JRun を設定するには、JMC を使用するか、または JRun プロパティ ファイルを直接編集します。ほとんどの場合は、JMC を使用して設定タスクを実行します。ただし、個々のプロパティ ファイルを編集したり、JMC を配布しないでアプリケーションを配布する場合もあります。このような場合は、プロパティ ファイルを編集して JRun を設定する必要があります。
メモ プロパティ ファイルはテキスト ファイルであるため、手作業で編集できますが、JMC を 使用してシステムを設定してください。『JRun セットアップ ガイド』の情報の大部分は、 JMC による設定についての説明です。 |
JMC は、JRun を設定するための Web ベースのサーバー管理コンソールです。JMC を使用するには、Netscape Navigator または Internet Explorer のバージョン 4.0 以降が必要です。次の図は、JMC を示します。
このウィンドウには、2 つのペインが表示されます。左ペインには、ルート レベルから始まる JMC ディレクトリ構造のツリー ビューが表示されます。右ペインには、ツリー内で現在選択されているフォルダまたはオブジェクトの内容が表示されます。
JMC の使用方法の詳細については、『JRun セットアップ ガイド』を参照してください。
JRun プロパティ ファイルは階層で配列され、ルートまたはグローバルのプロパティ ファイルによって、すべての JRun サーバーのプロパティが設定されます。次の図は、この階層を示します。
global.properties
JRun インストール全体に関するプロパティ、すべての JRun サーバーに適用されるプロパティ、およびすべての Web アプリケーションに関するプロパティを定義します。このファイルは編集しないでください。このファイルは、JRun のホーム ディレクトリ
/lib
にあります。
local.properties
個々の JRun サーバーおよびサーバーで実行されるすべての Web アプリケーションに関するプロパティを定義します。このファイルを直接編集するか、または JMC から編集できます。このファイルの設定は、global.properties
内の対応する設定を書き換えます。このファイルは、サーバーのルート ディレクトリに置かれます。たとえば、default JRun サーバーでは、JRun のホーム ディレクトリ
/servers/default
です。JRun サーバーを設定する場合は、local.properties
ファイルをサーバーのルート ディレクトリに含めます。 webapp.properties
特定の Web アプリケーションに関するプロパティをオプションで定義します。通常、このファイルは JMC を使用して編集します。このファイルの設定は、global.properties
および local.properties
内の対応する設定を書き換えます。JRun によりこのファイルが作成されるのは、JMC を使用してアプリケーション特有のプロパティを設定した場合のみです。このファイルは、Web アプリケーションの WEB-INF
ディレクトリ内にあります。
前の図は、各アプリケーションの web.xml
ファイル、すなわち公開記述子も示します。Web アプリケーションの開発の一環としてこのファイルの作成と変更をします。JMC によって編集されるものもありますが、ほかの変更についてはユーザが直接ファイルを編集する必要があります。web.xml
ファイルの情報は、本書内の該当する箇所に記載されています。web.xml
の構文の詳しい説明については、Java サーブレット API バージョン 2.2 の仕様書を参照してください。
JRun プロパティ ファイルでは、空白文字 (スペースやタブ) が認識されます。これらのファイルに余分な空白文字を入れないようにしてください。たとえば、カンマ区切りリストにあるカンマの後や、行末の改行の前に空白文字が入力されていないことを確認する必要があります。