JRun によるアプリケーションの開発 戻る 上のレベルへ 進む
EJB のディレクトリ


構造

次の図は、JRun を完全にインストールした直後の JRun ディレクトリ構造の、EJB に関係した部分を示します。

この章では、これらのディレクトリのそれぞれについて、図に示した順序で説明します。

JRun home

JRun home は、JRun をインストールしたディレクトリを表します。本書では、JRUN_HOME 変数は絶対パス名を表しています。たとえば、JRun を /opt/jrun にインストールした場合、JRUN_HOME は /opt/jrunになります。JRun を
C:¥Program Files¥Allaire¥JRun にインストールした場合は、JRUN_HOME は
C:¥Program Files¥Allaire¥JRun になります。

次の表は、JRUN_HOME ディレクトリにインストールされるファイルを示します。
ファイル
説明
overview.htm
 JRun 製品の構成情報です。
relnotes.htm
 JRun リリース ノートが含まれています。
whatsNew.htm
 JRun の現リリースで提供される新機能の要約です。

servers/サーバー名/deploy

deploy ディレクトリは、Bean の公開時に Deploy ツールによって使用されます。Deploy ツールは、Bean 実装、ホーム インターフェイスとリモート インターフェイス、および公開記述子が含まれる JAR ファイルを使用して、ホーム オブジェクトとリモート オブジェクトの実装を作成します。生成された実装と スタブをコンパイルした後、Deploy ツールは結果のクラス ファイルを ejipt_objects.jar ファイルと ejipt_exports.jar ファイルに追加します。Deploy ツールは、runtime.properties ファイルも作成します。"Enterprise JavaBeans の公開"を参照してください。起動時に、JRun は deploy ディレクトリの内容を runtime ディレクトリにコピーします。

docs

このディレクトリには、JavaDocs、HTML 形式の文書、および PDF 形式の文書など、JRun に関する文書が含まれています。このディレクトリは、最小インストール オプションを使用した場合はインストールされません。

lib

lib ディレクトリには、必要な JAR ファイルとその他のプロパティ ファイルが含まれています。
ファイル
説明
 
ejipt.jar
サーバーに関連するすべてのクラスが含まれています。
 
ejipt_tools.jar
Deploy ツールおよび Server ツールのクラスが含まれています。
 
ejipt_client.jar
クライアントに関連するクラスおよびスタブが含まれています。このファイルは、すべてのクライアントにインストールする必要があります。 
ejipt_jms_client.jar
クライアントに関連する JMS のクラスが含まれています。
このファイルは、JMS サービスを使用するクライアントに
インストールする必要があります。 
ejipt_ejbeans.jar
既定の EJB の実装が含まれています。
 
default_exports.jar
各 ejipt_exports.jar に必要なクラスが含まれています。Deploy ツールによって内部で使用されます。
 
default_objects.jar
各 ejipt_objects.jar に必要なクラスが含まれています。Deploy ツールによって内部で使用されます。
 
jrun_ejbeans.jar
単一のサインオンで使用する EJB およびその他のファイルが含まれています。
 
jrun_exports.jar
単一のサインオンで使用する EJB およびその他のファイルが含まれています。
 
jrun_objects.jar
公開前の EJB が含まれています。メッセージングやその他の目的で内部で使用されます。
 
jrun.policy
VM 内のリソースへのアクセスを許可するセキュリティ
ポリシー
 
ejipt.properties
既定のプロパティ構成が含まれています。
Chapter 25, "プロパティ"を参照してください。
 
/ext
lib ディレクトリには、次に説明する /ext サブディレクトリも含まれています。

lib/ext

ext ディレクトリには、追加の JAR ファイルが含まれます。これらは、Sun JDK の標準拡張機能です。これらのファイルは、便宜上このディレクトリに提供されていますが、Sun から直接入手することもできます。
ファイル
説明
activation.jar
 アクティブ化のフレームワーク
ejb.jar
 Enterprise JavaBeans API (1.1)
iiop.jar
 RMI/IIOP サポートで使用するファイル
jdbc.jar
 JDBC API (2.0)
jms.jar
 Java Message Service API (1.0)
jndi.jar
 Java Naming & Directory Service API (1.2)
jta.jar
 Java Transaction API (1.0)
jaxp.jar
 Java API for XML parsing (1.0)。このファイルは
サーブレット エンジンで使用します。
servlet.jar
 Java サーブレット API (2.2)。このファイルは
サーブレット エンジンで使用します。

servers/サーバー名/runtime

JRun は runtime ディレクトリを使用して起動時に Bean およびプロパティをロードします。EJB エンジンは、このディレクトリを管理します。通常、ユーザがこのディレクトリのファイルを修正することはお勧めしません。公開された Bean JAR ファイルのほかにも、JRun は 起動時に次のファイルを deploy ディレクトリから runtime ディレクトリにコピーします。
ファイル名
説明
 
ejipt_exports.jar
このファイルには、オブジェクトのスタブが保持されているほか、必要に応じてクライアントにエクスポートされるクラスも追加されています。このファイルは、Deploy ツールによって作成されます。
 
ejipt_objects.jar
リモート インターフェイスおよび ホーム インターフェイスの実装 (EJB オブジェクト)。このファイルは、Deploy ツールによって作成されます。
 
runtime.properties
このファイルは、Deploy ツールによって作成されます。

起動時に、deploy ディレクトリの内容が前回の実行時から変更されているかどうかが判断されます。変更されている場合は、JRun はタイム スタンプをチェックし、その時点よりも新しいファイルを runtime ディレクトリにコピーします。

これらのファイル以外に、通常は少なくとも 1 つの yourbeans_ejb.jar ファイルが runtime ディレクトリにあります。

起動時に次のファイルが検出されない場合は、これらのファイルも JRun によって作成されます。
ファイル名
説明
ejipt.cache
 このファイルは、サーバーによってセッション Bean インスタンスのキャッシュに使用されます。このファイルは、JRun が起動されるたびに消去されます。
instance.store
既定のオブジェクト ストアです。このファイルは、Bean を持続するために使用します。このファイルの内容は自動的に消去されません。

servers/サーバー名/runtime/classes

classes ディレクトリには、load コマンドを発行する際に EJB エンジンによって動的にロードされる Bean クラスが含まれています。ダイナミック Bean ローディングは、テストおよび開発の目的でのみ使用してください。ダイナミック Bean ローディングを使用した後は、更新されたクラスを必ず EJBの JAR ファイルに組み込んでください。


メモ

ダイナミック Bean ローディングは、スタンドアロンの EJB エンジンの機能です。


このディレクトリは、Bean 実装クラス専用として使用します。EJB エンジンは、ホーム インターフェイスおよびリモート インターフェイスのダイナミック ローディングは実行しません。詳細については、"Bean のダイナミック ローディングの使用"を参照してください。

samples

samples ディレクトリには、サンプル EJB アプリケーションの .java ファイル、make ファイル、および公開記述子ファイルが含まれています。これらのサンプルには、エンティティ Bean とセッション Bean の両方が含まれます。このディレクトリは、最小インストール オプションを使用した場合はインストールされません。提供されるサンプルの詳細については、『JRun サンプル ガイド』を参照してください。

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