EJB のログの作成

JRun EJB からログメッセージを書き出す場合、次のオプションがあります。

Nonportable JRun 特有のメソッドとサービスを使用します。これらのメソッドは、JRun サーバのイベントログに書き出します。
Portable System.out print メソッドを使用します。これらのメソッドは、(JRun 起動時に使用する場合) コンソールに書き込出します。

JRun 特有のメソッド

次の JRun 特有のテクニックは、JRun サーバのイベントログに書き出します。

logInfo メソッド
logger サービス

これらのテクニックは、JRun のイベントログにシンプルなインターフェイスを提供します。ただし、他の J2EE アプリケーションサーバには移植できません。

logInfo メソッドの使用

EJB は、コンテナから logger インスタンスを取得して、次のコード例に示すように、ロガーの logInfo メソッドを使用できます。

セッション bean

import jrun.ejb.SessionInstanceContext;
...
SessionInstanceContext sessionInstanceContext = 
    (SessionInstanceContext) sessionContext;
sessionInstanceContext.getEJBContainer().getLogger().
logInfo("hi");

エンティティ bean

import jrun.ejb.EntityInstanceContext;
...
EntityInstanceContext entityInstanceContext = 
    (EntityInstanceContext) entityContext;

  entityInstanceContext.getEJBContainer().getLogger().
logInfo("hi");

メッセージ駆動型 bean

import jrun.ejb.MessageDrivenInstanceContext;
...
MessageDrivenInstanceContext mdbInstanceContext = 
    (MessageDrivenInstanceContext) messageDrivenContext;
mdbInstanceContext.getEJBContainer().getLogger().logInfo("hi");

logger サービスの使用

次のコード例に示すように、JNDI を使用して LoggerService を検索できます。

...

  try {
    Properties p = new Properties();
    p.put(Context.SECURITY_PRINCIPAL, "userid");
    p.put(Context.SECURITY_CREDENTIALS, "password");
    p.put(Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY, 
"jrun.naming.JRunContextFactory");
    p.put(Context.PROVIDER_URL, "localhost:2918");
    InitialContext ctx = new InitialContext(p);
    LoggerService ls = (LoggerService) ctx.lookup("jrun:service/
LoggerService");
    ls.logInfo("Message logged using LoggerService");
...

移植可能なメソッドの使用

EJB のメッセージを書き出す際のシンプルで移植可能なオプションは、
System.out.println のような System.out print メソッドの 1 つを使用する方法です。

このテクニックは移植可能ですが、特にすべてのログレベルが有効になっている場合は、メッセージのコンソール出力が、スレッドロガーの出力と混ざってしまう可能性があります。

JRun プログラマーガイド
EJB プログラミングテクニック