カスタム エラー メッセージング

JRun はエラーを検出すると、通常、エラー メッセージをクライアントに出力してエラーを知らせますが、これらの JRun エラー メッセージを表示しないようにしたり、独自のメッセージに置き換えることができます。

このセクションでは、次の 3 つの状況でカスタム エラー メッセージをアプリケーションに挿入する方法について説明します。

次のセクションでは、これらのエラー状態について説明します。

コネクタによる既定のエラー メッセージの変更

JRun をインストールすると、Web サーバーと JRun との接続を作成する、ネイティブ接続モジュールがインストールされます。このシナリオでは、Web サーバーは JRun のクライアントとして機能します。この接続の詳細については、第 2 章を参照してください。

JRun は、次の理由により、この接続でエラーを検出する可能性があります。

これらの各エラーに対して、JRun は、HTTP 503 エラーおよび エラー メッセージが JRun から発生したことを指定するエラー メッセージをクライアントに出力します。ただし、JRun の既定のエラー メッセージを書き換えて、独自にカスタマイズしたエラー ページを表示できます。

次の一覧では、独自のエラー メッセージをいくつかの異なる Web サーバーに対して設定する方法について説明します。これらの例では、カスタム エラー メッセージはファイル error.html に含まれています。

web.xml を使用した HTTP エラー ページの設定

Web アプリケーションの処理中に、JRun はさまざまな種類の HTTP エラーを検出する可能性があります。HTTP エラーを検出すると、JRun ではクライアントに標準エラー メッセージが表示されます。

Web アプリケーションの web.xml ファイルで、独自のエラー メッセージを設定して、JRun によって検出された HTTP エラーを処理できます。これにより、HTTP エラーが発生した場合に、カスタム エラー ページをクライアントに配信できます。


メモ

web.xml ファイルは、1 つのアプリケーションに関連付けられるため、アプリケー ションごとに異なるエラー ページを設定できます。ただし、1 つの JRun サーバー内の すべてのアプリケーションに対してグローバル エラー ページを指定することはでき ません。


HTTP 403 エラーが発生した場合は、アプリケーションの web.xml ファイルの次の部分によってページ 403.html が表示されます。

<error-page>
  <error-code>403</error-code>
  <location>/403.html</location>
</error-page>

web.xml を使用した Java 例外メッセージの制御

JRun によって検出されるエラーには、Java サーブレットによって返される Java 例外が含まれます。web.xml ファイルを使用すると、JRun が特定の種類の Java 例外を検出した場合に、カスタム エラー ページを表示できます。

次の例は、アプリケーションによって生成された Java 例外に対して、exception.html を表示するように JRun を設定します。

<error-page>
  <exception-type>java.lang.Exception</exception-type>
  <location>/exception.html</location>
</error-page>

通常、独自のカスタム例外クラスに対してカスタム エラー ページを作成し、
exception-type タグを使用して例外クラス名を指定します。