XML は J2EE に不可欠な要素です。XML は、J2EE アプリケーション開発の次の領域で利用されています。
このセクションでは、J2EE のどの部分に XML が組み込まれているか、また JRun で XML がどのように使用されるかについて説明します。また、XML に関するその他の情報リソースも記載します。
Java には、Web アプリケーションで XML を使用するための多数の拡張機能が用意されています。次の表で、Java 言語の XML 拡張機能を説明します。
Java には、Web アプリケーションの XML ファイルを処理するためのツールが多数含まれています。次の表で、XML ファイルを処理するためのいくつかのテクノロジーを説明します。
テクノロジー |
説明 |
---|---|
XSLT |
XML を変換するための XML スタイルシート言語XSLT は、ある XML 形式のドキュメントを別の XML 形式に変換します。 |
SAX |
Simple API for XML。SAX は、要素ごとに処理を実行するイベント 駆動型の順次アクセスメカニズムです。SAX は、データレポジトリ または Web に対して XML の読み書きを行います。 |
DOM |
Document Object Model。DOM は、テキストノード、要素ノード、命令処理ノード、CDATA ノード、エンティティリファレンス、およびその他の種類のノードが混在する非常に単純なデータ構造体です。 |
JDOM |
Java Document Object Model。JDOM は、"Java に最適化された" ドキュメントオブジェクトモデル API で、http://www.jdom.org に 公開されています。JDOM は、SAX (Simple API for XML) や DOM (Document Object Model) などの既存の規格と高い親和性がありますが、これらの API のアブストラクションレイヤーや拡張機能では ありません。 JSR-102 で定義します。 |
DOM4J |
Document Object Model for Java。DOM4J は、DOM に代わるオープンソースのオブジェクト指向 API です。 |
XPath |
XML Path Language。XPath は、XSLT および XPointer の両方で使用されるようにデザインされた、XML ドキュメントの特定の部分を示すための言語です。 |
XPointer |
XPointer は、XPath (XML Path Language) をベースにしており、XML ドキュメント内の位置を示すことができます。XPointer を利用すると、階層ドキュメント構造を調べて、要素タイプ、属性値、文字コンテンツ、相対位置などのさまざまなプロパティに基づいて、ドキュメント内の 特定の部分を選択できます。 |
XDoclet |
XDoclet は、拡張 JavaDoc Doclet エンジンであり、テンプレート エンジンを使用し、ソースコードや他のファイルに基づいてカスタム Javadoc ファイルを作成します。また、XDoclet は、jrun-web.xml および ejb-jar.xml ファイルを生成します。 |
XML は JRun に不可欠な要素です。JRun は 次の方法で XML を利用します。
次の表で、JRun に含まれている XML 処理ツールを説明します。
次の表に、XML やそれに関連するテクノロジーを初めて利用する場合に役立つ Sun の Web サイトで公開されている各種リソース (英語) のリンクを掲載します。
リソース |
アドレス |
---|---|
XML テクノロジーの概要 |
|
XML 入門 チュートリアル |
|
DOM チュートリアル |
|
SAX チュートリアル |
|
XSLT チュートリアル |
JRun で使用する XML API およびツールの詳細については、 「リソース」 を参照してください。