JSP ページとしてのサーブレットの作成

前のセクションでは、Java で作成したサーブレットの例を示しました。JRun は、Java コーディングにあまり依存しない、サーブレットの開発方法もサポートしています。それが JSP です。JSP によって、HTML とスクリプトコードの組み合わせを含むテキストファイルからサーブレットを作成できます。

JSP 内のスクリプトコードは、JSP シンタックスと、通常は JavaScript (ECMAScript のサブセット) または Java の組み合わせになります。JSP シンタックスの詳細とスクリプト言語の選択方法の詳細については、弟 10 章、「JSP プログラミングテクニック」を参照してください。

JSP ファイルは、最初にリクエストされた時点で、JRun によって Java ソースファイルに 変換され、続いて Java クラスファイルにコンパイルされます。したがって、Java コードを 1 行も書かずに、Java サーブレットを作成できます。JSP ファイルのランタイムイメージは Java クラスファイルになるため、Web サーバは Java で作成されたファイルと、JSP として作成されたファイルの違いを認識できません。JSP ファイルからは、Java で書かれた他のサーブレットや JSP ファイルとして実装された他のサーブレットを呼び出すこともできます。

次の例は、ブラウザ画面に "Hello World" と 5 回表示する簡単な JSP ページです。

<html>
  <head>
  <title>Greetings</title>
  </head>
  <body>
    <% for(int i=0;i<5;i++) { %>
      <h1>Hello World!</h1>
    <% } %>
  </body>
</html>

JSP のファイル名の末尾には、拡張子 .jsp が付きます。JRun は JSP へのリクエストを認識し、その JSP を実行可能な Java サーブレットに トランスレートします。JSP 開発の詳細については、弟 10 章、「JSP プログラミングテクニック」 を参照してください。