ADOBE®   MEDIA SERVER 5.0.3

デベロッパーズガイド


翻訳:株式会社サムライズ

 

注意

Adobe Media Server® バージョン 5についての本ドキュメントは第三者によって翻訳されたものであり、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)は本翻訳物の正確性や完全性を査閲していません。

 

HTTPストリーミング設定のファイル参照

 

ライブおよびオンデマンド HTTPストリーミングのサーバーレベルhttpd.conf)での設定

Adobe Media Server と共にインストールされる Apache HTTP Server は、デフォルトで(Flash Player および AIR への) Adobe HTTP Dynamic Streaming iOS および Mac OS へのApple HTTP Live Streaming用に設定されています。Adobe Media Server Apache のインストールにはHTTP ストリーミングを処理するための 3 つのカスタムモジュールが含まれています。

 

次の表は、各モジュールが処理するストリーミングの種類と httpd.confファイル内のモジュールの設定場所を示しています。

 

ストリーミングの種類

モジュール

httpd.conf ファイル内の

Location ディレクティブ

ライブ Adobe HTTP Dynamic Streaming

f4fhttp_module

<Location /hds-live>

リアルタイムでパッケージ化されるオンデマンド Adobe HTTP Dynamic Streaming

jithttp_module

<Location /hds-vod>

File Packager ツールによってオフラインでパッケージ化されるオンデマンド Adobe HTTP Dynamic Streaming

f4fhttp_module

<Location /vod>

ライブ Apple HTTP Live Streaming

hlshttp_module

<Location /hls-live>

オンデマンド Apple HTTP Live Streaming

hlshttp_module

<Location /hls-vod>

注意Apple HTTP Live Streamingは、その名称にもかかわらず、ライブコンテンツとオンデマンドコンテンツをサポートします。

 

これらのモジュールの設定により、Player がサーバーから要求する URL の形式、コンテンツの場所、コンテンツのフラグメンテーション設定およびその他の設定が決定されます。Apache httpd.confファイルで、サーバーレベルでの設定を行います。

rootinstall/Apache2.2/conf/httpd.conf

デフォルトの設定を参照する場合は、httpd.conf ファイルを開きます。

 

すべての HTTP ストリーミングモジュール用のディレクティブ

次のディレクティブを使用して、すべての HTTP ストリーミングモジュール(jithttp_modulef4fhttp_module およびhlshttp_module)を設定します。

 

ディレクティブ

必須

説明

HttpStreamingContentPath

あり

コンテンツパスの物理的な場所。ライブストリーミングの場合は、livepkgr/streams  の場所

この値は、Apache ルートフォルダーへの絶対パスまたは相対パスにすることができます。「コンテンツストレージ(HDS および HLS」を参照してください。

HttpStreamingLiveEventPath

あり

ライブストリーミングの場合のみ

ライブイベントディレクトリの場所(デフォルトでは、livepkgr/events)デフォルト値は  "../applications" です。

 

この値は、Apache ルートフォルダーへの絶対パスまたは相対パスにすることができます。「コンテンツストレージ(HDS および HLS」を参照してください。

HTTP ストリーミングファイルの操作は、File プラグインを介してルーティングされます。オプションで、コンテンツの管理にFile プラグインを使用できます。詳細については、「File プラグインを使用した HTTP ライブストリーミングコンテンツの管理」を参照してください。

HttpStreamingURLSandboxLevel

なし

ライブストリーミングの場合のみ

HttpStreamingLiveEventPath  が設定されるスコープを定義しま指定できる値は"App""Inst" および "Server" ですデフォルト値は "Server" です。

Location

あり

サーバー名(およびオプションのポート番号)の後の要求 URL のセクション。このパスは、要求を処理するために使用するモジュールを Apache に伝えます。

 

Adobe HTTP Dynamic Streaming 用のディレクティブ

次のディレクティブを使用してAdobe HTTP Dynamic Streamingモジュー(オンデマンド用のjithttp_module とライブ用のf4fhttp_module)を設定します。

 

パラメーター

モジュール

必須

説明

EncryptionScope

jithttp_modulef4fhttp_module

なし

Protected HTTP Dynamic StreamingPHDS)が設定されるスコープ。有効な値は次のとおりです。

server サーバーは httpd.conf ファイルの設定を使用します。

content サーバーはEvent.xml ファイルや Application.xml ファイル(ライブ、または jit.conf ファイル(オンデマンド)の設定を使用します。

Protected HTTP Dynamic Streaming (PHDS)」を参照してください。

HttpStreamingBootstrapMaxAge

f4fhttp_module

なし

ブートストラップファイルの有効時間(秒単位。デフォルト値は 2 です。

HttpStreamingEnabled

f4fhttp_module

あり

HttpStreamingEnabledtrueに設定すると、Locationディレクティブに一致するリクエストを処理するオリジンモジュールが有効になります。指定できる値はtrue false です。

HttpStreamingFragMaxAge

f4fhttp_module

jithttp_module

なし

フラグメントファイルの有効時間(秒単位。デフォルト値は無制限を意味する -1 です。

HttpStreamingDrmmetaMaxAge

f4fhttp_module

なし

DRMメタデータの有効時間(秒単位)。

デフォルト値は3600(1時間)です。

HttpStreamingFragmentDuration

jithttp_module

なし

F4F ファイルの長さ(ミリ秒。デフォルト値は 4000 ですF4M および TS の継続時間 の設定」を参照してください。

HttpStreamingFrameRate

jithttp_module

hlshttp_module

なし

フレームベースのフラグメント継続時間の設定の場合、これはソースコンテンツのフレームレートです。jit.conf ファイルが指定された場合、この値より優先されますF4M よび TS の継続時間の設定」を参照してください。

HttpStreamingFramesPerKeyframeInterval

jithttp_module

hlshttp_module

なし

フレームベースのフラグメント継続時間の設定の場合、これは各キーフレーム間隔のフレーム(ピクチャのグループ)の数です。jit.conf ファイルが指定された場合、この値より優先されますF4M および TS の継続時間の設定」を参照してください。

HttpStreamingF4MMaxAge

f4fhttp_module

なし

F4M ファイルの有効時間(秒単位。デフォルト値は 2 です。

HttpStreamingJITConfAllowed

jithttp_module

なし

jit.confの処理を許可するかどうかを示します。デフォルトはtrueです。これをfalseに設定すると、jit.confはたとえ存在していたとしても処理されず、サーバーはjit.confファイルをロードしようとすることさえしません。

HttpStreamingJITPEnabled

jithttp_module

あり

ジャストインタイムのパッケージ化が有効(true)か無効(false)のどちらであるかを示します。

HttpStreamingKeyframeIntervalsPerFragment

jithttp_module

なし

フレームベースのフラグメント継続時間の設定の場合、これは 1 フラグメントあたりのキーフレーム間隔(GOP)の数です。デフォルト値は 1 です。

 

jit.conf ファイルが指定された場合、この値より優先されますF4M および TS の継続時間の設定」を参照してください。

 

 

パラメーター

モジュール

必須

説明

HttpStreamingMaxFragmentDuration

jithttp_module

f4fhttp_module

なし

これはフラグメントの許容される最大サイズ(ミリ秒)です。このディレクティブは、ユーザーの上書きによってネットワーク渋滞の原因になりうる大きなフラグメントが作成されるのを防ぐ値に設定します。

HttpStreamingMinFragmentDuration

jithttp_modulef4fhttp_module

なし

これはフラグメントの許容される最大サイズ(ミリ秒)です。このディレクティブは、ユーザーの上書きによって多数の小さなフラグメントが生成されるのを防ぐ値に設定します。メディアが非常に多くのフラグメントにパッケージ化される場合、クライアントは非常に多くの要求を行う必要があります。

JitFmsDirPath

jithttp_module

あり

Adobe Media Server インストールの場所。

JitFmsGenerateCaptionInfo

jithttp_module

なし

この要素の値をtrueに設定すると、クローズドキャプションをサーバーレベルで設定することができます。

cc-info-enabled

jithttp_module

なし

この要素の値をtrueに設定すると、クローズドキャプションをサーバーレベルで設定することができます。

PHDSSWFVerification

jithttp_modulef4fhttp_module

なし

PHDS SWF 検証を有効(true)または無効(false)にします。

EncryptionScope content に設定されている場合は、この値を jit.conf ファイルで設定できます。

PHDSSWFWhiteListFolder

jithttp_modulef4fhttp_module

なし

オンデマンド SWF 検証のホワイトリストを含むフォルダーへのパス。フォルダーには複数のホワイトリストファイルを含めることができます。

 

デフォルト値は(メディアと jit.conf ファイルの両方を含む)コンテンツフォルダーです。

 

EncryptionScope content に設定されている場合は、この値を jit.conf ファイルで設定できます。

PHDSSWFMaxTimeToVerify

jithttp_modulef4fhttp_module

なし

PHDSでのSWF検証の最大時間を指定します。デフォルト値は100秒です。

ProtectionScheme

jithttp_modulef4fhttp_module

なし

コンテンツに適用する保護のタイプ。指定できる値は phds FlashAccessV2 です。

 

コンテンツ保護に使用できる更なるHDSのディレクティブについては、「HDSのコンテンツ保護の設定」を参照してください。

 

Apple HTTP Live Streaming用のディレクティブ

次のディレクティブを使用して、ライブおよびオンデマンドのストリーミング用の Apple HTTP Live Streamingモジュール(hlshttp_module)を設定します。

 

ディレクティブ

必須

説明

HLSEncryptCipherKeyFile

なし

PHLS 用のコンテンツの暗号化に使用されるデフォルトの暗号化キーのパス。

HLSEncryptionScope

なし

Protected HTTP Live Streaming PHLSが設定されるスコープ。有効な値は次のとおりです。

server サーバーは httpd.conf ファイルの設定を使用します。

content サーバーは、Event.xml ファイルや Application.xml ファイル(ライブ、または jit.conf ファイル(オンデマンド)の設定を使用します。

Protected HTTP Live Streaming (PHLS)」を参照してください。

HLSEncryptKeyURI

なし

クライアントが PHLS 用の暗号化キーを取得するために使用する

URI

HLSFmsDirPath

あり

Adobe Media Server インストールの場所デフォルト値は ".." です。

この値は絶対パスでも、Apacheのルートフォルダからの相対パスでも構いません。「コンテンツストレージ(HDSおよびHLS」を参照してください。

HLSHttpStreamingEnabled

あり

HLS が有効(true)か無効(false)のどちらであるかを示します。デフォルト値は false です。

HLSJITConfAllowed

なし

jit.confの処理を許可するかどうかを示します。デフォルトはtrueです。これをfalseに設定すると、jit.confはたとえ存在していたとしても処理されず、サーバーはjit.confファイルをロードしようとすることさえしません。

HLSMediaFileDuration

なし

TS ファイルが提供される時間(ミリ秒。この数値は、Flash Media Live Encoder で指定されたフラグメント継続時間の倍数でなければなりません。デフォルト値は 8000 ですF4M および TS の継続時間の設定」を参照してください。

HLS-VODの場合は、HLSMediaFIle Duration500ミリ秒から30000ミリ秒の間を取ることができます。これらの境界値は次のディレクティブを使用して変更することができます。

HLSMaxMediaFileDuration

HLSMinMediaFileDuration

HLSM3U8MaxAge

なし

M3U8 応答の cache-control ヘッダーで設定する最大時間(秒単位)を指定します。HLS ライブのデフォルト値は 2 です。HLS オンデマンドのデフォルト値は 864001 日)です。値が -1 の場合、 cache-control ヘッダーは設定されません。

HLSSlidingWindowLength

なし

スライディングウィンドウ内でシーク可能な再生リスト内の TS ファイルの数。ウィンドウ内の時間は HLSSlidingWindowLength * HLSMediaFileDuration の値です。HTTP Live Streaming クライアントは、スライディングウィンドウを使用してシークバーを設定します。デフォルト値は 6 です。

スライディングウィンドウの設定(HLS」を参照してください。

HLSTSSegmentMaxAge

なし

TS セグメント応答の cache-control ヘッダーで設定する最大時間

(秒単位)を指定します。HLS ライブのデフォルト値は、cache-

control ヘッダーが設定されない -1 です。HLS オンデマンドのデ

フォルト値は 864001 日)です。

HttpStreamingUnavailableResponseCode

なし

利用できないフラグメント(番組の終わり、ギャップ等)に対してAMSが返すHTTPレスポンスコードです。

デフォルト値は503です。

HLSMaxEventAge

なし

ブートストラップを安定とマークするまでに許される最大の秒数です。もしブートストラップがこの値よりも長くかかった場合は、そのストリームはダウンしているとみなされます。

デフォルト値は300です。

HLSAddPadPacketsForCont

なし

全メディアファイルで継続性を維持するためにパディングTSパケットを付加することを許可するかどうかを指定します。

HLSAllowExtractAudioOnly

なし

オーディオ・ビデオソースからオーディオのみの抽出を許可するかどうかを指定します。

HLSEncryptKeyURIPrefix

なし

暗号化キーを生成するためにイベントIDにプレフィックスとして付加される文字列です。

HLSEncryptKeyURISuffix

なし

暗号化キーを生成するためにイベントIDにサフィックスとして付加される文字列です。

HLSFAXSUseUniqueContentID

なし

ユニークなコンテンツIDを使用するには、この値をtrueに設定します。

HLSKeyframeIntervalsPerMediaFile

なし

VODコンテンツ内の各HLSメディアファイルあたりのキーフレームの総数を指定します。

HLSHttpUnavailableMaxAge

なし

Cache-Controlヘッダに設定する、利用できないフラグメントというレスポンスを返すまでの最大の継続時間を(秒を単位として)指定します。

HttpStreamingFrameRate

なし

VODコンテンツのフレームレートを指定します。

HttpStreamingFramesPerKeyframeInterval

なし

VODコンテンツの各KFIあたりのフレーム数を指定します。

コンテンツ保護に使用できる更なるHLSのディレクティブについては、「HLSのコンテンツ保護の設定」を参照してください。

 

HTTPストリーミングのフェイルオーバー用のディレクティブ

次のディレクティブを使用して、HTTPストリーミングのフェイルオーバー(ctrlplane_module)を設定します。

ディレクティブ

必須

説明

HdsHttpStreamingLiveEventPath

あり

HDSのイベントパスのルートの物理的な位置です。これはApacheインストールのルートに対する相対パスでも構いません。

例えば、“C:\Program Files\Adobe\Adobe Media Server 5\applications""..\applications”です。

HlsHttpStreamingLiveEventPath

あり

HLSのイベントパスのルートの物理的な位置です。これはApacheインストールのルートに対する相対パスでも構いません。

例えば、“C:\Program Files\Adobe\Adobe Media Server 5\applications""..\applications”です。

MaxBootstrapAge

なし

Control Planeモジュールが許容する、ブートストラップが安定とマークされるまでの経過時間の最大秒数です。もしブートストラップの経過時間がこの値を超えた場合、ストリームはダウンしているとみなされ、Control Planeモジュールはupステータスをfalseに設定します。

デフォルトは300です。

HttpStreamingURLSandboxLevel

なし

HttpStreamingLiveEventPathがアクセスをサンドボックス化するレベルです。HDS及びHLSの対応する設定に一致するようにこれを設定する必要があります。有効な値は、AppApplicationInstInstanceServerです。デフォルトはServerです。

例えば、もしHdsHttpStreamingLiveEventPath../applications/livepkgr/events/_definst_に設定されている場合は、HttpStreamingURLSandboxLevelInstに設定します。HdsHttpStreamingLiveEventPath../applications/livepkgr/に設定されている場合は、HttpStreamingURLSandboxLevelAppに設定します。

 

同様のHDS及びHLSの設定についての情報は、「ライブおよびオンデマンド HTTP ストリーミングのサーバーレベル(httpd.conf)での設定」を参照してください。

 

ライブ HTTPストリーミングの設定

ライブ HTTP Dynamic Streaming およびライブ HTTP Live Streamingを次のレベルで設定できます。

 

レベル

設定ファイル

Server

rootinstall/Apache2.2/conf/httpd.conf

Application

rootinstall/applications/livepkgr/Application.xml

イベント

rootinstall/applications/livepkgr/events/_definst_/liveevent/Event.xml

 

ライブ HTTP ストリーミングのアプリケーションレベルでの設定 (Application.xml)

アプリケーション内のすべてのライブイベント用に HTTP ストリーミングを設定するには、Application.xml ファイルを使用します。Application.xml ファイルの設定は、単一アプリケーションの httpd.conf ファイルの設定より優先されます。

アプリケーションフォルダーに Application.xml ファイルを置きます。例えば、rootinstall/applications/livepkgr/Application.xml のようにします。

注意vhost レベルでの Application.xml ファイルの HTTP ストリーミングの設定はサポートされていません。

HTTP ストリーミング用の使用可能な設定エレメントをすべて備えた Application.xml ファイルを次に示します。ココマデ

 

<Application>

<StreamManager>

<Live>

<AssumeAbsoluteTime></AssumeAbsoluteTime>

</Live>

</StreamManager>

<HDS>

<HLS>

<KeyframeIntervalPerMediaFile></KeyframeIntervalPerMediaFile>

<MediaFileDuration></MediaFileDuration>

<SlidingWindowLength></SlidingWindowLength>

<Encryption enabled="true">

<KeyFile></KeyFile>

<KeyURI></KeyURI>

</Encryption>

</HLS>

<Recording>

<FragmentDuration></FragmentDuration>

<SegmentDuration></SegmentDuration>

<FrameRate></FrameRate>

<FramesPerKeyframeInterval></FramesPerKeyframeInterval>

<KeyframeIntervalsPerFragment></KeyframeIntervalPerFragment>

<FramePrecision></FramePrecision>

<DiskManagementDuration></DiskManagementDuration>

<ContentProtection enabled="true">

<ProtectionScheme></ProtectionScheme>

<PHDS>

<CommonKeyFile></CommonKeyFile>

<VideoEncryptionLevel></VideoEncryptionLevel>

<UpdateInterval></UpdateInterval>

<SWFVerification enabled="true">

<WhiteListFolder></WhiteListFolder>

<UpdateInterval></UpdateInterval>

</SWFVerfication>

</PHDS>

<FlashAccessV2>

<ContentID></ContentID>

<CommonKeyFile></CommonKeyFile>

<LicenseServerURL></LicenseServerURL>

<TransportCertFile></TransportCertFile>

<LicenseServerCertFile></LicenseServerCertFile>

<PackagerCredentialFile></PackagerCredentialFile>

<PackagerCredentialPassword></PackagerCredentialPassword>

<PolicyFile></PolicyFile>

</FlashAccessV2>

</ContentProtection>

</Recording>

</HDS>

</Application>

各エレメントの詳細については、Application.xml Event.xml」を参照してください。

 

ライブ HTTP ストリーミングのイベントレベル(Event.xml)での設定

単一のイベントを設定するには、Event.xml ファイルを使用します。Event.xml ファイルをライブイベントのフォルダーにコピーします。デフォルトのライブイベントは rootinstall/applications/livepkgr/events/_definst_/liveevent です。 Event.xml ファイルは単一のライブイベントの Application.xml ファイルおよび Apache httpd.conf ファイルより優先されます。すべてのライブイベントのフォルダーには、1 つの Event.xml ファイルが必要です。

Event.xml の設定が Application.xml の設定よりも優先されないいくつかの例外がありますこれらの例外は設定パラメーターと共に注記されます。

HTTP ストリーミング用の使用可能な設定エレメントをすべて備えた Event.xml ファイルを次に示します。

 

<Event>

<EventID></EventID>

<HLS>

<KeyframeIntervalPerMediaFile></KeyframeIntervalPerMediaFile>

<MediaFileDuration></MediaFileDuration>

<SlidingWindowLength></SlidingWindowLength>

<Encryption enabled="true">

<KeyFile></KeyFile>

<KeyURI></KeyURI>

</Encryption>

</HLS>

<Recording>

<FragmentDuration></FragmentDuration>

<SegmentDuration></SegmentDuration>

<FrameRate></FrameRate>

<FramesPerKeyframeInterval></FramesPerKeyframeInterval>

<KeyframeIntervalsPerFragment></KeyframeIntervalPerFragment>

<FramePrecision></FramePrecision>

<DiskManagementDuration></DiskManagementDuration>

<ContentProtection enabled="true">

<ProtectionScheme></ProtectionScheme>

<PHDS>

<CommonKeyFile></CommonKeyFile>

<VideoEncryptionLevel></VideoEncryptionLevel>

<PlaybackExpiration></PlaybackExpiration>

<UpdateInterval></UpdateInterval>

<SWFVerification enabled="true">

<WhiteListFolder></WhiteListFolder>

<UpdateInterval></UpdateInterval>

</SWFVerfication>

</PHDS>

<FlashAccessV2>

<ContentID></ContentID>

<CommonKeyFile></CommonKeyFile>

<LicenseServerURL></LicenseServerURL>

<TransportCertFile></TransportCertFile>

<LicenseServerCertFile></LicenseServerCertFile>

<PackagerCredentialFile></PackagerCredentialFile>

<PackagerCredentialPassword></PackagerCredentialPassword>

<PolicyFile></PolicyFile>

</FlashAccessV2>

</ContentProtection>

</Recording>

</Event>

 

Application.xml と Event.xml

ルートエレメント

要素

説明

デフォルト値

//Application

Application.xml  設定ファイルのルートエレメント。

N/A

//Event

Event.xml 設定ファイルのルートエレメント。

N/A

//Event/EventID

ライブイベントの名前。この名前は、イベントフォルダーの名前およびサーバーサイド ActionScript Stream.liveEvent プロパティの値と同じです。

liveevent

HTTP Live Streaming の設定

<HLS> コンテナー内のエレメントを使用して、HTTP Live Streaming を設定します。Application.xml ファイルの場合、エレメントは //Application/HDS/HLSにあります。Event.xml ファイルの場合、エレメントは //Event/HLS にあります。

 

要素

説明

デフォルト値

/HLS/KeyframeIntervalPerMediaFile

フレームベースのファイルの継続時間を設定します。

「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

/HLS/MediaFileDuration

TS ファイルが提供される時間(ミリ秒。この数値は、FragmentDuration  の倍数でなければなりません。

F4F および TS フラグメントの継続時間の設定を参照してください。

なし

/HLS/SlidingWindowLength

Apple HTTP Live Streaming のストリームのシーク可能な部分。ウィンドウ内の時間はHLSSlidingWindowLength * HLSMediaFileDuration の値です。HTTP Live Streaming クライアントは、スライディングウィンドウを使用してシークバーを設定します。

スライディングウィンドウは、ライブストリームの現在の位置に対応します。

「スライディングウィンドウの設定(HLS」を参照してください。

6

/HLS/Encryption

enabled 属性を "allow" に設定し、Event.xml ファイルの PHLS 設定が Application.xml ファイルの設定よりも優先されるようにします。

enabled 属性を "true" に設定し、Application.xmlファイルで PHLS を設定します。これらの設定は、アプリケーション内のすべてのライブイベントに適用されます。

なし

/HLS/Encryption/KeyFile

コンテンツの暗号化に使用されるデフォルトの暗号化キーのパス。

なし

/HLS/Encryption/KeyURI

クライアントが復号化キーを取得するために使用するURI

なし

記録の設定

<Recording>  コンテナー内のエレメントを使用して、サーバーがディスクにファイルを書き込む方法を設定します。 Application.xml ファイルの場合エレメントは //Application/HDS/Recording にありますEvent.xmlファイルの場合エレメントは //Event/Recording にあります。

 

要素

説明

デフォルト値

/Recording

ディスクへのファイルの書き込み方法を設定するセクション。

なし

/Recording/DiskManagementDuration

ディスクでのライブコンテンツの最大継続時間(時間単位

小数値を使用して分単位を指定します。この値がApplication.xml で設定されている場合、Event.xml でこの

値を上書きすることはできません。

ディスク管理」を参照してください。

3

/Recording/FragmentDuration

各フラグメントの長さ(ミリ秒単位。各セグメントは 1 つ以上のフラグメントを含むことができます。

F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

4000

/Recording/FramePrecision

フラグメント実行テーブルの丸め精度(フレーム単位。フレーム単位は指定されているフレームレートから得られます

1/ レート「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

1

/Recording/FrameRate

元のコンテンツのフレームレート(フレーム数 / 秒(fps)単位値は浮動小数点数ですNTSC の場合は値 29.97 を使用します。「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

/Recording/FramesPerKeyframeInterval

各キーフレーム間のフレーム数。例えば、30 fps のビデオでキーフレームが 2 秒ごとの場合は1 キーフレーム間隔に 60フレームが含まれます。「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

/Recording/IOBufferSize

記録用の IO バッファーのサイズ(バイト単位IO バッファーは、ディスクファイルをメモリ内のバッファーにロードします。システムコールを作成するのではなく、メモリ内のバッファーに対する読み取りと書き込みを行います。「IO バッファーのサイズの設定」を参照してください。

4096

/Recording/KeyframeIntervalsPerFragment

1 フラグメントのキーフレーム間隔の数。デフォルト値は 1で、フラグメントのサイズがキーフレーム間隔と同じであることを意味します。「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

1

/Recording/SegmentDuration

各セグメントの長(ミリ秒単位 .f4f ファイルは 1 つのセグメントを含みます。

F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

400000

コンテンツ保護の設定

 

ContentProtection および ProtectionScheme エレメントを使用して、Protected HTTP Dynamic Streamingまたは Adobe Access でのコンテンツ保護を有効にします。

 

要素

説明

デフォルト値

/ContentProtection

Protected HTTP Dynamic Streaming または Adobe Access での保護用にコンテンツを有効にするかどうかを指定します。コンテンツ保護を有効にするにはenabled 属性を true に設定します。

なし

/ContentProtection/ProtectionS cheme

保護のタイプ指定できる値は phds FlashAccessV2 です。

なし

Protected HTTP Dynamic StreamingPHDS)の設定

PHDS コンテナー内のエレメントを使用して、Protected HTTP Dynamic Streamingを設定します。Application.xml ファイルの場合、エレメントは //Application/HDS/Recording/ContentProtection/PHDS にあります。Event.xml ファイルの場合、エレメントは //Event/Recording/ContentProtection/PHDS にあります。

Adobe Access の設定

PHDSコンテナー内のエレメントを使用して、Adobe Accessでのコンテンツ保護を設定します。Application.xml ファイルの場合、エレメントは  //Application/HDS/Recording/ContentProtection/FlashAccessV2  にあります。Event.xml  ファイルの場合、エレメントは  //Event/Recording/ContentProtection/FlashAccessV2   にあります。

PHDSコンテナー内のエレメントの詳細については、Adobe Access 保護用のコンテンツの暗号化」を参照してください。

 

Manifest.xml

Adobe Media Server 5 では、Manifest.xml ファイルの後継となるセットレベルマニフェストファイルを導入しています。ただしAdobe Media Server 5 では Manifest.xml ファイルもサポートされており場合によってはこのファイルを使用する機会があります。

例えば、Flash Media Playback では、セットレベルマニフェストファイルはサポートされていません。DVR またはマルチビットレートストリーミング用に Flash Media Playback を使用するには、Manifest.xml ファイルを設定します。

デフォルトの Manifest.xml ファイルに <dvrInfo> エレメントを追加した内容を次に示します。

 

<manifest xmlns="http://ns.adobe.com/f4m/1.0">

<dvrInfo beginOffset="0"></dvrInfo>

<media streamId="livestream1" bitrate="100">

</media>

<media streamId="livestream2" bitrate="200">

</media>

<media streamId="livestream3" bitrate="350">

</media>

</manifest>

 

要素

属性

説明

dvrInfo

 

 

 

beginOffset

記録されたストリームの開始からのオフセット(秒単位。クライアントはこの位置からストリームの表示を開始できます。デフォルト値は 0 です。

 

endOffset

記録されたストリームの現在の継続時間より前のオフセット(秒単位。クライアントは、この位置より前のストリームを表示できません。デフォルト値は 0 です。

負の値は 0 として扱われますendOffset beginOffset のどちらも設定されていないと、開始時間はコンテンツの開始になります。

media

 

1 つのストリームを表します。

 

streamID

パブリッシュしているストリームの名前。

 

bitrate

ストリームがエンコードされたビットレート。

bestEffortFetchInfo

 

ベストエフォートフェッチ設定の親要素です。この要素が存在すると、AMSはベストエフォートフェッチを有効化します。

 

bestEffortFetchInfo要素はF4M 2.0に入る予定です。Manifest.xmlをF4M 2.0として指定するには、xmlns属性を ”http://www.adobe.com/f4m/2.0” に変更する必要があります。AMSは現在このシンタックスに対応しています。しかしながら、公式なF4M仕様2.0はまだ完成していないので、この要素は将来のリリースで変更される可能性があります。

 

maxForwardFetches

OSMFプレイヤーがlivenessやdropoutエラーに遭遇した際に行う前方フェッチ総数の最大値。もし先読みが失敗した場合は、OSMFプレイヤーは非ベストエフォートの動作に戻ります。

デフォルトは2です。

 

maxBackwardFetches

OSMFプレイヤーが非ベストエフォートの動作に戻るまでに行う後方フェッチの連続失敗の最大値。0の値は後方フェッチが行われないことを意味します。

デフォルトは2です。

 

fragmentDuration

現在パッケージングサーバーで使用されているフラグメント間隔(秒単位)に対応します。小数第3位まで指定できます。

この値は Event.xmlで設定されている FragmentInterval と必ず一致させてください。ミリ秒単位しかない差異でも、ベストエフォートフェッチの不正な挙動に繋がる可能性があります。

この属性は必須です。

 

segmentDuration

現在パッケージングサーバーで使用されているセグメント間隔(秒単位)に対応します。小数第3位まで指定できます。

この値は Event.xml で設定されている SegmentInterval と必ず一致させてください。ミリ秒単位しかない差異でも、ベストエフォートフェッチの不正な挙動に繋がる可能性があります。

この属性は必須です。

fragmentDuration と segmentDuration の詳細については、「ライブHTTPストリーミング」を参照してください。

注意Manifest.xml ファイルは F4M v1.0 のみをサポートしています(ベストエフォートフェッチを使用しない場合)。

 

オンデマンド HTTPストリーミングの設定

オンデマンド HTTP Dynamic Streaming および HTTP Live Streamingを次のレベルで設定できます。

 

レベル

設定ファイル

Server

rootinstall/Apache2.2/conf/httpd.conf

Stream

jit.conf

 

オンデマンド HTTP ストリーミングのストリームレベル(jit.conf)での設定

ストリームレベルの設定ライブを jit.conf ファイルに設定しますjit.conf ファイルを作成しオンデマンドストリームと同じディレクトリにコピーします。ディレクトリには 1 つの jit.conf ファイルのみを含めることができます。ファイル内の設定はディレクトリ内のすべてのコンテンツに適用されます。

使用可能なすべての設定が行われた jit.conf ファイルを次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>

<manifest xmlns="http://ns.adobe.com/f4m/1.0" xmlns:hds="http://ns.adobe.com/hds-package/1.0">

 

<hds:frame-rate></hds:frame-rate>

<hds:frames-per-keyframe-interval></hds:frames-per-keyframe-interval>

<hds:fragment-duration></hds:fragment-duration>

<hds:keyframe-intervals-per-fragment><hds:keyframe-intervals-per-fragment>

 

<hds:hls>

<hds:keyframe-intervals-per-media-file></hds:keyframe-intervals-per-media-file>

<hds:media-file-duration></hds:media-file-duration>

<hds:encryption enabled="true">

<hds:keyfile></hds:keyfile>

<hds:keyuri></hds:keyuri>

</hds:encryption>

</hds:hls>

 

<hds:content-protection enabled="true">

<hds:protection-scheme>phds</hds:protection-scheme>

<hds:phds>

<hds:common-key-file></hds:common-key-file>

<hds:video-encryption-level></hds:video-encryption-level>

<hds:playback-expiration></hds:playback-expiration>

</hds:phds>

<hds:FlashAccessV2>

<hds:content-id></hds:content-id>

<hds:common-key-file></hds:common-key-file>

<hds:license-server-url></hds:license-server-url>

<hds:transport-cert-file></hds:transport-cert-file>

<hds:license-server-cert-file></hds:license-server-cert-file>

<hds:packager-credential-file></hds:packager-credential-file>

<hds:packager-credential-password></hds:packager-credential-password>

<hds:policy-file></hds:policy-file>

</hds:FlashAccessV2>

</hds:content-protection>

 

</manifest>

ディスクへの記録に関する設定

 

この表のエレメントの詳細については、F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

 

要素

説明

デフォルト値

//manifest/hds:fragment-duration

このエレメントを使用して、フラグメント継続時間を時間で設定します。

 

コンテンツのセットのフラグメント継続時間(秒単位。値には小数を指定できます(例えば、2002 ミリ秒を指定するには、値 2.002 を使用します

 

この値が指定されてない場合、値は httpd.conf 内のモジュール設定から取得されます。

「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

//manifest/hds:frame-rate

このエレメントを使用して、フラグメント継続時間をフレームレートで設定します。

 

コンテンツのセットのフラグメント継続時間を決定するフレームレート。単位はフレーム / 秒で、小数(NTSC の場合は 29.97)で指定できます。

「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

//manifest/hds:frames-per-keyframe-interval

このエレメントを使用して、フラグメント継続時間をフレームレートで設定します。

 

キーフレーム間隔あたりのフレーム(GOP)の数。単位はフレームで、整数値にする必要があります。

「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

//manifest/hds:keyframe-intervals-per-fragment

このエレメントを使用して、フラグメント継続時間をフレームレートで設定します。

1 フラグメントのキーフレーム間隔の数。単位はフラグメントあたりのキーフレーム間隔で、整数値にする必要があります。

「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

1

//manifest/hds:hls

Apple HTTP Live Streaming 設定のコンテナー。

N/A

//manifest/hds:hls/hds:keyframe-intervals-per-media-file

このエレメントを使用して、フレームベースのファイル継続時間を設定します。

TS ファイル継続時間あたりのキーフレーム間隔の数。値は整数にする必要があります。

「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

//manifest/hds:hls/hds:media-file-duration

このエレメントを使用して、時間ベースのファイル継続時間を設定します。

 

このファイルに関連付けられたコンテンツのセットのTS ファイル継続時間(ミリ秒単位。フラグメント継続時間の倍数である値を使用します。

「F4F および TS フラグメントの継続時間の設定」を参照してください。

なし

コンテンツ保護の設定

 

ContentProtection および ProtectionScheme エレメントを使用して、Protected HTTP Dynamic Streamingまたは Adobe Access でのコンテンツ保護を有効にします。

 

要素

説明

デフォルト値

//manifest/hds:content- protection

Protected HTTP Dynamic Streaming または Adobe Access での保護用にコンテンツを有効にするかどうかを指定します。コンテンツ保護を有効にするにはenabled 属性を "true" に設定します。

なし

//manifest/hds:content- protection/hds:protection- scheme

保護のタイプ指定できる値は phds FlashAccessV2 です。

なし

Protected HTTP Dynamic StreamingPHDS)の設定

<hds:phds> コンテナー内のエレメントを使用して、PHLS でのコンテンツ保護を設定します。

Protected HTTP Live StreamingPHLS)の設定

<hds:hls> コンテナー内のエレメントを使用して、PHLS でのコンテンツ保護を設定します。

 Adobe Access の設定

<hds:FlashAccessV2> コンテナー内のエレメントを使用して、Adobe Access でのコンテンツ保護を設定します。詳細については、Adobe Access 保護用のコンテンツの暗号化」を参照してください。

 

 

 

最終更新日 2013/9/30