APMとはApplication Performance Management の頭文字をとった略語で、日本語に訳すと「アプリケーションパフォーマンスマネージメント」「アプリケーションパフォーマンス管理」「アプリケーション性能管理」などと呼ばれます。
では、なぜAPMなのか?なのですが、一般的にシステム監視と呼ばれるものは、サーバー、ネットワークを中心とした機械(ハードウェア)が正常に稼働しているかを中心に監視をしています。
もちろん機械が正常に稼働していることは重要なのですが、最も重要なのは、その機械の上で動くソフトウェアやアプリケーションが正常に動作して、利用者にそのサービスを健全に提供できていることです。
構築されたインフラ基盤の上で稼働するアプリケーションの正常な動作とその継続が、システムオーナーが真に求める目標なのです。
サービス提供状態の健全性を監視し、問題があればお知らせしたり、問題箇所の迅速な調査を可能にするのがAPMという考え方です
システム監視とAPMの違い
アプリケーションは、サーバー、ネットワーク、データ・ベースなど様々な要素の上に成り立っています。
冒頭で記述した通り、システム監視によってサーバーやネットワーク、データ・ベースごとに個々の健全性は確認できますが、それらのすべてにまたがって成り立っているアプリケーションでは、個々の状態からは想定できない様々な事象が発生します。
システム監視上オールグリーンでも、アプリケーション上で問題が起こることは多々あります。
わかりやすい例でいうと、
例)システム監視上オールグリーンでも、アプリケーション上で問題が起こっていた
通常のシステム監視では、④が発生しても、サーバー上は何の問題も発生しないし、データ・ベースも何度も瞬時に正確な応答をしているだけですので、ステータスはグリーンです。
つまり、アプリケーションの動作を監視しない限り、利用者以外、不具合に気づくことすらできないという状況がありうるということです。
APMは、④の事象をリアルタイムに検知して①で発生する機会損失と③で発生する大量の人員と時間、つまり事業継続に対するリスクとコストの浪費を最小限に抑えるために、システムオーナーにとって必要不可欠なものなのです。
システム監視はなぜアプリケーションのトラブルを見抜けないのか
さらに複数のアプリケーションにまたがって、状態を可視化できるAPMを使って、近年複雑化するクラウドを含めたシステム間連携における障害監視、調査なども可能になってきており、APMはその重要性を増しています。
そのような状況を背景に、APM関連製品、サービスは、様々なものが開発され、システムオーナーの方々には多くの選択肢が用意されております。
サムライズでは、長年、かつ豊富な実績をもとに、数あるAPMプラットホーム製品からお客様のご要望に最適な選択から、その効果を実現していただくまでのご提案とご支援を提供しております。