JRun には、サーブレットの技術 (サーブレット、JSP、カスタム タグ) および EJB の使用方法を示すサンプルが一式付属しています。このサンプルを実行し、それに関連するソース コードを確認することは、JRun を開始する上で役立ちます。
サンプルを実行する前に、インストール作業をすべて終了してください。終了していない場合は、サンプルを実行する前に『JRun セットアップガイド』を参照してください。
JRun バージョン 3.1 のサンプルは、バージョン 3.0 から大幅に変更されています。これらの変更の内容は次のとおりです。
JRun バージョン 3.1 には、組み込み型 PointBase DBMS を使用するサンプル データベースが同梱されています。このデータベースは主に、JRun カスタム タグおよび EJB サンプルのサポートを目的としています。このデータベースは、開発データベースまたは公開データベースとしての使用を予定していません。このデータベースは簡単なテストに使用できますが、前もって制限事項について認識しておく必要があります。
PointBase が組み込まれているデータベースは、接続すると自動的に起動されますが、1 つの JVM からの接続に限定されます。これは次のことを意味しています。
JRun バージョン 3.1 に同梱の組込み型 PointBase データベースのデータは、5 MB に限定されます。
JRun には、サンプル データベース内のデータに追加や変更を行うユーティリティが同梱されています。これらのユーティリティは、JRun のルート ディレクトリ/pointbase
ディレクトリにあります。ユーティリティ名は次のとおりです。
commander
(UNIX) および commander.bat
(Windows) コマンドライン インターフェイスによって SQL ステートメントを入力できます。
console
(UNIX) および console.bat
(Windows) Swing ベースの GUI から、データベースのテーブルおよび行を変更できます。
メモ これらのユーティリティは、default JRun サーバを停止してから実行してください。 |
詳細については、JRun のルート ディレクトリ/pointbase/docs
ディレクトリにある PointBase のマニュアルを参照してください。
PointBase コンソールでは、新しいデータベースを作成できます。サーブレット、JSP、および EJB からこのデータベースにアクセスするには、次の設定値を使用してください。
com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver
jdbc:pointbase://embedded/
データベース名このサンプル データベースは、ネットワーク バージョンの PointBase DBMS と互換性があります。評価バージョンおよびアップグレード情報については、http://www.pointbase.com を参照してください。
JRun の全サーバを停止しても commander
または console
ユーティリティから PointBase データベースにアクセスできない場合は、JRun のルート ディレクトリ/pointbase/databases
ディレクトリに *.lck ファイルがないかどうかを確認してください。*.lck ファイルは、PointBase が異常終了した場合に表示されます。これらのファイルを削除できない場合は、次の手順を実行してください。
/pointbase/databases
ディレクトリから、すべての *.lck ファイルを削除します。