【報道発表資料】
2006/12/18
メールや通信・データの高速暗号化を簡単に実現する
『CipherCraftシリーズ』の販売を開始
株式会社サムライズ(東京都中央区晴海、代表取締役社長:谷 利太郎、以下サムライズ)は、メールや通信・データを高速に暗号化するソフトウェア『CipherCraft(サイファークラフト)シリーズ』(開発元:NTTソフトウェア株式会社(東京都港区、代表取締役社長:鈴木 滋彦、以下NTTソフトウェア)を販売すると発表しました。今般、サムライズとNTTソフトウェアとは『CipherCraftシリーズ』の販売に関わる代理店契約を締結しました。
- 製品販売開始の背景と狙い
昨今、通信における様々なセキュリティ対策は、リスクを重んじる企業の中で様々な取り組みがされてきました。しかしそれらの対策のほとんどは、極度に専門的な知識を必要とし、セキュリティ対策がうまく機能しているかのチェックも難しいのが現状です。さらに現在では、ほぼ全ての事業従事者がメールや、データ通信を日々活用しています。この通信セキュリティ分野においては、メールや通信・データを、高速にしかも簡単に暗号化するニーズは、特別なものではなく、全ての事業主に共通するニーズとなっています。
このようなお客様のご要望に幅広くお答えする為に、サムライズでは、「情報漏えい対策・暗号ソリューションである『CipherCraftシリーズ』」を提供します。『CipherCraftシリーズ』を利用することにより、メールや通信・データの高速暗号化を容易な操作で実現します。『CipherCraftシリーズ』は国産暗号アルゴリズムのCamellia※や、RSAなどの複数暗号アルゴリズムを実装しており、国産ならではの高信頼性と、世界最高水準の安全性と可用性とを兼ね備えています。さらに国産の利点を生かし、日本国内のお客様のご要望にあわせた幅広い対応も可能です。サムライズではこの『CipherCraftシリーズ』の販売を通じ、セキュリティ分野での事業の拡大を図っていきます。
- 製品の概要
『CipherCraftシリーズ』には、以下の3つの製品を用意しております。
CipherCraft/Mail:メール暗号化と誤送信防止を同時に実現したメールの暗号化ソフトウェア。
CipherCraft/File:簡単操作でファイルの暗号化/復号を実現したファイル暗号化ソフトウェア。
CipherCraft/VPN:セキュアなネットワークを構築するSSL-VPNソフトウェア。
【製品の機能】
(1)CipherCraft/Mail
CipherCraft/Mailはメールソフト(環境)を変えることなくメール本文・添付ファイルの暗号化と誤送信防止を同時に実現したメールの暗号化ソフトウェアです。誤送信防止機能は、メール送信前に安全性の総合評価により、送り先の間違いを未然に防止します。本機能は、メール送信時に添付ファイルの有無や、宛先アドレスの確認、暗号/非暗号送信確認、メール本文中のあらかじめ登録しておいた重要キーワードの有無、送信履歴や送信先アドレスの信頼性を表示するなど、送信確認ダイアログを総合的にチェックすることでメール誤送信の防止に繋げることができます。さらに、これらの要素を総合的に判断し、送信しようとしているメールの安全性を3段階で評価し、その結果をアイコンにて通知します。これらは全て1つの画面上で行えるため、スムーズかつ安全にメール送信が行えます。また、パスワードによりメール本文と添付ファイルを暗号化して送信することも可能です。使用するパスワードは自動生成、手動入力、固定設定の3つから選択することができます。暗号メール送信後、送信先にパスワード通知メールを自動的送付することも可能です。
暗号化は共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の2種類の暗号化方式を併用し、「公開鍵の安全性」と「共通鍵の高速処理」の両方の特徴を生かし高速でセキュアなメール暗号化を実現します。
(2)CipherCraft/File
CipherCraft/Fileは復号可能な相手を指定し容易な操作でファイル/フォルダの暗号化・復号を実現したファイル暗号化ソフトウェアです。利用者端末にインストールするだけで利用が可能で右クリックやドラッグ&ドロップ操作で複数ファイルやフォルダを暗号化できます。復号操作もダブルクリックだけで行うことができます。圧縮ツールと似た操作感でファイル単位、フォルダ単位での暗号化が可能です。また、ファイルの暗号化・復号をパスワードで行うことも可能です。復号には特別なソフトウェアが不要なため不特定多数に対して簡易に暗号ファイルの配布が可能になります。暗号化されたデータが復号可能な相手以外に渡っても、復号することは非常に困難ですので、共有サーバへの保管、メールへの添付、外部媒体へのコピーなど、安心して行なうことが出来ます。
(3)CipherCraft/VPN
CipherCraft/VPNは特定のポート間で送受信されるデータを暗号化する暗号VPNです。
既存のハードウェア/ソフトウェアをそのまま変更することなく、通信を全て暗号化することにより、不正手段による盗聴を防止します。TCPレベルで中継する機能のため、アプリケーションに依存せず、既存のシステムを変更することなく、安価に構築が可能です。http、telnetなどのTCPデータを暗号通信し、暗号通信路の入口(待受ポート番号)と出口(宛先ホスト名及びポート番号)を指定し、この間を流れるデータ情報を暗号化通信することで、「盗聴」「改ざん」「なりすまし」「漏洩」から保護します。インターネットを専用回線同様に利用することが可能です。また、簡易ファイアーウォールとしても利用可能です。
- 株式会社サムライズ会社概要
株式会社サムライズは、株式会社アイ・ティ・フロンティア(東京都中央区晴海、代表取締役社長:井上 準二、以下アイ・ティ・フロンティア)のソフトウェア・プロダクト販売事業の主管部門であったソフトウェア事業部を分離し、本年8月1日付けで別会社として発足した新会社です。
サムライズの事業範囲は、アイ・ティ・フロンティアが現在販売展開しているソフトウェア・プロダクトに関連する各種サービス全般と、サムライズが新規に投入する国内外のメーカーの製品群を主力としたマーケティング活動を実施します。
サムライズでは、近未来のトレンド・市場を作り上げる「次世代ソリューション」をテーマとした新しいビジネスの発掘、市場の活性化のために、国内外の技術トレンドと市場性の調査を絶え間なく実施し、有望なプロダクトを選定しております。これらの先進的ソリューションの提供を通じて、ソフトウェア・ミドルウェア市場の拡大、活性化を推進しております。
(1)会 社 名 |
: |
株式会社サムライズ |
(2)創 立 |
: |
2006年7月24日 |
(3)資 本 金 |
: |
4,450万円 |
(4)事業内容 |
: |
ソフトウェア販売事業
国内外ソフトウェア製品のマーケティング及び販売
サービス&サポート事業
国内外ソフトウェア製品の技術支援
保守、教育サービス
各種サービス
IT関連の事業開発・事業開発支援
新規商材の発掘・事業戦略の策定支援
ローカライゼーション
業界動向の調査・市場開拓・営業支援・技術支援 |
(5)代表取締役社長 |
: |
谷 利太郎 |
(6)主要取引先 |
: |
株式会社アイ・ティ・フロンティア
NTTソフトウェア株式会社
株式会社シンメトリック
株式会社リンコム |
(7)取引銀行 |
: |
三菱東京UFJ銀行 本店 |
(8)主要株主 |
: |
株式会社アイ・ティ・フロンティア
谷 利太郎
和田 竜男 |
(9)本社住所 |
: |
東京都中央区晴海1丁目8番10号 晴海トリトンスクエアオフィスタワ-X |
(10)URL |
: |
https://www.samuraiz.co.jp/
CipherCraft 製品紹介URL
https://www.samuraiz.co.jp/product/ciphercraft/index.html
|
- 株式会社アイ・ティ・フロンティア概要
株式会社アイ・ティ・フロンティアは2001年4月、三菱商事の関連IT企業5社が統合して発足。ERPを核とする「基幹システム構築力」と信頼性の高い運用を実現する「システム基盤技術力」をコアに、設計から構築・運用に至るまで、お客様のIT資産をトータルにサポートする「ITマネジメントサービスプロバイダ」です。
Webサイト:http://www.itfrontier.co.jp/
◆お問い合わせ先:
株式会社サムライズ
マーケティンググループ: CipherCraft担当
TEL:03-6221-5020
CipherCraft®は、NTTソフトウェア株式会社の登録商標です。
その他、記載されている会社名や製品・ブランド名は、各社の商標または登録商標です。
Camellia*
2000年にNTTと三菱電機が共同開発した、128ビットブロック長の共通鍵ブロック暗号アルゴリズム。
鍵長は128、192、256ビットに対応。米国政府標準暗号AESと同等の世界最高水準の安全性と処理性能
を誇り、様々な実装環境にも適用できる高効率な処理性能を実現した暗号方式。国際的にも高い評価を
受けており、国産暗号を代表して多くの国際標準規格に採用されている。
2003年2月 欧州連合推奨暗号、電子政府推奨暗号に選定。
2005年5月 ISO/IEC国際標準暗号規格に採用。
2005年7月 SSL/TLSでのIETFインターネット公式標準暗号の一つとして承認。そのほかにも、IPsec、S/MIME、XML暗号などでも採用。