JRun 管理者ガイド
JRun 管理向けデプロイメントディスクリプタ
サーバ設定:jrun.xml ファイル
各 JRun サーバには、SERVER-INF/jrun.xml ファイルがあります。このファイルにはサーバ固有の設定情報が含まれています。通常、jrun.xml ファイルを直接変更する必要はありません。JMC には、JRun の設定とカスタマイズを行うために必要な機能のほとんどが含まれています。ただし、jrun.xml を手動で変更することが必要な場合もあります。たとえば、メソッドタイミングを使用するには、Instrumentation サービスの設定を変更します。メソッドタイミングの詳細については、『JRun プログラマーガイド』を参照してください。
次の表は、jrun.xml ファイルに定義されているサービスのリストです。
サービス
説明
JRunServer
他のすべての jrun.xml 要素をラップします。
ClusterManager
サービスのクラスタリングを容易にし、JINI ルックアップサービスをカプセル化します。
JRunRMIBroker
すべての JRun リモート通信で使用する共通の RMI ブローカーを作成します。このサービスはクラスタすることができます。
JRunTransactionService
トランザクションマネージャを開始します。
LicenseService
JRun のライセンスを管理します。
MetricsService
メトリクスコレクションとロギングを管理します。
SchedulerService
スケジューラを作成します。
LoggerService
JRun のロギング機能を管理します。次のネストされたサービスが含まれます。
ThreadedLogEventHandler
FileLogEventHandler
ConsoleLogEventHandler
JRunSecurityManagerService
JRun の実行時セキュリティを管理します。
JRunUserManagerService
ユーザーストアの管理を提供します。
ResourceService
ファイルリソースを扱います。
ServletEngineService
JRun サーブレットエンジンを確立します。SessionIDGeneratorService が含まれます。
JRunJMS
JRun とともに使用される JMS プロバイダの設定を提供します。次のネストされたサービスが含まれます。
JMSSecurityManager
JMSAdapter
JMSServiceWrapper
MailService
SERVER-INF/jrun-resources.xml のメール設定のデフォルトを指定します。
ResourceDeployer
jrun-resources.xml に定義された内容に従って、データソース、JMS 接続ファクトリ、JMS デスティネーション、およびリソースアダプタをデプロイします。
XDocletService
EJB インターフェイスと EJB、サーブレット、およびカスタムタグデプロイメントディスクリプタの XDoclet 生成を自動化します。
DeployerService
コンポートネントデプロイの設定です。次のネストされたサービスが含まれます。これらのサービスは、特定のデプロイ条件で使用されます。
RI エンタープライズアプリケーションファクトリ
JRun 3.x EJB コンテナファクトリ
JRun 3.x エンタープライズアプリケーションファクトリ
WebService
JRun Web サーバ (JWS) を管理します。
SSLService
JWS の SSL を管理します。
ProxyService
Web サーバコネクタの設定を管理します。
InstrumentationService
メソッドタイミングを管理します。
HTMLAgentService
JMX エージェントの HTML アダプタを制御します。この機能を使用して、ブラウザから JRun サーバの設定を参照できます。
JRunAdminService
JRun サーバへのリモートアクセスを容易にします。
次のセクションでは、jrun.xml ファイルの編集の解説に続いて、これらのサービスで使用される要素について説明します。
jrun.xml ファイルの編集
jrun.xml ファイルは単純な XML 形式であり、次の要素を使用します。
jrun-server トップレベルの要素です。jrun.xml ファイルに含まれる他のすべての要素をラップします。
service サービスを定義します。次のパラメータを使用できます。
class サービスを管理するときに JRun が起動するクラスの完全修飾名を指定します。
name サービスの管理とアクセスのために JRun と他のサービスが使用する名前を指定します。
service 埋め込みサービスを指定します。埋め込みサービスには、class および name パラメータが含まれ、属性を使用できます。埋め込みサービスの例については、jrun.xml ファイルを参照してください。
attribute サーバの起動時に JRun が初期化するサービス属性を指定します。
次の例は、JRunSecurityManager サービスの service および attribute 要素を示したものです。
...
<service class="jrun.security.JRunSecurityManagerService"
name="JRunSecurityManager">
<attribute name="bindToJNDI">true</attribute>
<attribute name="authConfig">{jrun.server.rootdir}/SERVER-INF/auth.config
</attribute>
<attribute name="securityDomain">defaultUser</attribute>
<attribute name="roleMappingDomain">defaultRole</attribute>
</service>
...
JMC によって、特定の jrun.xml 属性の管理が可能ですが、通常は jrun.xml ファイルの属性をテキストエディタで変更します。HTMLAgentService を使用することもできます。これについては 「HTMLAgentService」 を参照してください。
次のセクションではさらに、jrun.xml ファイルに定義されるサービスと属性についても解説します。
すべてのサービスに共通の属性
次の表は、すべての JRun サービスで利用できる属性のリストです。
属性
説明
BindToJNDI
サービスが JNDI によってアクセス可能であるかどうかを決定します。
Deactivated
サーバが実行中であるかどうかを決定します。デフォルトは false です。deactivated を false に設定すると、JRun はサービスの init メソッドを呼び出しますが、start メソッドは呼び出しません。
DomainName
親サービスを指定します。トップレベルサービスは DefaultDomain にあります。
JRunService
現在のオブジェクトインスタンスへのリファレンスを含んでいます。
Logger
jrunx.logger.Logger へのリファレンスを保持します。クライアントはこのサービスを参照して getLogger メソッドを呼び出すことで、JRun ロガーへのリファレンスを取得できます。
Name
サービス名を指定します。
ParentService
親サービスのクラス名を指定します。
ServerName
サーバ名を指定します。
Status
サーバのステータスを指定します。この値に設定する定数については、jrunx.kernel.Service JavaDocs を参照してください。
JRunServer
JRunServer サービスは、サーバの属性を定義し、クラスタリング機能を定義するサブサービスも含まれます。このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ProductBuildNumber
ビルド番号を指定します。
ProductName
製品名を指定します。デフォルトは、JRun アプリケーションサーバです。
ProductVendorName
製造元名を指定します。デフォルトは Macromedia です。
ProductVendorUrl
製造元の URL を指定します。 デフォルトは http://www.macromedia.com です。
ProductVersion
バージョン番号を指定します。
RootDirectory
JRun のルートディレクトリを指定します。
ServerRootDirectory
サーバのルートディレクトリを指定します。
ClusterManager
ClusterManager サービスは、サービスのクラスタリングを容易にし、JINI ルックアップサービスをカプセル化します。クラスタせずに使用する場合は、enabled 属性を false に設定して、このサービスを無効にします。このサービスはコメントアウトできません。代わりに、enabled 属性を false に設定します。
メモ: クラスタリングを有効にする場合、サーバコンピュータはネットワークに接続されている必要があります。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ClusterDomain
クラスタ名を指定します。
ClusteredHostAddresses
クラスタ内で、JRun サーバを含んだホストのリストを指定します。
ClusteredServerNames
クラスタ内の JRun サーバ名を指定します。
Locators
このサービスのロケータを指定します。
TemporaryDirectory
JRun サーバのテンポラリディレクトリを指定します。
UnicastPeer
クラスタ内の JRun サーバで、サブネット外にあるものを指定します。JRun は同じサブネットにあるサーバを自動的に検出しますが、サブネット外にある JRun サーバについては、unicastPeer によって指定する必要があります。
ClusterDeployerService
ClusterDeployer サービスは、クラスタ内の JRun サーバにわたって、自動デプロイの管理を行います。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ContextRoot
コンテキストルートを指定します。
DeployDirectory
クラスタ内のすべての JRun サーバにわたって、アプリケーションが自動的にデプロイされるディレクトリの位置を指定します。
HotDeploy
ホットデプロイを有効にするかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
PollFrequency
このサービスが変更を参照する頻度を指定します。値は秒単位で指定します。デフォルトは 10 秒です。
NamingService
NamingService は、クラスタ内の JRun サーバにわたって JNDI のクラスタリングを管理します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
JRMPPort
JRMP ポートを指定します。
OrbPort
ORB ポートを指定します。デフォルトは 900 です。
Port
JNDI ポートを指定します。リモートクライアントは、<ホスト名>:<JNDI ポート> の組み合わせを参照して、JRun サーバにアクセスします。
UsingCORBA
JRun サーバが CORBA を使用するかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
JRunRMIBroker
JRunRMIBroker サービスは、すべての JRun リモート通信で使用される共通の RMI ブローカーを作成します。このサービスはクラスタすることができます。クラスタリングの詳細については、弟 3 章、「クラスタリング」 を参照してください。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ClientSocketFactory
クライアントのソケットファクトリを指定します。
ClientSocketFactoryClass
クライアントのソケットファクトリのクラスを指定します。
ClusterAlgorithm
ロードバランスのアルゴリズムを指定します。デフォルトは jrunx.cluster.RoundRobinAlgorithm です。jrunx.cluster.StickyRoundRobinAlgorithm や jrunx.cluster.BuddyAlgorithm を指定することもできます。
Port
このサービスのポートを指定します。通常は 0 を指定します。この場合 JRun は実行時にランダムなポートを選択します。
ServerSocketFactoryClass
サーバのソケットファクトリのクラスを指定します。
JRunTransactionService
JRunTransactionService は、分散トランザクションマネージャを開始します。
デフォルトのトランザクションマネージャは、java:/TransactionManager で参照できます。デフォルトのユーザートランザクションマネージャは、java:/UserTransaction で参照できます。ドメイン固有のトランザクションマネージャ、およびユーザートランザクションは、すべて次の JNDI バインディングにあります。
java:{txDomainName }/TransactionManager
java:[txDomainName ]/UserTransaction
リソースをドメインに割り当てるには、jrun-resources.xml の transactionDomain 要素を使用します。また、jrun-ejb-jar.xml にある同じ要素を使用すると、EJB にドメインが割り当てられます。transactionDomain 要素が存在しない場合、JRun はデフォルトのトランザクションドメインを使用します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
TransactionDomain
トランザクションドメインを指定します。
TransactionManager
トランザクションマネージャのクラスを指定します。デフォルトは、jrunx.tyrex.tm.impl.TransactionManagerImpl です。
UserTransaction
ユーザートランザクションサービスを指定します。
DefaultDomain
DefaultDomain サービスは、デフォルトのトランザクションドメインを管理します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ClusterEnabled
クラスタリングのためのトランザクションサポートが有効であるかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。トランザクション伝達を有効にするには、true に設定します。
Maximum
トランザクションの最大数を指定します。
TXDomainName
トランザクションドメイン名 (DefaultDomain) を指定します。
Timeout
トランザクションのタイムアウト時間を秒単位で指定します。デフォルトは 30 秒です。
WaitTime
トランザクションの待ち時間を指定します。
LicenseService
LicenseService は JRun のライセンスを管理します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
Edition
JRun のエディションを指定します。
EvalDays
評価期間の元の日数を指定します。
EvalDaysLeft
評価期間の残りの日数を指定します。
ExpirationDate
有効期限を指定します。
Expired
評価ライセンスの有効期限が経過したかどうかを示します。
LastWarningMessage
最後の警告メッセージを指定します。
LicenseEvaluation
ライセンス評価番号を指定します。
LicenseKey
評価ライセンスキーを指定します。
MajorVersion
メジャーバージョンを指定します。
MaxConcurrency
並行処理の最大数を指定します。
Upgrade
このライセンスがアップグレードライセンスであるかどうかを示します。
Valid
このインストールに、正当なライセンスが使用されているかどうかを示します。
MetricsService
MetricsService は、メトリクスロガーが使用する統計のコレクションを管理します。詳細については、弟 7 章、「接続の監視」 を参照してください。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
HistorySize
メトリクス履歴バッファーのサイズを指定します。
InitialSize
メトリクス配列の初期サイズを指定します。
MetricsService
現在のオブジェクトインスタンスへのリファレンスを含んでいます。
SchedulerService
SchedulerService はスケジュールと、バックグラウンドスレッドで内部タスクを実行するときに使用されます。これらのタスクには、セッションタイムアウト、ファイルロギング、メトリクスロギング、JDBC コネクションプールの管理が含まれます。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ActiveHandlerThreads
スレッドプールのアクティブハンドラスレッド数を指定します。
MaxHandlerThreads
スレッドプールのハンドラスレッドの最大数を指定します。
MinHandlerThreads
スレッドプールのハンドラスレッドの最少数を指定します。
LoggerService
LoggerService は、すべての JRun のロギング機能を管理します。通常は JMC を使用して、ログの設定を確立します。ただし、jrun.xml ファイルでこれらの属性を手動で設定することもできます。
このセクションでは、次に示す LoggerService のサブサービスを解説します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
DebugEnabled
デバッグレベルのメッセージをログに記録するかどうかを指定します。
ErrorEnabled
エラーメッセージをログに記録するかどうかを指定します。この属性を有効にすると、大量のログ出力が発生します。業務に使用している JRun サーバでは、この属性を有効にしないでください。
Format
ロギングメッセージの形式を設定します。メッセージ形式を定義する場合、次のコンポーネントが使用できます。
{date} yyyyMMdd の形式で表された現在の日付
{date <format>} 現在の日付の形式。正当な値の説明については、JavaDocs の java.text.SimpleDateFormatを参照してください。
{day} 01 から 31 までの範囲で日付を表す 2 桁の数値
{month} 01 から 12 までの範囲で月を表す 2 桁の数値
{year} 年を表す 4 桁の数値
{hour} 00 から 23 までの範囲で時間を表す 2 桁の数値
{julian} 現在の日付をユリウス暦で表したもの
{thread.name} 現在のスレッド名
{thread.hashcode} 現在のスレッドハッシュコード
{thread.id} 現在のスレッド ID。この ID は、8 文字の 16 進数形式のハッシュコードです。
{log.level} ログイベントのタイプ (debug、error、info、warning)
{log.name} ログメッセージを生成した JRun サービスの名前。デフォルトでは、この名前は括弧で囲まれます。
{log.message} ログイベントメッセージ
{log.exception} 例外スタックトレース
{log.logger.className} ログイベントが発生したクラス名 (パッケージを除く)
{log.logger.fullClassName} ログイベントが発生した完全クラス名 (パッケージを含む)
{log.logger.methodName} ログイベントが発生したメソッド名
{log.logger.sourceFile} ログイベントが発生したソースファイル名
{log.logger.line} ログイベントが発生した行番号
InfoEnabled
情報レベルのメッセージをログに記録するかどうかを指定します。
LoggerService
現在のオブジェクトインスタンスへのリファレンスを含んでいます。
MetricsEnabled
メトリクスメッセージをログに記録するかどうかを指定します。業務に使用している JRun サーバでは、この属性の使用には注意してください。メトリクスロギングの詳細については、
弟 7 章、「接続の監視」 を参照してください。
WarningEnabled
警告レベルのメッセージをログに記録するかどうかを指定します。
MetricsLogFrequency
メトリクスロギングが有効な場合に、JRun が統計をログに書き込む間隔を秒単位で指定します。
MetricsLogFormat
メトリクスログメッセージの形式を指定します。詳細については、
「監視出力形式の設定」 を参照してください。
JRun のロギングの詳細については、弟 4 章、「ロギングメカニズム」 を参照してください。
スレッド化されたロガーのサブサービス
このサービスには、ファイルロガーとコンソールロガーを定義するサブサービスが含まれます。属性はありません。
ファイルロガーの属性
このセクションでは、ファイルライターの設定方法について説明します。ファイルライターはイベントを受けとって、ファイルに書き込みます。通常は、JMC によってこれらの属性を設定します。デフォルトでは、このサービスはスレッド化されたロガーサービス内で定義されます。これによって、ログの処理は別のスレッドで行われ、サービスのパフォーマンスを最大にすることができます。このサービスをロガーサービス内で直接定義することもできますが、この場合スレッド化されたロガーのパフォーマンスの利点は失われます。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
CloseDelay
JRun のシャットダウン時に、ログファイルを閉じる前に JRun が待つ時間を、ミリ秒単位で指定します。JRun は指定された時間内に他のメッセージがファイルに書き込まれないと、ログファイルを閉じます。デフォルトは 5000 (5 秒) です。この属性を 0 に設定すると、書き込み終了のたびにファイルが閉じられます。この設定は推奨しません。
DeleteOnExit
JRun のシャットダウン時に、ログファイルを削除するかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
FileSize
ファイルサイズを指定します。
Filename
このファイルロガーによってすべてのイベントが書き込まれるファイル名。{jrun.rootdir} および {jrun.server.name} 変数を使用して、JRun ルートディレクトリおよび JRun サーバ名を指定できます。デフォルト名は {jrun.rootdir}/logs/{jrun.server.name}-event.log です。
Format
Heading
JRun により最初にログファイルに書き込みが行われるときに、このファイルの先頭に挿入されるログファイルヘッダー。ヘッダーには、タイムスタンプなどのダイナミックな値を含め、任意のテキストを含めることができます。
RotationFiles
JRun が保持するローテーションファイルの数。たとえば、 rotationFiles を 2 に設定すると、ロギングメカニズムによってログファイルと、2 つのログローテーションファイルが、ログライターのために保持されます。既に 2 つのログファイルがあるときに、あるイベントによってログファイルがローテーションサイズを越えてしまった場合、古い方のログファイルが削除され、新しいファイルが作成されます。
インストール時のデフォルト値は 3 です。
RotationSize
ファイルがローテーションされるまでの、ログファイルのサイズの最大値 (単位はバイト)。ファイルがローテーションされると、ロギングメカニズムによる現在のログファイルへの書き込みは停止され、新しいログファイルが作成されます。すべての新しいイベントは、新しいログファイルに書き込まれます。この属性によって、ログファイルの最大サイズを制御することができます。
rotationSize のデフォルト値は 200000 です。この値は、バイト単位、キロバイト単位 (たとえば、10k)、またはメガバイト単位 (たとえば、10m) で指定できます。
コンソールロガーの属性
このセクションでは、コンソールライターの設定方法について説明します。スクリーンライターは、イベントを取得し、標準の出力に書き込みます。通常、出力先はモニタです。詳細については、「コンソールライターの使用」 を参照してください。
このサービスには次の属性が使用できます。
デフォルトでは、このサービスはスレッド化されたロガー内で定義されます。これによって、ログの処理が別のスレッドで行われ、サービスのパフォーマンスを最大にすることができます。このサービスをロガーサービス内で直接定義することもできますが、この場合スレッド化されたロガーのパフォーマンスの利点は失われます。
JRunSecurityManager
このセクションでは、JRun のセキュリティメカニズムの設定に使用される属性を説明します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
AuthConfig
セキュリティマネージャによって使用される、auth.config ファイルの名前を指定します。auto.config ファイルは、securityDomain および roleMappingDomain 属性の指定に従って、セキュリティドメインとロールドメインのログインモジュールと、ログインモジュールのパラメータを定義します。
JRunSecurityManager
現在のオブジェクトインスタンスへのリファレンスを含んでいます。
RoleMappingDomain
ロールのログインモジュールの定義を含む、auth.config セクションの名前を指定します。デフォルトは defaultRole です。
SecurityDomain
ユーザーのログインモジュールの定義を含む、auth.config セクションの名前を指定します。デフォルトは defaultUser です。
TrustedHost
信頼できるホストを指定します。この属性は複数回指定できます。こうすると複数の信頼できるホストが指定できます。
JRunUserManager
このセクションでは、JRun ユーザーマネージャメカニズムの設定に使用される属性を解説します。ユーザーマネージャは、ユーザーとロールのセキュリティストアをダイナミックに更新するメカニズムです。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
SecurityStore
ユーザーおよびロールストアの位置を指定します。デフォルトは SERVER-INF/jrun-users.xml です。
ResourceService
ResourceService は、ファイルリソースを扱います。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ResourceCacheSize
スタティックリソースのキャッシュに使用される内部バッファーのサイズを指定します。
ResourceCheckInterval
キャッシュされたリソースへの変更をチェックする間隔をミリ秒単位で指定します。
ServletEngineService
ServletEngineService は、JRun サーブレットコンテナの設定を含んでいます。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
DefaultLocale
デフォルトのロケールを指定します。デフォルトは en_US です。
MimeMapping
MIME タイプのマッピングを指定します。
MimeTypesPath
MIME タイプの定義を含むファイルを指定します。この定義は、指定されたファイル拡張子について、どのインターネットメディアタイプがクライアントに送信されるかを制御します。デフォルトの位置は /lib/mime.types です。
ServletCheckInterval
サーブレットのチェック間隔を指定します。デフォルトは 1500 ミリ秒です。
ServletEngine
現在のオブジェクトインスタンスへのリファレンスを含んでいます。
ServletEngineService には、SessionIdGenerator サブサービスも含まれます。このサブサービスはデフォルトの属性のみを受け付けます。
JRunJMS
JRunJMS サービスには、次のサブサービスが含まれます。
JMSSecurityManager
JMSSecurityManager サブサービスは、JMS SecurityManager を開始します。
このサブサービスには、デフォルトの属性のみが使用できます。
JMSAdapter
JMSAdaptor サブサービスは、JMS プロバイダを開始します。
このサブサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ClassPath
JMS アダプタのクラスパスを指定します。
ConfigFileName
JMS プロバイダの設定ファイル名を指定します。デフォルトの JRun JMS アダプタでは、この名前は通常は jrun-jms.xml です。SonicMQ の場合は通常は broker.ini です。
HomeDir
JMS プロバイダのホームディレクトリを指定します。JRun JMS アダプタでは、通常、指定する必要はありません。SonicMQ では、SonicMQ ディレクトリの絶対パスを指定します。
ProviderName
プロバイダ名を指定します。
ProviderVersion
プロバイダのバージョンを指定します。
SonicMQ が JMS プロバイダである場合に使用される属性については、「SonicMQ の使用」 を参照してください。
JMSServiceWrapper
JMSServiceWrapper サブサービスは、J2EE クライアントに JMS アクセスを提供します。
このサブサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
AdapterServerName
クラスタされた JMS で使用されます。詳細については、
「クラスタされた環境での JMS の使用」 を参照してください。
AdapterType
リモートまたはローカルアダプタが、ラッパーによって使用されるかどうかを指定します。リモートかローカルかを指定します。詳細については、
「クラスタされた環境での JMS の使用」 を参照してください。
DefaultQCFName
デフォルトの QueueConnectionFactory の名前を指定します。デフォルトは QueueConnectionFactory です。
DefaultTCFName
デフォルトの TopicConnectionFactory の名前を指定します。デフォルトは、TopicConnectionFactory です。
DefaultTransport
デフォルトのトランスポートメカニズムを指定します。ビルトイン JRun JMS プロバイダについては、デフォルトは RMI です。
DefaultXAQCFName
XA 準拠の QueueConnectionFactory の名前を指定します。デフォルトはありません。
DefaultXATCFName
XA 準拠の TopicConnectionFactory の名前を指定します。デフォルトはありません。
JMSContextFactoryName
クラスタされた JMS で使用されます。詳細については、
「クラスタされた環境での JMS の使用」 を参照してください。
JMSUrl
クラスタされた JMS で使用されます。詳細については、
「クラスタされた環境での JMS の使用」 を参照してください。
MailService
MailService は、JRun サーバの jrun-resources.xml ファイルの JavaMail 設定のデフォルト値を指定します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
MailSessionDefaults
JavaMail 設定のサブ属性が含まれます。各属性の詳細については、
「JavaMail」 を参照してください。
ResourceDeployer
ResourceDeployer サービスは、jrun-resources.xml からデータソース、コネクションプール、および JMS 接続ファクトリをデプロイします。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ConnectionFactoryNames
接続ファクトリを指定します。
DestinationNames
キューとトピックの名前を指定します。
MailSessionNames
メールセッション名を指定します。
XDocletService
XDoclet サービスは、EJB インターフェイスの自動生成と、サーブレット、カスタムタグ、および EJB のデプロイメントディスクリプタを制御します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
AntMessageLevel
XDoclet の ant ベースのビルド処理で生成されるメッセージの粒度を指定します。有効な値は次のとおりです。
quiet (デフォルト)
standard
verbose
debug
EjbSourceFiles
JRun が EJB インターフェイスを生成し、ディスクリプタエントリをデプロイする接尾文字のパターンを指定します。監視される EJB ディレクトリにある、この接尾文字を持つ Java ソースファイルはすべて、コメントを持つエンタープライズ bean とみなされます。XDoclet はこのコメントを使用して、EJBHome、EJBObject、ejb-jar.xml、および jrun-ejb-jar.xml ファイルを作成することができます。デフォルトは *Bean.java です。この要素は、各ディレクトリについて 1 回指定します。
PollFrequency
xdoclet がソースを再調査する間隔です。
WarSourceFileList
WarSourceFiles 属性に指定された WAR ソースファイルのリストを表示します。
WarSourceFiles
JRun が サーブレット、カスタムタグ、およびサーブレットフィルタのデプロイメントディスクリプタエントリを作成する、接尾文字のパターンを指定します。監視される WAR ディレクトリにある、これらの接尾文字の 1 つを持つ Java ソースファイルはすべて、XDoclet が適切なデプロイメントディスクリプタ要素を作成するために使用可能なコメントを含みます。デフォルトは、*Servlet.java、*Tag.java、および *Filter.java です。この要素は各ディレクトリについて 1 回指定します。
WatchedEJBDirectory
JRun が XDoclet スタイルのコメントをベースとして、自動的に EJB インターフェイスとデプロイメントディスクリプタを生成するディレクトリを指定します。
WatchedEJBDirectoryList
WatchedEJBDirectory 属性に指定された、EJB ディレクトリのリストを表示します。
WatchedWARDirectory
JRun が XDoclet スタイルのコメントをベースとして、自動的にサーブレットとカスタムタグデプロイメントディスクリプタのエントリを生成するディレクトリを指定します。
WatchedWARDirectoryList
WatchedWARDirectory 属性に指定された、WAR ディレクトリのリストを表示します。
WebLogicExport
true を指定すると、WebLogic 固有のデプロイメントディスクリプタが生成されます。
WebSphereExport
true を指定すると、WebSphere 固有のデプロイメントディスクリプタが生成されます。
DeployerService
DeployerService は、すべてのタイプの J2EE コンポーネントのデプロイを処理します。このコンポーネントには、Web アプリケーション、EJB、リソースアダプタ、エンタープライズアプリケーションが含まれます。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ClientSocketFactory
クライアントのソケットファクトリを指定します。
ClientSocketFactoryClass
クライアントのソケットファクトリのクラスを指定します。
ClusterAlgorithm
ロードバランスのアルゴリズムを指定します。デフォルトは jrunx.cluster.RoundRobinAlgorithm です。jrunx.cluster.StickyRoundRobinAlgorithm や jrunx.cluster.BuddyAlgorithm を指定することもできます。
DeployDirectory
ホットデプロイが有効な場合に、JRun が自動的にアプリケーションをデプロイするディレクトリを指定します。この要素は何回でも指定することができます。
DeployDirectoryList
JRun サーバのデプロイディレクトリを指定します。
DeployedURLs
JRun サーバ上にデプロイされたアプリケーションの URL をリストします。
EAR
JRun サーバ上にデプロイされたエンタープライズアプリケーションをリストします。
EJB
JRun サーバ上にデプロイされた EJB をリストします。
File
システムの起動時に、JRun がデプロイする WAR、EAR、JAR、および RAR ファイルを指定します。この要素は何回でも指定することができます。
HotDeploy
ホットデプロイを有効にするかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは true です。
PersistXML
JRun デプロイヤが、自動的に JRun 固有のデプロイメントディスクリプタ (jrun-ejb-jar.xml など) を作成するかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
PollFrequency
このサービスが変更を参照する頻度を指定します。デフォルトは 5 秒です。
RARs
JRun サーバ上にデプロイされるリソースアダプタをリストします。
TemporaryDirectory
JRun がアプリケーションをデプロイするテンポラリディレクトリを指定します。
Url
URL のリストを指定します。
ValidateXML
デプロイヤが、デプロイメントディスクリプタに含まれる XML を検証するかどうかを指定します。
WAR
JRun サーバ上にデプロイされる Web アプリケーションをリストします。
サーバ固有のデプロイヤ
デフォルトの DeployerService の他に、JRun は各種のサーバ固有のデプロイヤを提供しています。これらのデプロイヤによって、他の J2EE アプリケーションサーバ用に作成されたアプリケーションを JRun にデプロイすることができます。JRun は、次のアプリケーションサーバ固有のデプロイヤをサポートしています。
J2EE リファレンス実装デプロイヤ (EJB、WAR、および EAR)
JRun 3.1 デプロイヤ (EJB、WAR、および EAR)
デプロイヤは、サーバ固有のデプロイファイルをスキャンして、サーバ固有のアプリケーションを認識します。たとえば、デプロイヤが {warFileName}.runtime.xml ファイルを見つけると、J2EE リファレンス実装 Web アプリケーションであると想定し、対応するデプロイヤを使用します。デプロイヤが認識するには、アプリケーションに META-INF/ejb-jar.xml (mandatoryFingerPrint として参照されます) などの必須ファイルと、{earFileName}_ejb.runtime.xml (potentialFingerPrint として参照されます) など最低 1 つの他のディスクリプタが含まれている必要があります。
PersistXML属性を true に設定した場合、デプロイヤはサーバ固有のデプロイディスクリプタを、JRun 固有のデプロイメントディスクリプタに変換します。
サーバ固有のデプロイヤは次の属性を使用できます。
属性
説明
IIOP
IIOP を有効にするかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
MandatoryFingerPrint
アプリケーションの識別に必要なファイルの名前を 指定します。MandatoryFingerPrint と PotentialFingerPrint の組み合わせによって、 アプリケーションサーバが識別されます。
MandatoryFingerPrintList
すべての MandatoryFingerPrint のリストを指定します。
PersistXML
JRun デプロイヤが、自動的に JRun 固有のデプロイメントディスクリプタ (jrun-ejb-jar.xml など) を作成するかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
PotentialFingerPrint
アプリケーションの識別に必要なファイルの名前を指定します。通常はこの要素を複数回指定します。JRun はアプリケーションサーバを識別するためにその 1 つを見つける必要があります。MandatoryFingerPrint と PotentialFingerPrint の組み合わせによって、 アプリケーションサーバが識別されます。
PotentialFingerPrintList
すべての PotiotialFingerPrint のリストを指定します。
TemporaryDirectory
JRun がアプリケーションをデプロイするテンポラリディレクトリを指定します。
ValidateXML
デプロイヤが、デプロイメントディスクリプタに含まれる XML を検証するかどうかを指定します。
WebService
WebService は、JRun Web サーバ (JWS) を制御します。
メモ: 運用環境で JWS を使用しない場合は、deactivated 属性を true に設定してこのサービスを無効にする必要があります。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
ActiveHandlerThreads
アクティブハンドラスレッドの現在の数を示します。
Backlog
接続待ちキューの最大長を指定します。この値が SOMAXCONN (Winsock では 5、Winsock 2 では 2^31) である場合、ソケットを担当する下層のサービスプロバイダは、バックログをプロバイダ固有のデフォルト最大値に設定します。
BindAddress
JWS のバインドアドレスを指定します。デフォルトは * です。
Interface
JMC の [外部 Web サーバアドレス] フィールドに対応します。このプロパティを使用すると、JRun に接続可能な Web サーバを制限できます。デフォルトは、すべての Web サーバ (*) です。JRun サーバは、インターフェイス属性に一致する Web サーバからのみリクエストを受け付けます。複数の Web サーバを指定する場合は、"|" で区切ります (例:10.64.7.106|10.64.7.102)。
KeepAlive
JWS が Keep-Alive HTTP ヘッダーを設定するかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
MaxHandlerThreads
アクティブハンドラスレッドの最大数を指定します。
MinHandlerThreads
アクティブハンドラスレッドの最小数を指定します。
Port
JWS によって使用されるポートを指定します。
SocketFactoryName
ソケットファクトリのクラスを指定します。
Timeout
JWS のタイムアウト時間を、秒単位で指定します。デフォルトは 300 秒です。
SSLService
SSLService は、JWS が HTTPS によって SSL を使用できるようにします。SSL の詳細については、「Web サーバコネクタでの SSL の使用」 を参照してください。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
KeyStore
JRun キーストアの名前を指定します。デフォルトは {jrun.rootdir}/lib/keystore です。
KeyStorePassword
キーストアのパスワードを指定します。パスワードは 6 文字以上にする必要があり、大文字と小文字を区別します。
Port
JWS の SSL ポートを指定します。
SocketFactoryName
JWS SSL のソケットファクトリ名を指定します。デフォルトは jrun.servlet.http.JRunSSLServerSocketFactory です。
TrustStore
JRun トラストストアの名前を指定します。デフォルトは {jrun.rootdir}/lib/truststore です。
ProxyService
各 JRun サーバの jrun.xml ファイルにある ProxyService セクションには、JRun Web サーバコネクタを制御する属性が含まれます。これらの属性は通常は JMC によって管理します。次の表は、これらの属性の説明です。
属性
説明
ActiveHandlerThreads
アクティブハンドラスレッドの現在の数を示します。
Backlog
接続待ちキューの最大長を指定します。この値が SOMAXCONN (Winsock では 5、Winsock 2 では 2^31) である場合、ソケットを担当する下層のサービスプロバイダは、backlog をプロバイダ固有のデフォルト最大値に設定します。
bindaddress
JMC の [Web サーバ IP] フィールドに対応します。この属性は、JRun サーバが外部 Web サーバからリスンするアドレスを指定します。デフォルトは * です。JRun と Web サーバが同じコンピュータに存在する場合、この値はデフォルトに設定されます。
interface
JMC の [IP フィルタリスト] フィールドに対応します。このプロパティを使用すると、JRun に接続可能な Web サーバを制限できます。デフォルトは 127.0.0.1 です。JRun サーバは、インターフェイス属性に一致する Web サーバからのみリクエストを受け付けます。複数の Web サーバを指定する場合は、"|" で区切ります (例:10.64.7.106|10.64.7.102)。* を使用すると、すべての Web サーバからのリクエストを受け付けます。
KeyStore
キーストアの位置を指定します。
KeyStorePassword
キーストアのパスワードを指定します。
LoadBalancingAlgorithm
ロードバランスのアルゴリズムを指定します。
MaxHandlerThreads
アクティブハンドラスレッドの最大数を指定します。
MinHandlerThreads
アクティブハンドラスレッドの最小数を指定します。
Port
JMC のリスニングポートに対応します。このプロパティは、JRun サーバが外部 Web サーバからの接続を受信するポートを指定します。
ServerWeight
加重ラウンドロビン、または加重ランダムロードバランスアルゴリズムを使用する場合の、JRun サーバの相対的な加重の量を指定します。
SocketFactoryName
ソケットファクトリのクラスを指定します。
StickySessions
Web サーバコネクタが、リクエストに既存のセッションが含まれるかどうかを検出し、そのリクエストを元の JRun サーバに自動的に転送するかどうかを示します。
Timeout
ソケット読み取りのタイムアウトを指定します。
TrustStore
トラストストアの位置を指定します。
メモ: SocketFactoryName が jrun.servlet.jrpp.JRunProxySSLServerSocketFactory に設定され、KeyStore、KeyStorePassword、および TrustStore の各属性が設定されている場合、ProxyService が SSL モードで実行されていることを示します。この場合、外部 Web サーバの設定ファイルで ssl=true を指定する必要があります。
InstrumentationService
InstrumentationService は、JRun メソッドのタイミング機能を制御します。メソッドのタイミングの詳細については、JRun プログラマーガイドを参照してください。
このサービスには MethodInstrumentor サービスが含まれます。次の属性を受け付けます。
属性
説明
ClassName
装置へのクラス名を指定します。この属性には、クラス名の最後に単一のワイルドカード (*) を含めることができます。
ClassNameList
タイム測定が行われているクラスのリストを表示します。
DirectSubclasses
className 属性に指定されたクラスの直接の子について、タイム測定を行うかどうかを示します。true または false を指定します。デフォルトは true です。
ExcludeCallsTo
タイム測定を行わないパッケージを指定します。デフォルトでは、java.*、javax.*、および sun.* がタイム測定から除外されます。
ExcludeCallsToList
除外されるクラスのリストを表示します。
InstrumentCalls
メソッド呼び出しインストルメンテーションを有効にするかどうかを示します。この指定には、メソッドインストルメンテーションと、インストルメントされた各メソッド内のすべてのメソッド呼び出しが含まれます。true または false を指定します。デフォルトは false です。
InstrumentCallsTo
メソッドインストルメンテーションを使用している場合に、どのメソッド呼び出しがインストルメントされているかを指定します。* を指定すると、className 属性に指定されたクラスのすべてのメソッドで実行されるすべての呼び出しについて、タイム測定が行われます。
InstrumentCallsToList
タイム測定が行われる呼び出しのリストを表示します。
InstrumentMethod
タイム測定を行うメソッドの名前を指定します。* を指定すると、className 属性に指定されたクラスのすべてのメソッドについて、タイム測定が行われます。
InstrumentMethodList
タイム測定されるメソッドのリストを表示します。
InstrumentMethods
className 属性に指定されたクラスのメソッドについて、タイム測定を行うかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは false です。
LoggingCallEnterLabel
呼び出し開始メッセージをログファイルに書き込むときに使用する接頭辞を指定します。デフォルトは CALL ENTER です。
LoggingCallExitLabel
呼び出し終了メッセージをログファイルに書き込むときに使用する接頭辞を指定します。デフォルトは CALL EXIT です。
LoggingDelimiter
メソッドタイミングメッセージのコンポーネント間に使用される区切り記号を指定します。デフォルトの区切り記号はスペースです。
LoggingMethodEnterLabel
メソッド入力メッセージをログファイルに書き込むときに使用する接頭辞を指定します。デフォルトは METHOD ENTER です。
LoggingMethodExitLabel
メソッド終了メッセージをログファイルに書き込むときに使用される接頭辞を指定します。デフォルトは METHOD EXIT です。
OutputToRequestThread
メソッドタイミング情報をスレッドローカルストレージに書き込み、インライン表示でタイミングフィルタを使用するかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは true です。タイミングフィルタの詳細については、JRun プログラマーガイドを参照してください。
OutputToStandardLogger
メソッドタイミング情報をログファイルに書き込むかどうかを指定します。true または false を指定します。デフォルトは true です。
HTMLAgentService
JMX HTMLAgentService は、実行中の JRun サーバのすべての属性を表示可能にできるサービスです。このサービスを使用するには、サービス要素のコメントを解除し、JRun サーバを再起動し、ブラウザを開いて <ホスト名>:<HTML エージェントのポート番号> の URL を参照します。ユーザー ID とパスワードは、adminUsers 属性のものを使用します。
このサービスには次の属性が使用できます。
属性
説明
AdminUsers
HTMLAgentService にアクセスするために、カンマで区切られた <ユーザー ID>:<パスワード> のリストを指定します。
MaxActiveClients
クライアント接続の最大数を指定します。デフォルトの設定は 10 です。
Port
HTMLAgentService のポート番号を指定します。サーバ設定をブラウザで参照するには、URL にこのポート番号を使用します。
JRunAdminService
JRunAdminService は、JRun サーバへのリモートアクセスを可能にします。