Web アプリケーションの公開

公開担当者は JRun Deploy ツールを使用して、Web アプリケーションをインストールします。JRun Deploy ツールは、JMC またはコマンド ライン インターフェイスから実行できます。

Web アプリケーション公開プロセスの内容は次のとおりです。

詳細については、"アプリケーション マッピング"を参照してください。

公開プロセスを開始する前に、次の内容を確認してください。

JMC の使用

JMC を使用して Web アプリケーションを公開するには、次の手順を実行します。

  1. JMC にログオンします。
  2. Web アプリケーションの公開先サーバーを展開します。
  3. [Web アプリケーション] を展開せずにクリックします。
  4. 右側ペインで、[アプリケーションの公開] をクリックします。
  5. 情報を指定します。
  6. [公開] をクリックします。

詳細については、『JRun セットアップ ガイド』を参照してください。

コマンド ライン インターフェイスの使用

Web アプリケーション Deploy ツールのコマンド ライン インターフェイスでは、一連のパラメータを使用して WAR ファイルを公開できます。インターフェイスは、プロパティ ファイルおよびコマンド ラインからパラメータを受け入れます。

このセクションでは、コマンド ライン インターフェイスで使用される構文およびプロパティ ファイルの形式について説明します。

構文

WarDeploy ユーティリティを使用すると、Web アプリケーションの公開、削除、および再公開を行うことができます。このユーティリティは、jrun.jar ファイルに含まれています。次の構文を使用します。ここでは、jrun.jar が現在のシステム クラスパスであると想定しています。

java allaire.jrun.tools.WarDeploy -deploy -config=公開用プロパティ ファイル
java allaire.jrun.tools.WarDeploy -remove -config=削除用プロパティ ファイル
java allaire.jrun.tools.WarDeploy -redeploy -config=再公開用プロパティ ファ
イル

プロパティ ファイルの形式

公開を実行するためのプロパティ ファイルの形式は、次のとおりです。

次の例は、公開プロパティを持つファイルを示します。

deploy.war.path=c:\\testdeploy\\rds-app.war
deploy.server.name=default
deploy.webapp.name=testdeploy
deploy.context.path=/testdeploy
deploy.webapp.rootdir=c:\\testdeploy
deploy.jrun.rootdir=c:\\program files\\allaire\\jrun

メモ

パス名の円記号 () は、2 つの円記号 (\\) でエスケープ処理する必要があります。


Web アプリケーションの削除または再公開のためのプロパティ ファイルの形式は次のとおりです。

次の例は、削除または再公開に必要なプロパティを持つファイルを示します。

deploy.server.name=default
deploy.webapp.name=testdeploy
deploy.jrun.rootdir=c:\\program files\\allaire\\jrun

認証のためのユーザとロールの定義

認証のために、公開担当者は公開する Web アプリケーションのユーザとロールを定義します。詳細については、第 39 章を参照してください。

ホット デプロイおよびオート デプロイの使用

JRun バージョン 3.1 では、Web アプリケーションの動的な更新および自動的な公開が導入されました。この機能には、次のような特徴があります。

ホット デプロイおよびオート デプロイを有効にすれば、Web アプリケーションを変更したり、新しい Web アプリケーションを追加するたびに JRun サーバーを再起動する必要がありません。ただし、JDBC データ ソースの追加など、サーバー レベルでの変更の後は、JRun サーバーを再起動しなければならないことに注意してください。


メモ

この機能は、実際の運用環境では無効にしておくことを特にお勧めします。


JRun 3.1 で実装する Web サーバーおよびアプリケーションでは、この設定を次のように使用しています。

ホット デプロイ

ホット デプロイは、global.properties および local.properties にある次のプロパティを使用して制御します。

変更されたファイルが WAR ファイルの場合、JRun では以前に定義されたルート ディレクトリと URL マッピングを使用して Web アプリケーションを再公開し、再起動します。変更されたファイルが WAR ファイルでない場合、JRun では Web アプリケーションを再起動するだけです。

オート デプロイ

オート デプロイは、global.properties および local.properties にある
webapp.hotdeploy.autodeploy プロパティを使用して制御します。このプロパティはディレクトリを指定し、JRun がそのディレクトリに新しい WAR ファイルを見つけると、それらを自動的に公開します。JRun では、サーバーが起動するとこの場所を確認し、サーバーの実行中には新しいファイルがないかどうかを監視します。

global.properties の既定の設定は、次のとおりです。

webapp.hotdeploy.autodeploy={jrun.rootdir}/servers/{jrun.server.name}/
deploy/*.war

WAR ファイルを自動的に公開するときに、JRun は拡張子のない WAR ファイル名を使用して Web アプリケーション名および URL マッピングを作成し、その WAR ファイルを /servers/server name/Web アプリケーション名というディレクトリに展開します。たとえば、newapp.war を既定のサーバーの deploy ディレクトリのルート レベルに追加すると、JRun は次のように作成します。

JRun で作成されるディレクトリ構造は、WAR ファイルを公開ディレクトリのサブディレクトリに格納することによって制御できます。たとえば、WAR ファイルを deploy/accounting/payroll.war に保存すると、JRun では、accounting-payroll という名前で /accounting/payroll という URL マッピングを持つ Web アプリケーションが作成されます。