タグの定義

タグの詳細やタグ インスペクタなどのインタフェースを正しく動作させるには、特定のタグの情報が必要です。たとえば、タグ インスペクタは、入力するタグの属性やそれらの属性の各タイプ、場合によっては、属性の列挙値を正しく認識していないと正しく実行できません。これらの情報は、各タグ定義ファイルに保存されます。

これらのタグ定義は、\Extensions\TagDefs\ に格納されています。たとえば、APPLET タグに関するすべての情報は、\Extensions\TagDefs\HTML\Applet.vtm に格納されています。タグ定義ファイルは、さまざまなマークアップ言語間で名前が重複するので、言語ディレクトリにまとめて格納されています。

メモ VTM ファイルを変更したり、新規 VTML ファイルを作成したりするたびに、ファイルを保存し、Ctrl + Alt + Shift + C を押して変更を適用してください。

タグ定義ファイルは、次の機能で使います。

タグ定義ファイルの作成

既存のタグ定義をカスタマイズしたり、新規のタグ定義ファイルを作成したりすることができます。各タグ エディタ ファイルには、次のマークアップ連想配列が含まれています。

<TAG>

<ATTRIBUTES>

... タグの属性プロパティと動作を定義します。

</ATTRIBUTES>

<ATTRIBCATEGORIES>

... タグ属性の論理的なグループ分けを定義します。
</ATTRIBCATEGORIES>

<EDITORLAYOUT>

... タグ エディタのレイアウトを定義します。

</EDITORLAYOUT>

<TAGLAYOUT>

... タグ生成テンプレートを定義します。
</TAGLAYOUT>

<TAGDESCRIPTION>

... タグに関する、HTML をベースにしたドキュメンテーション。

</TAGDESCRIPTION>

</TAG>

定義ファイルは、次の 3 つの方法で作成することができます。

属性の定義

ATTRIBUTES ブロックはメイン TAG ブロック内の属性を定義します。ATTRIBUTES ブロック内で使用できるのは ATTRIB タグだけです。次の例は 4 つのタグ属性 VALUE、TITLE、ALT、および ALIGN の定義を示しています。

<ATTRIBUTES>
<ATTRIB NAME="VALUE">
<ATTRIB NAME="TITLE">
<ATTRIB NAME="ALT">
<ATTRIB NAME="ALIGN">
</ATTRIBUTES>

ほとんどの場合、属性の名前を知っているだけでは、タグの詳細などの機能を使うことはできません。次の項目を定義するには ATTRIB タグを使います。

属性値のタイプの定義

特定の属性値のタイプは、ATTRIB タグ内で TYPE 属性を使って指定することができます。

<ATTRIBUTES>
<ATTRIB NAME="VALUE" TYPE="text" />
<ATTRIB NAME="BGCOLOR" TYPE="color"/>
<ATTRIB NAME="FONTFACE" TYPE="font" />
</ATTRIBUTES>

値には次のタイプがあります。

次の値タイプは、ColdFusion Studio および JRunStudio でのみ使うことができます。

列挙値の定義

列挙値は、TYPE="Enumerated" 属性について指定することができます。サブタグ ATTRIBOPTION は、次のような値を指定するときに使います。

<ATTRIB NAME="CHARSET" TYPE="ENUMERATED">
<ATTRIBOPTION VALUE="iso-8859-1" CAPTION="Western" />
<ATTRIBOPTION VALUE="iso-8859-2" CAPTION="Central European (ISO)" />
<ATTRIBOPTION VALUE="iso-8859-8" CAPTION="Hebrew (ISO-Visual)" />
</ATTRIB>

オプションの CAPTION 属性は、ドロップダウン リストに表示される選択肢の形式を指定します。VALUE 属性は、対応する CAPTION 属性が使う値を指定します。

ATTRIB タグの属性 
NAME 属性の名前
CONTROL 既存のタグを編集する場合に、属性値を特定のタグ エディタ コントロールに組み込むときに使います (オプション)。
TYPE 次の属性値の期待値のタイプ (オプション)
  • TEXT (既定値) -- 自由形式テキストの内容
  • ENUMERATED -- 列挙値のリスト
  • COLOR -- 色値 (名前または 16 進数値)
  • FONT -- フォント名またはフォント ファミリー
  • STYLE -- スタイルの定義
  • FILEPATH -- ファイルの絶対パス
  • DIRECTORY -- ディレクトリ パス
  • FILENAME -- ファイル名のみ
  • RELATIVEPATH -- 相対表現パス
  • FLAG -- 値を持たない ON または OFF 属性。
    次のタイプは ColdFusion Studio および JRun Studio だけで使用可能です。
  • QUERYNAME - レコード セット名
  • EXPRESSION - 言語式
CACHEFAMILY 属性に関連付けられているキャッシュ ファミリーの名前 (オプション)
  • Colors
  • FontFaces
  • FilePaths
  • Styles
  • Images
  • URL
  • EventHandlers
    次の項目は ColdFusion Studio および JRun Studio 属性のみに適用されます。
  • QueryNames
  • CFExpressions
  • VerityCollections
  • DataSources
  • CFIncludes
    次のような独自のキャッシュ ファミリーを指定することができます。
CACHEFAMILY="NewCacheFamily"

現時点では、キャッシュ機能はタグ インスペクタにのみ機能します。
DEFAULT 廃止

列挙値を指定するには、次の属性を使います。

ATTRIBOPTION タグ属性
VALUE 列挙値オプションの値 (必須)
CAPTION VALUE と異なる場合のオプションのビジュアル表現 (オプション)

属性カテゴリの定義

属性カテゴリを定義するには ATTRIBCATEGORIES セクションを使います。カテゴリは、タグ インスペクタの画面に表示される属性を構成するときに使います。ATTRIBCATEGORIES ブロック内では ATTRIBGROUP タグだけを使うことができます。次の例は、4 つのカテゴリの定義を示しています。

<ATTRIBCATEGORIES>
<ATTRIBGROUP NAME="Appearance"
ELEMENTS="BACKGROUND,BGPROPERTIES,LEFTMARGIN,TOPMARGIN"/>
<ATTRIBGROUP NAME="Colors"
ELEMENTS="BGCOLOR,VLINK,ALINK,LINK,TEXT"/>
<ATTRIBGROUP NAME="Misc"
ELEMENTS="GIZMO"/>
</ATTRIBCATEGORIES>

次の属性を使って、カテゴリ属性を指定します。

ATTRIBGROUP タグ属性
NAME カテゴリの名前
ELEMENTS カテゴリ内に含まれている属性のリスト