JRun の XML ファイル

JRun は、サーバおよび Web アプリケーションの設定での XML ファイルの使用を定義した J2EE 標準に準拠しています。また、JRun は XML ファイルを使用してコンテナ環境を定義します。次のセクションでは、JRun で使用する J2EE 標準の XML ファイルおよび JRun 特有の XML サーバ設定ファイルについて説明します。

標準 J2EE XML ファイル

次の表で、Web アプリケーションのデプロイ時に使用される J2EE 標準の XML ファイルを説明します。


XML ファイル	説明	格納場所
application.xml	エンタープライズアプリケーション (EAR ファイル) の設定をモジュールレベルで定義します。モジュール定義、コンテキストルート、およびセキュリティ設定が含まれます。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/ <アプリケーション名>/META-INF
web.xml	Web モジュール (WAR ファイル) の設定をコンポーネントレベル (サーブレット、フィルタ、イベントハンドラ) で定義します。サーブレット定義、Web アプリケーションの初期化パラメータ、およびセキュリティ設定値が含まれます。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/ <アプリケーション名>/WEB-INF
ejb-jar.xml	EJB モジュール (EJB JAR ファイル) の設定をコンポーネントレベル (EJB) で定義します。EJB 定義、環境エントリ、アクセス許可レベル、およびセキュリティ設定が含まれます。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/ <アプリケーション名>/META-INF

JRun 特有の XML ファイル

次の表で、JRun コンテナ環境を設定するが、J2EE 標準には準拠していない XML ファイルを説明します。


XML ファイル	説明	格納場所
servers.xml	現在インストールされている JRun のサーバがリストされています。	<JRun のルートディレクトリ>/lib
jrun-web.xml	JRun アプリケーションサーバに特有の Web アプリケーション要素が含まれています。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/ <アプリケーション名>/WEB-INF
default-web.xml	構造は標準の web.xml ファイルと同じですが、設定は JRun サーバのすべての Web アプリケーションに適用されます。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/server-inf
jrun-dtd-mappings.xml	XML の DOCTYPE パブリック ID および物理的な DTD ファイル間のマッピングを指定します。通常、DTD ファイルはリモートサーバとの接続を介して処理されます。このファイルでマッピングを指定すると、DTD ファイルをローカルで読み取ることができるようになります。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/server-inf
jrun.xml	JRun サーバのコアサービス設定を定義します。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/server-inf
jrun-jms.xml	ビルトイン JMS プロバイダを定義します。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/server-inf
jrun-resources.xml	J2EE リソースファクトリ (JDBC データソース、JMS プロバイダ、JavaMail セッション、および URL) を定義します。オブジェクトのカスタムプールも定義します。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/server-inf
jrun-users.xml	JRun サーバのユーザーを定義します。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/server-inf
xdoclet.xml	XDoclet ユーティリティを設定します。	<JRun のルートディレクトリ>/lib
server-config.wsdd	Web サービスおよび Web サービスエンジンを定義します。	<JRun のルートディレクトリ>/servers/<サーバ名>/ <アプリケーション名>/WEB-INF

JRun 設定ファイルの使用方法の詳細については、『JRun アセンブルとデプロイガイド』を参照してください。

JRun プログラマーガイド
JRun と XML