Web アプリケーションを配布する場合は、展開したディレクトリ構造で配布するか、または Web Archive (WAR) ファイルと呼ばれる 1 つの圧縮ファイルで配布できます。WAR ファイルには、拡張子 .war
が付きます。
WAR ファイルには、すべてのディレクトリ構造とアプリケーションを定義するすべてのファイルが含まれます。WAR ファイルは、JAR ファイルと同じツールを使用して作成します。
WAR ファイルを使用すると 1 つのファイルで配布が行えるため、アプリケーションの配布が簡単になります。ただし、WAR ファイルに含まれる Web アプリケーションを実行する前に、ファイルを展開する必要があります。このため、JRun には WAR ファイルの展開に使用する Deploy ツールが含まれています。
アプリケーションを公開するときは、次のような場合が考えられます。
たとえば、ユーザのアプリケーションで、JRun のルート ディレクトリ
/servers/lib
にある共有タグ ライブラリを利用しているとします。この場合は、アプリケーション
を WAR ファイルとしてパッケージ化する前に、アプリケーションのルート ディレ
クトリの下の WEB-INF/lib
ディレクトリに共有ライブラリをコピーしてください。
JRun によって Web アプリケーションを開発できますが、ベンダから購入した Web アプリケーションや、ほかの Web アプリケーション サーバーを使用して開発された Web アプリケーションの公開アプリケーション サーバーとしても JRun を使用できます。
公開する Web アプリケーションを受け取る場合、通常は WAR ファイルを受け取ります。JRun で実行するアプリケーションを公開するには、JRun 管理コンソール (JMC) を使用します。
JMC では、アプリケーションを公開するために、次の操作を実行します。
Web アプリケーションの配布、WAR ファイルの作成、および JMC を使用して Web アプリケーションを公開する方法の詳細については、第 34 章を参照してください。