ADOBE® MEDIA SERVER 5.0.3
デベロッパーズガイド
翻訳:株式会社サムライズ |
注意
Adobe Media Server® バージョン 5についての本ドキュメントは第三者によって翻訳されたものであり、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)は本翻訳物の正確性や完全性を査閲していません。
一般的な開発タスク
Authorization および File プラグインからログファイルにカスタムメッセージを送信するには、プラグインで IFmsServerContext クラスの log() 関数を呼び出します。プラグインログファイルは RootInstall/logs ディレクトリにあり、デフォルトで fileio.NN.log および authMessage.NN.log という名前が付けられています。
注意:Authorization プラグインは、クライアント接続だけでなく、サーバーサイドの Stream.play() メソッドが呼び出されたときに行われる接続のログも記録します。これらの接続は、access.log ファイルと authEvent.log ファイルでは IP アドレス 127.0.0.1 によって区別されます。
log() 関数には、ログメッセージをシステムログ(Windows イベントビューアまたは Linux の syslog)にも記録するかどうかを指定する引数があります。デフォルト値は false です。システムログに過度にログを記録すると、パフォーマンスの問題を引き起こす可能性があります。
各ログファイルを有効または無効にするには、RootInstall/conf にある Server.xml 設定ファイルの Logging セクションを編集します。ログファイルの場所と名前などの設定情報を追加または変更するには、RootInstall/conf にある Logger.xml ファイルを編集します。詳細については、XML ファイル内のコメントを参照してください。
Access プラグインは標準出力および標準エラーを閉じるプロセスによってホストされているので、プラグインの開発では、これらを利用してメッセージをログに書き込むことはできません。代わりに、Access プラグインの場合は、明示的にメッセージをファイルに書き込みます。サンプルの Access プラグインでは、回避策が示されています。RootInstall/samples/plugins/access/adaptor.cpp ファイルで FILE* logFile= fopen("SampleAdaptor.log", "a"); という行を検索してください。
関連項目
Adobe Media Server プラグイン API 参照
Server.xml 設定ファイルに格納されたカスタムデータを取得するには、Authorization プラグインまたは File プラグインの IFmsServerContext クラスの getConfig() 関数を呼び出します。プラグインのこのデータを分析すると、サーバーの設定に応じてプラグインの異なる機能を有効にすることができます。
プラグインを使用すると、Plugins XML エレメントに格納されたデータを取得することができます。カスタムデータを追加するには、RootInstall\conf フォルダーにある Server.xml ファイルをテキストエディターで開き、データを追加します。XML を検証し、サーバーを再起動します。
getConfig()への呼び出しでは、テキストノード値のみを取得することができます。メソッドへの呼び出しでは、エレメント、複数のエレメント、またはネストされたエレメントとして追加された値を取得することができません。
IFmsServerContext->getConfig() の呼び出しの例については、AuthModule.cpp ファイルを参照してください。
サーバーからファイルへのすべての呼び出し、または Authorizationプラグイン ( 例えば、Authorizationプラグインの authorize())はタイムクリティカルです。呼び出しが返されるまでサーバーは保留状態になるので、できるだけ速く呼び出しを処理し、サーバーに返す必要があります。呼び出しの処理に時間がかかり、待機またはスリープ操作が必要になった場合は、渡された引数を保持して、プラグインにより作成されたスレッドプールに渡す必要があります。例として、FileModuleのサンプルを参照してください。
最終更新日 2013/9/30