを作成できます。あるいは、特定の JRun サーバー上の Web アプリケーションで、そのタグ ライブラリを使用可能にするために、そのサーバーの local.properties ファイルにマップを追加できます。 
   この例では、デモ用のタグ ライブラリから 2 つのタグを使用しています。form と input です。これらのタグを使用すると、HTML フォームを作成し、クライアントがこのフォームに適切な値を入力したことが検証できます。 
   この例では、example5.jsp の JSP により、クライアントが First Name フィールドに文字列、Balance フィールドに浮動小数点値を入力したことが確認されます。クライアントが入力した値が適切でなかった場合、これらのタグにはエラー メッセージが表示され、クライアントは値を入力し直すことができます。次の図は、example5.jsp の出力を示します。
   example5.jsp ファイルには次のコードが含まれています。
<html>
<head><title>Tag Library Example</title></head> <body> <p> <h1>Validate input balance using a tag library</h1> <br> <%-- ライブラリ タグのタグ ライブラリとタグ接頭辞を定義します。--%> <%@ taglib uri="jruntags" prefix="mylib" %> <h2>Enter your name and balance</h2> <%-- タグ mylib:form を使用して、2 種類の入力を持つフォームを定義します。 各入力について、入力タイプを定義してください。First Name のタイプは text です。Balance のタイプは float です。 クライアントが入力した値が適切でない場合は、 エラー メッセージが表示されます。入力内容が正しい場合は、 要求が example5a.jsp に渡されます。 --%> <mylib:form name="form1" action="example5a.jsp"> First name:<mylib:input name="fName" type="text" required="true" /> Balance:<mylib:input name="bal" type="float" required="true" /> <input type="submit" value="submit"> </mylib:form> </body> </html>
   送信を実行すると、フォーム データが example5a.jsp ファイルに送信されます。次に、このファイルは request オブジェクトからフォーム情報を取得します。